2020年5月29日金曜日

新しい生活様式

こんにちは、山内です。

水曜日はお休みのため投稿が遅れました。申し訳ありません。
次回は、来週の水曜日に投稿します。

さて、蒸し暑いと感じるようになってきました。
皆さんも、定期的に水分補給をして熱中症予防をしましょう。

5月4日、新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を踏まえ、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」が公表されました。
参考に行動して頂ければと思います。

新型コロナウイルス感染症は、無症状や軽症の人であっても、他の人に感染を広げる例があります。

新型コロナウイルス感染症対策には、自らを感染から守るだけでなく、自らが周囲に感染 を拡大 させないことが大切です。

そのためには一人ひとりの心がけが重要になってきます。

人と身体的距離をとることによる接触を減らすこと、マスクをすること、手洗いをすることが重要です。
いつまで続くかはまだわかりませんが、感染拡大防止対策は引き続き続けていく必要があると思います。

個人個人が、日常生活の中で「新しい生活様式」を心がけていただくことで、新型コロナウイルス感染症をはじめとする各種の感染症の拡大を防ぐことができます。




緊急事態宣言が解除されて、少し気が緩んでしまいがちですが、まだもうしばらく3密をさけて感染予防に努めて、自分自身、大事な家族など社会全体を守りましょう。

コロナウイルスが終息して、また以前のような生活に戻ることを祈るばかりです。

新しい生活様式を続けていくことはストレスを感じることが多々ありますが、楽しみをみつけながら私も取り組みたいと思います。

それでは、またよい1日を。山内

2020年5月25日月曜日

胃カメラ予約状況

令和2年度の予約について

○人間ドック

(個人・健康保険組合)

  5/26 5/29 7/1 7/6 7/9 数件断続的に空きあり 


○協会健保生活習慣病予防健診
 
  2月以降 空きあり


胃カメラ検査のご予約を希望される方はお早めにご相談下さい。

現在コロナウイルス感染症に対して、西条市国保ドックが延期となっております。それに際しまして、カメラ枠の状況が変わります。順次お知らせ致します。


初夏の陽気となりました。産直市場ではあじさいが登場しています。

梅雨の気配を感じますね。季節の変わり目を楽しみましょう。

ではまた来週。

2020年5月23日土曜日

看護の日

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

早いもので、5月も終わろうとしています。新型コロナウイルスでの自粛生活も緊急事態宣言の解除と共に気持ちも緩みがちになる時期です。
感染しないためには外に出ないのが1番ですが、ストレスも感じることも多々です。身体的・精神的なバランスをとりながら上手に過ごせるようにしていく時期なのかも知れないと思います。

過ぎてしまったのですが、
毎年5月12日はフローレンス・ナイチンゲールの誕生日でちなみに、1965年から、国際看護師協会(本部:ジュネーブ)は、この日を『国際看護師の日』に制定されています。今年2020年は、ナイチンゲール生誕200年の記念の年になります。



日本での看護の日制定のきっかけは、市民および有識者による「看護の日の制定を願う会」の運動でした。その趣旨は「看護の心をみんなの心に」というもの。21世紀の高齢社会を支えていくためには、看護の心、助け合いの心を老若男女問わず国民一人ひとりが分かち合うことが必要であると考え、そうした心を育むきっかけとなるようにと願うもので、看護の日の根底にある考え方となっています。

当院も毎年、看護週間として正面玄関のところで、血圧測定や、ハンドマッサージ、学生さんの看護体験などを行っていたのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、ふれあい看護フェアも中止しています。来年は行えるといいです。

ナイチンゲールの言葉は色々と名言があるのですが、少し紹介したいと思います。

「看護を行う私たちは『人間とは何か、人はいかに生きるか』をいつも問いただし、研鑽を積んでいく必要がある」

「人の思いは、言葉に変わることで無駄にされているように、私には思えるのです。それらは皆、結果をもたらす行動に変わるべきものなのです」

「人生とは戦いであり、不正との格闘である」

他にも名言は多数あるのですが、この名言をみているとナイチンゲールは自分にとても厳しいひとだったのかなと思います。
私には、かなり難しいですね。

今回初めて知ったのですが、ナイチンゲールはクリミア戦争での激労により健康を害し、36歳の時に心臓病で倒れ、たえず気絶の発作と全身の虚弱に苦しんでいたそうです。現場で看護婦として働いたのはわずか2年半程で、クリミア戦争から戻ってからの人生のほとんどをベッドの上で過ごし、ベッドの上から偉大なる功績を残したとのことなので、本当に頭のあがらない凄い人だったんだなと思います。


