皆様こんにちは。
保健師 篠崎です。
2016年も始まって二週間。学校も始まり、普段の生活がまたいつものように過ぎていくのを感じます。
お正月で食べるお餅やおせち料理、美味しいお酒。そんな毎日で増えてしまった体重や腹囲がなかなか戻らない。という方もいらっしゃるかも知れませんね。まず体重計でご自身の体重を要チェックです。(私の体重±0でした。プチ自慢です。)
本日は昨年12月に報告があったがん対策について少々。
厚生労働省にはがん対策推進協議会とういう組織があります。
そこで協議される 「がん対策加速化プランへの提言」 が報告されています。
厚生労働省 がん対策推進協議会 報告
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-gan.html?tid=128235
リンクご活用下さい。
この提言の中で重要と思われるポイントを紹介します。
がん対策加速化プラン 3つの柱
① がんの予防
予防や早期発見を進め、「避けられるがんを防ぐ」
② がんの治療・研究
治療や研究を推進し、「がんによる死亡者数の減少」 につなげる
③ がんとの共生
就労支援や緩和ケアなどを含む包括的な支援により、「がんと共に生きる」 事を可能にする社会を構築する
計画されている分野のうち、
・ 遅れているため「加速する」事が必要な分野
・ 当該分野を「加速する」事により死亡率減少に繋がる分野
に絞り短期集中的に実行すべき具体的施策を提言している。
がん検診 受診率対策
基本計画では受診率50%を目標に掲げ、その達成に向けての取組を進めているます。
具体的には平成21年より「がん検診推進事業」が開始され、がん検診の無料クーポンの配布や、国民一人ひとりへの受診勧奨が行われています。また、「がん対策推進企業アクション」を通じた企業に対する普及啓発等が行われています。
このような取組により受診率は上昇傾向であるようです。
胃がん 39.6%
肺がん 42.3%
大腸がん 37.9%
子宮がん 42.1%
乳がん 43.4%
と目標に達成していないが、上昇傾向とあります。先進諸外国に比較しても低い水準となります。
職域のがん検診
厚生労働省のがん検診に関する指針(ガイドライン)は主として市町村向けになっており、健康保険の保険者に対する指針はありません。
保険者が提供するがん検診の実態も正確につかめていないのが現状となっています。
対策は?
となりますよね。
一部抜粋です。
・ 保険者と協力し、職域において保険者が提供するがん検診の実態を早急に把握する。
・ 職域においても、健診受診率のみならず、精密検査受診率に関する目標値の設定を行う。
・ 実態調査結果を踏まえて、保険者が提供する職域におけるがん検診に対するガイドラインを早急に策定する。
という現状のようです。
職域において、まずは企業の実施状況を掴むところからということです。
この提言の中では、先進の治療とその後の支援まで書かれています。健康管理センターにできることは「予防」に関わることです。
ちなみに。
西条中央病院では、治療、緩和ケア等の医療も受けられます。
保険者または企業が、職員の健康を重要と捉えて支援するかで今後の受診率の向上も期待できると感じています。
ガイドラインも大事ですが、人を大切に経営を考えることが健康経営の秘訣ではないでしょうか。
「いちご」は1月から5月まで育つんですよ。 なるほど。。。。
いちご農家さんから教わりました。
もう収穫されているようです。いちご大福を暖炉の前でいただきます。
いきつけのカフェで過ごす週末でした。
では次回までお健やかに。 篠崎