2018年2月28日水曜日

花粉症

こんにちは、山内です。

そろそろ花粉症のある方は、つらい季節になってきました。
今年は、例年より花粉の量も多いようです。

花粉症は、早めの治療、花粉症対策が大切です。



【花粉症のメカニズム】


花粉症の原因植物には樹木と草本があり、日本では約60種類もあるとされています。
 主なものとしては、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバ、ハンノキなどがあります。
 本州、四国、九州では、一番の原因植物はスギとヒノキです。スギやヒノキの花粉は、大量に風にのって数十キロも飛んでくるので、どこにいても花粉症対策をしっかり行うことが大切です。

花粉症の症状が出る前から、お薬による花粉症の初期療法を始めていると、症状の発症を遅らせ、飛散シーズン中の症状をやわらげることができます。
症状が出てしまったら、初めは症状がひどい部位の診療科の先生に診てもらいましょう。
 花粉症の治療薬には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などがあります。その中には、副作用として眠くなったり、のどが渇いたりするものがあります。眠気やだるさもほとんどなく、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に対する影響が少ない第2世代抗ヒスタミン薬もあります。
 早めに受診をして、症状に合った治療を始めましょう。


【花粉症対策】
・テレビなどで気象情報や花粉情報を確認しましょう。
花粉情報の要注意日
1:天気が晴れまたは曇り
2:最高気温が高い
3:湿度が低い
4:やや強い南風が吹き、その後北風に変化したとき
5:前日が雨
 以上から、前日または当日の未明まで雨で、その後天気が急に回復して晴れ、南風が吹いて気温が高くなる日が要注意日です。

・外出は控えめにしましょう。
花粉の飛散の多い日は特に注意が必要です。

・外出時は防備をしましょう。
帽子、めがね、マスク、マフラーなどを身につけて、上着の素材はツルツルしたものを選ぶようにしましょう。

・帰宅時は、衣服などについた花粉をはらい、洗顔やうがいをして体についた花粉を洗い流しましょう。

・家の中での花粉症対策として、花粉の飛散が多いときは、ドアや窓をしめ侵入を防ぎましょう。また、室内にはかなりの花粉が侵入しているため、こまめに掃除を行いましょう。布団や洗濯物は外に干さないようにして、干したいときは花粉の飛散量が少ない午前中に。
空気清浄機を活用するのも効果的です。

睡眠不足やストレス、お酒の飲みすぎ、喫煙は花粉症の症状を悪化させてしまうこともあります。
日頃から規則正しい生活習慣を心がけて、症状がある時は病院を受診して自分にあった治療をうけましょう。軽いうちから対策することで少しでも楽に花粉シーズンを乗り切れると思います。

それでは、またよい1日を。 山内

2018年2月26日月曜日

胃カメラ予約状況

胃カメラ予約状況

○人間ドック(個人・健康保険組合)

○協会健保生活習慣病予防健診

 今年度予定枠終了

 キャンセル空きなし

今年度の予定枠はすべて終了となりました。ご迷惑をおかけいたします。

平成30年度の予約について

3月1日開始となります。協会健保からの申し込み用紙が郵送される前でもお申し込み頂けますので、ご連絡下さい。



オリンピックも閉会式が終わり、日本は過去最多のメダルを獲得しました。

選手の活躍に感動をいただきました。2週間あっという間でした。

次は東京オリンピックです!


2018年2月23日金曜日

正常な睡眠って?

皆さん、こんにちは。

平昌オリンピックを毎晩観てしまう保健師 近藤です。
日本は、過去最高のメダル数で、それぞれの競技で選手の方々が頑張っている姿をみていると心が打たれます。メダルをとるって本当に大変なことです。
スピードスケートも、フィギュアもパシュートも本当に凄かったです。
どの方も立派なのですが、個人的にはノルディックスキー複合日本代表で、2大会連続となる個人ノーマルヒルの銀メダルを獲得した渡部暁斗選手に尊敬です。このノルディックあまりちゃんと観た事なかったのですが、クロスカントリーの大変さ、肋骨を骨折した状態で出場し、個人ラージヒルでほぼ一人で頑張っている姿を見ていると凄いとしか言いようがないなと思いました。


今日は、先週に人間ドック学会の講習で受けた『一歩先行く睡眠指導』という内容を簡単にですが紹介したいと思います・

正常な睡眠とは
睡眠時間:7~8時間(一応) と言われていますが、これは年齢によって異なり、個人差があります!!
自分のベストな睡眠時間を知っていることが大切だそうです。
ちなみに、その目安となるのが、平日と休日の睡眠時間の差です。 平日も休日もずっと6時間睡眠ならその方の6時間はベストな睡眠時間といえるでしょう。休日に2時間以上寝ている方は平日の足らない分を補っているとのことで、最近聞かれる「睡眠負債」を抱えていることになります。
もう一つは寝床に入ってから寝るまでの時間です。 寝床に入ってすぐ寝る、いわゆるバタンキューとなる方は、睡眠負債を抱えていることに繋がります。
 