皆さん、今週もお疲れ様です。
ゆっくりと休んで、疲れを癒してください。
では、次回まで。


COVID-19に最前線で対応して下さっている看護師の方々
 感染者へ一番初めに対応して下さっている保健師の方々
 母親への感染を予防してくださっている助産師の方々

2020年5月20日水曜日

地域のつながり

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

ゴールデンウィークをいかがお過ごしでしたでしょうか。自粛が続く中、お家で過ごす時間を有意義にしたいと思う方も多かったのではないでしょうか。
新緑が美しい時期ですが、心から楽しめる日が待ち遠しいです。



地域のつながりに感謝

新型コロナウイルス感染について、健康診断も5月6日を目処に自粛要請が出ている健康保険組合や団体がいらっしゃいました。

当院では外来診療を続けて提供し、健康診断も通常通りの営業をしておりました。
それに際し、愛媛県の指針に沿った運営をしております。緊急事態宣言が解除された後も警戒を継続しております。

【来院されたら】
体温測定(37.5度以上は原則中止)
自覚症状問診(呼吸器症状、味覚・嗅覚など)
行動歴問診(2週間以内の県外移動は検討させていただいております)
マスク着用

以上のような健康チェックを経て健診を開始しております。施設内は窓を開けて換気をしております。時おり冷たい風が入ることもありますが、皆様にご理解いただいております。

【ご予約】
4月に緊急事態宣言が出された後、健診を延期するお電話も頂いております。
営業をしているかのお問い合わせも頂いております。事業所や個人の判断にお任せしておりますので、お気軽にご相談下さい。

【胃カメラ】
現在まで継続して実施しております。胃カメラはえづきを伴ないやすく、エアロゾル発生のリスクが大変高くなっております。そのため医師や看護師、臨床工学士は日々慎重に実施を継続しています。体調が優れない方には当日ご遠慮いただくこともあります。
風邪と思われる症状や咳が続いている方などは、症状改善した後に実施をしております。

【呼吸機能検査】
日本呼吸器学会から、不要不急の検査は実施を控えるという旨の指針が出ています。それに伴ない当面の間呼吸機能検査の実施は控えております。


以上のような対策で健診は継続しております。病院は受診抑制がかかり外来診療など減少している中、健診に来て頂いている皆様には感謝をしております。
世間では休業を余儀なくされている方もいらっしゃいます。通常通り仕事をする事の貴重さを改めて感じています。
労働と健康は一体です。感染症対策だけでなく色々な健康を取り巻く環境を考える良い機会となりました。


先日アサヒビール西条工場様より健康管理センターへマスク1000枚を寄付して頂きました。医療材料はまだ枯渇問題を解消できていません。当職員も1枚のマスクを何日も繰り返し使用していました。そのような状況をお察しいただき、寄付して頂けることとなりました。日頃のつながりがあってこそのご好意と感じています。心遣いに感謝いたします。

これからも健康管理センターをよろしくお願い致します。

では次回までお健やかに。篠崎



2020年5月18日月曜日

胃カメラ予約状況

令和2年度の予約について

○人間ドック

(個人・健康保険組合)

  5/21 5/26 7/1 以降 数件断続的に空きあり 


○協会健保生活習慣病予防健診
 
  2月以降 空きあり


胃カメラ検査のご予約を希望される方はお早めにご相談下さい。

現在コロナウイルス感染症に対して、西条市国保ドックが延期となっております。それに際しまして、カメラ枠の状況が変わります。順次お知らせ致します。



39県で緊急事態宣言が解除されました。
解除されたからといって安心とは限りません。できる限りの感染防御を継続しましょう。
日常を安心にすごせるまできっともう少しです。

ではまた来週。

2020年5月15日金曜日

高血圧の日に考えよう

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

毎日、暑い日が続いていますね。マスク着用で熱中症になるケースもあるようです。感染予防とともに、これから夏に向けて熱中症対策も必要になってきますので、こまめな水分補給や休息をとって過ごしましょう。


今日は高血圧についてお話します。
毎年、5月17日は高血圧の日です。

高血圧は、日本人の三大死因のうちの二大疾患である脳卒中や心臓病など、生命に関わる病気を引き起こす最も主要な原因となっています。
しかし、高血圧はサイレント・キラーと呼ばれるように、自覚症状がないために、現在、日本に約4,000万人と推定されている高血圧患者のうち実際に治療を受けているのはわずか2割の約800万人といわれています。


高血圧とは


体を動かしたり寒さを感じたりしたときの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを高血圧症という。収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧症と診断されます。
血圧は「最高血圧」と「最低血圧」を測定することで正常値を把握します。また、病院で測定する場合の「診察室血圧」と自宅で測定する場合の「家庭血圧」では、測定時の状況を加味するため正常値域が異なります。家庭血圧は表の血圧よりー5mmHg値が目安です。

Ⅰ度高血圧 140〜159mmHg かつ/または 90〜99mmHg
Ⅱ度高血圧 160〜179mmHg かつ/または 100〜109mmHg
Ⅲ度高血圧 180mmHg以上 かつ/または 110mmHg以上

どうして血圧が高いといけないの?


血圧もたまに高くなるくらいなら、それほど問題はありません。しかし、高い状態が長く続くと血管に持続的な圧力がかかり、脳、心臓、腎臓の血管の動脈硬化を進行させてしまいます。

高血圧が引き起こす合併症


高血圧が長く続くと、脳、心臓、腎臓等の合併症がおこりやすくなります。
脳卒中(脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血)
心血管心臓病(うっ血性心不全、冠状動脈硬化、心肥大、心筋梗塞、狭心症)
腎臓腎硬化症、腎不全
その他大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症

高血圧を予防する生活習慣



  • 塩分を過剰に摂取しない(減塩)
  • 節酒
  • 禁煙
  • 運動不足を解消し、肥満を予防
  • 野菜や果物を積極的に摂取してミネラルを補給(但し、疾患をお持ちの方は病気の増悪を招くこともあるので主治医と必ず相談してください)
  • 極力ストレスを溜めない
  • 自律神経を整える


まずは定期的な検診で血圧を測り、その数値が正常かどうかを把握しておきましょう。
その上で、健康状態を悪化させる生活習慣を見直し、高血圧の場合は正常値へ戻す取り組みを、正常値の場合は病気のリスク予防として健康な数値を維持しましょう。
血圧も健康状態を知るための重要な項目です。たかが高血圧と軽視せず、不安のある時には医療機関で相談することをおすすめします。

今日も一生健命 竹田


2020年5月13日水曜日

貧血の予防

こんにちは、山内です。

今期初めての台風もできたようで、夏のように暑くなってきました。

熱中症には十分気をつけてください。
普段よりこまめに水分補給を摂るようにしましょう。

コロナ関連のニュースとステイホームでストレスを感じる日々ですが、もうしばらく感染予防に努めましょう。


今回は貧血についてです。

貧血があると免疫機能の低下にもつながりますので、貧血がある方は貧血にならないように気をつけて、免疫力をアップしましょう。

多い貧血の種類は、鉄欠乏性貧血です。
無理なダイエットや欠食、偏った食事などが原因で貧血を起こすこともあります。

鉄欠乏性貧血の予防のためには、食事からしっかりと鉄など必要な栄養素をとることが大切です。



<貧血予防のポイント>

1.食事は栄養のバランスを考え、毎日3食をきちんと食べましょう。

2.鉄分を多く含む食品を摂りましょう。

鉄分はレバ-や赤身の肉類、あさり、かき、血合いの多い魚、大豆製品、緑黄色野菜、海藻などに多く含まれています。特に、ヘム鉄の多いレバーや血合い肉は有効です。

ヘモグロビンなどの材料になるたんぱく質・鉄の吸収を高めるビタミンCの摂取も大切です。
魚、肉、卵、大豆製品、乳製品などのたんぱく質を多く含む食品を使った料理を毎食バランス良く食べるように心掛けましょう。

3.鉄の吸収利用を良くしましょう。

①酢、柑橘類、梅干しなど酸味のあるものや香辛料を使って胃液の分泌を良くします。

②ビタミンCの多い野菜、いも、果物などと一緒に取って吸収を促進させます。
 
③造血成分といわれるビタミンB12(レバ-、魚の血合い、納豆など)、葉酸(緑黄色野菜など)ビタミンB6(いわし、かれい、卵黄など)、銅(貝類、レバ-、ごまなど)などと一緒に摂るようにしましょう。