睡眠に関する問題として、
1.睡眠不足
2.不眠症
3.特定の睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群)  が挙げられます。

睡眠不足は、寝る時間が確保できていない状態です。
不眠とは、実際の睡眠時間の長短に関係なく、朝起床時に睡眠に対する不満足感が強く、それによって身体的、精神的、社会生活の支障を感じている状態のことです。
簡単にいうと、起きた際に熟睡感がなく、昼間に何らかの支障があるかた。

不眠の原因には
1.身体的要因;痛み、かゆみ、発熱、喘息、頻尿などの身体症状。
2.生理学的要因;環境の変化、寝室の騒音、温度、湿度、明るさなど睡眠にふさわしくない生活環境。
3.心理学的要因;通常のストレスや不安など。
4.精神医学的要因;うつ病、統合失調症などの精神疾患。
5.薬理学的要因;アルコール、コーヒー、タバコ、薬物、薬物の急な中断など。

不眠・睡眠不足は生活習慣病にも影響を与えます。
写真が上手く撮れませんでしたが、参考に。↓↓


今回はこの辺で終わります。
次回は、不眠の対策を話したいと思います。
平昌五輪、最後まで頑張って欲しいですね。

では、次回までSee you again!!


2018年2月19日月曜日

胃カメラ予約状況

胃カメラ予約状況

○人間ドック(個人・健康保険組合)

○協会健保生活習慣病予防健診

 今年度予定枠終了

 キャンセル空きなし

今年度の予定枠はすべて終了となりました。ご迷惑をおかけいたします。

平成30年度の予約について

3月1日開始となります。協会健保からの申し込み用紙が郵送される前でもお申し込みして頂けますので、ご連絡下さい。


羽生選手と宇野選手のメダル獲得に日本中が感動をいただきました。

努力と継続の結果です。

夢のような光景です。

引き続き選手の活躍に期待します。

ではまた来週。

2018年2月16日金曜日

禁煙とメンタルヘルス

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

ここ数日、暖かい日が続いていますね。朝晩の気温の変化に体調を崩さないようにお気をつけ下さい。

今日は禁煙とメンタルヘルスの関連についてお話しします。



近年のさまざまな調査や研究で、喫煙はストレスを解消するどころか逆に増加させ、うつ病や不安障害など、精神疾患にかかるリスクを高めることが分かってきました。
たばこは正真正銘「一利なし」であり、体だけでなく、心の健康へも大きな被害をもたらしているのです。

ストレス解消どころかストレッサーとなるたばこ。心身ともに健やかに、仕事で十分に実力を発揮するために、また、自らが職場の人のストレッサーとならないためにも、たばこを吸う人は禁煙の重要性についてさらに認識を深めましょう。


うつ病の人の喫煙率が2~3倍

喫煙は、さまざまながんや脳卒中、心筋梗塞、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病をはじめ、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎、胃潰瘍、骨粗しょう症、歯周病、認知症など、全身の病気のリスクを高めることが分かっています。

こうした喫煙による病気の発症は以前から広く知られていましたが、これまでメンタルヘルスとの関係はあまり注目されてきませんでした。

しかし、近年、国内外で発表された複数の調査により、うつ病の人の喫煙率がうつ病のない人に対して2~3倍に上ることが明らかになってきました。
たばこの吸い過ぎがうつ病の引き金になるケースや、抑うつ気味の気分をすっきりさせるためにたばこを吸っているといった可能性が考えられます。
もし、1日の喫煙の本数が急に増えてきたような場合、抑うつ気味な傾向になっていないか、十分注意する必要があります。

このように「たばこ=ストレスが解消」と思われてきた背景には、たばこに含まれる有害物質の一つであるニコチンが関係しています。
ニコチンの作用で脳からドーパミンが放出され、一時的に快感が得られるためです。たばこを吸った後、一時的にある程度頭がはっきりしたり、倦怠感が取れる気がしたりするのは、ニコチンが脳を刺激した結果です。






しかし、ニコチンの作用が切れると、集中できない、イライラしやすくなるといった心身の不調が起こってきます。
さらに長期的にたばこを吸っていると、たばこで気分が落ち着いているのではなく、たばこがないと気分が落ち着かない体になってしまいます。たばこが原因のストレスをたばこで解消するという、負のスパイラルを止められなくなってしまうのがニコチン依存といわれる状態なのです。