4.食事中の緑茶や紅茶、コ-ヒ-などは控えましょう。

これらに多く含まれるタンニンが鉄と結合して鉄の吸収を悪くします。

貧血の予防は、今日、鉄分を多く取ったから明日は少なくてよいというものではありません。

いろいろな種類の食品を毎日食べる食習慣が鉄分不足を解消することが大切です。

また、貧血は他の病気が隠れている場合もあります。

疲れやすい、めまい、立ちくらみ、息切れや動悸がするなどの自覚症状を感じたときは、早めに病院を受診しましょう。

それでは、また良い1日を。山内

2020年5月11日月曜日

胃カメラ予約状況

令和2年度の予約について

○人間ドック

(個人・健康保険組合)

  5/20 5/25 6/15 以降 数件断続的に空きあり 


○協会健保生活習慣病予防健診
 
  6月限定  空きあり


胃カメラ検査のご予約を希望される方はお早めにご相談下さい。

現在コロナウイルス感染症に対して、西条市国保ドックが延期となっております。それに際しまして、6月に予定されていたカメラ枠が空きます。

順次ご案内させて頂いておりますので、お電話でお問合せ下さい。


本日から17のご当地ナンバーが開始されるようです。既に愛媛はイラスト入りのナンバーが見受けられていましたが、地域限定となると色々なイラストで特徴を見ることができます。
自粛が解消すれば目にする事ができるかも知れません。
ではまた来週。

2020年5月8日金曜日

肝臓を整える

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

ゴールデンウィークも終わり、いつもの生活が戻ってきましたが、なかなか仕事モードに切り替えるのは難しいですね。
ステイホームで、どこに行った訳でもないですが、休みがもっと欲しいと思います。
貪欲です。今後は、県単位で自粛要請などの対応も変わってくると思うので、状況に合わせ考えながら行動をしていきたいとは思います。

5月は、立夏と小満の二つの節気があり、気温が上がってきて過ごしやすい季節になります。しかし、新しい環境に適応できずに精神的・身体的不調をきたす五月病に悩む人も多くなる傾向にあります。この時期は、日頃からストレスを上手に発散して、血流を良くするものをとるようにしましょう。

5月は、「肝」の働きを整えて「気」の流れをスムーズにする食材をとるようにしましょう。「肝」は、体全体の「気」の流れを調整する役割を担っていますが、ストレスの影響を受けやすい傾向にあります。
そのため、「肝」にストレスがたまって「気」の流れが滞ると情緒不安定、食欲不振、血行不良などの症状が現れやすくなります。
この時期は、「肝」「気」を補う食材をとることが大切です。また、「肝」を助けるためにも酸味を合わせて摂取すると良いです。

肝臓にいい食べ物、成分は?

〇良質なタンパク質
肝臓の代謝や解毒などの働きをになう物質は、たんぱく質でできています。また傷ついた肝臓の修復もたんぱく質で行われるので、良質なたんぱく質が不可欠です。
良質なたんぱく質には、脂肪分の少ない赤身の肉や白身魚、豆腐などの大豆製品、卵などがあります。

〇タウリン
タウリンを多く含むしじみやタコ、えびも積極的にとりいれるようにしましょう。
タウリンには、肝細胞の膜を丈夫にし、肝臓の解毒能力を強化する働きがあります。また血液中の中性脂肪を減らす働きもあり、脂肪肝の予防や改善にも有効です

ちなみに
キャベツは、五臓六腑の機能を調節する働きがあります。特に、肝臓の機能向上、消化促進、補気などの作用があります。 キャベツに含まれるビタミンUは、市販の胃腸薬の重要成分でビタミンKとともに胃・十二指腸潰瘍の予防に役立ちます。また、グルコミノレートは、肝臓内にある有害物質を分解する酵素の働きを高めて、肝臓の働きを高めてくれます。

肝臓をいたわる食べ方は?

〇油っぽいものを食べない
先ほども述べたように、肝臓には体内に入った食品の脂肪酸を中性脂肪に変える働きがあり、油っぽいものを多量に食べることで、通常よりも多く代謝する力が必要となり肝臓に負担がかかります。

食材に含まれる脂質だけでなく、焼く、揚げるといった調理方法も油をたくさん使うため、極力減らすように工夫しましょう。ドレッシングやマヨネーズなどの調味料にも油が多く含まれる場合があるので、とりすぎには気を付けましょう。

〇加工食品を避ける
加工食品に含まれる人工甘味料や保存料などの食品添加物は、肝臓で代謝されるため肝臓に負担をかけることになります。また加工食品には、脂質や塩分が多く含まれているものもあり、栄養面での偏りも起きやすいのでご注意ください。




とりあえず、私はこの自粛期間で植えたトマトやきゅうりの支柱をたてました。このようなことは、はじめてなので、知り合いに教えてもらったりして、何となくできました。脇芽もとりました。育てて食べるのって大変ですね。農家さんて凄いなとつくづく思います。ズッキーニも育てているのですが、うまく育ってくれたら嬉しいなと思うばかりです。ここまで私がしているから…って言うのもありますね。

では、今週もお疲れ様でした。
次回まで、See you agin!!

2020年5月1日金曜日

運動とうつの関係

みなさん、こんにちは

保健師 竹田です。

連休に入っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今年の連休は家で過ごす例年にないお休みになりますが、何年か後にそんな年もあったねとみんなで笑って話せるように、今は頑張って耐えるときですね。


今日は運動とうつの関係についてお話します。

ウォーキングなどの運動を習慣として行うことで、うつ病の予防効果を得られる可能性があることが、米国のハーバード公衆衛生大学院の研究で明らかになりました。
週4時間の運動を行うことで、うつ病を発症するリスクは17%低下するという結果でした。
平均して35分以上の運動を毎日行うと、うつ病のリスクが軽減することが分かりました。運動量を増やすとより効果的で、毎日1時間の活発な運動をすることが勧められます。
研究の結果、身体活動レベルが高い人ほどうつ病になりにくく、将来の発症予防にもつながる可能性があることが示されました。


遺伝的リスクの高い人でも運動は効果的


うつ病の遺伝的リスク別に、運動と将来の発症リスク低減との関連も調べたところ、うつ病になりやすい遺伝的素因をもつ人は、2年以内にうつ病と診断される可能性が高い。

こうした遺伝的にリスクが高い人であっても、身体活動レベルを高めれば、うつ病リスクを抑えられることが示されました。


運動で脳のインスリン抵抗性を改善できる


運動を習慣として行い体を活発に動かしている人は、心臓病、2型糖尿病、がんなど、さまざまな健康上の問題が起こる可能性が低いことが知られています。

運動をするとブドウ糖がすぐ消費され、血糖値が下がります。
さらに運動を習慣化すると、血中のブドウ糖の量をコントロールするインスリンが効きやすい体質になります。

加えて、運動は脳の健康にも良いことが最近の研究で分かってきました。運動の脳への効果に、「インスリン抵抗性」が関わっているといいます。
脳のインスリン抵抗性は認知症の危険因子となり、運動により改善できる可能性があります。
2型糖尿病の原因のひとつであるインスリン抵抗性とは、肥満や運動不足などが原因でインスリンが効きにくくなり、ブドウ糖が細胞に十分取り込まれなくなった状態のこと。
インスリン抵抗性は、身体的な作用だけでなく、脳にも作用します。運動をすることで、脳のインスリン抵抗性が改善し、認知力などのパフォーマンスが向上する可能性があります。

運動が脳の老化を改善


糖尿病は認知症とも関連が深く、とくに高齢者で、糖尿病や高血糖は認知機能の低下や認知症の危険因子となることが分かっています。

うつ病は認知症とも関連が深く、認知症外来を受診する高齢者の5人に1人でうつ病などの障害がみられるという報告があります。

しかし、ウォーキングなどの運動を続けていれば、認知症の発症も予防できる可能性があることが、明らかになりました。調査の結果、1日の歩数が多い人ほど、あるいは身体活動量が多い人ほど脳容積は大きいことが分かっています。

1日に平均1万歩以上歩く人では、平均5,000歩未満の人と比べて脳年齢が1.75歳若く、また、中強度の身体活動が1時間増えるごとに脳年齢は1.1歳若返るといいます。

運動は激しいものである必要はなく、通常のウォーキングなど中強度の運動でも、脳構造に良い影響があらわれます。

自宅で過ごす時間が長くなっていますが、適度な運動も大切です。
工夫して運動を続けましょう。

今日も一生健命  竹田