また、「禁煙するとストレスがたまる」と言う喫煙者もいますが、それは禁煙に挫折してたばこを吸い出してしまった人の感想です。
喫煙に関する調査によると、実際に禁煙に成功した人たちの多くはメンタルヘルスの面で改善され、うつ病のリスクもたばこを吸わない人と同じレベルまで下がることが明らかになっています。


たばこを吸わない人のストレス

近年、受動喫煙による健康被害の大きさがクローズアップされていますが、周囲に喫煙者がいることはたばこを吸わない人にとってメンタルヘルスにも影響します。
それは目に見える煙だけではなく、たばこを吸う人の呼気や衣類から発せられる臭いや、勤務中に喫煙のために離席して仕事を滞らせることに対する不満など、言葉にしなくとも毎日の積み重ねの中でストレスが蓄積してしまうからです。

喫煙所を設けて分煙にしている企業に勤務する人では、たばこを吸う人は「ルールを守ってさえいれば大丈夫」と考えてしまいがちです。

しかし、たばこを吸わない人のメンタルヘルスまで考えた場合、企業にとって社内の全面禁煙が最も望ましい選択といえるでしょう。
同時にたばこを吸う人への支援も不可欠であり、禁煙に向けたサポートプランを充実させていく必要があります。

医療機関の「禁煙外来」を受診したり、会社や健保組合などが実施している場合はその禁煙プログラムを利用するなど、前向きなアクションとして禁煙に取り組んでみてはいかがでしょうか。


今日も一生健命  竹田


2018年2月14日水曜日

ヘルシータウンミーティング

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

寒い日が続いています。私を含めインフルエンザが蔓延しております。
皆様くれぐれもお気をつけ下さい。

先週から始まった冬季オリンピック。クラレ所属の高梨沙羅さん銅メダルおめでとうございます。銅メダルが決まったのは深夜でしたが、テレビ中継でその健闘を見ることができました。感動をありがとうございます。週末はいよいよフィギュアスケートです。



ヘルシータウンミーティング

西条保健所健康増進課が主体で行われているヘルシータウンミーティングが開催されます。
地域における健康づくりのネットワーク形成と効果的な健康づくりの推進を図るためとされています。県民健康づくり運動地域推進会議とされ、定期的に西条保健所で行われています。

対象者は西条地区管内事業所の労働安全衛生管理者および健康管理担当者、市の健康づくり担当者とあり、今回は当院からも参加となりました。

今回の内容は
①慢性閉塞性肺疾患について
②西条保健所管内のたばこと酒の状況
となります。

事前に受動喫煙対策についてのアンケートに答えています。近隣の喫煙対策の情報を得る機会となるようです。

西条保健所からは情報提供で「働く世代の健康づくりについて」食生活・栄養の支援事業の紹介や、はと口腔の健康づくり事業の取り組みなどが紹介されます。

どの内容も働く世代が抱える問題として注目されています。

次回こちらでその内容もご紹介させていただきます。ご期待下さい。

明日は南海放送で開催される健康経営セミナーに参加します。

健康経営の中心人物である古井祐司先生の講演は必見です。勉強の機会があることに感謝ですね。


クラレ西条事業所では高梨選手の横断幕が掲げられています。嬉しい結果となりました。
この桜並木も春を待っているようです。

では次回までお健やかに。 篠崎



2018年2月9日金曜日

SASって何?

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

昨日から予選が始まっていますが、今日から平昌オリンピックがはじまります。夜の八時から開会式があるそうです。オリンピックの開会式は、華やかで開催国ならではのオリジナル感があり、見所の1つだと思います。今日もできたら見たいなと思います。
今回のオリンピックもメダルの期待がかかっている種目もたくさんあるので、日本のメダルが一つでも多く獲得できるオリンピックだといいですね。



今日は、睡眠時無呼吸症候群についてお話ししたいと思います。
最近は、この言葉を聞いたことのある方も多くいると思いますが、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。
 医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。

【主な症状】
寝ている間;
いびきをかく、呼吸が止まる、呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめる
むせる、何度も目が覚める(お手洗いに起きる)、寝汗をかく

起きたとき;
口が渇いている、頭が痛い、ズキズキする
熟睡感がない、すっきり起きられない、身体が重いと感じる

起きているとき;
強い眠気がある、だるさ、倦怠感がある
集中力が続かない、いつも疲労感がある

【なりやすい方】
タバコがやめられない
お酒が好きで、寝る前のお酒が習慣化
太り気味。暴飲暴食してしまうことがある
高血圧、糖尿病、高脂血症などの既往がある

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、太った男性がかかる病気というイメージがあるかも知れませんが、太っていなくても、痩せていても、女性でもかかる病気です。
それは、顔や首まわりの形体的特徴がその発症と強く関連するためです。
SASになりやすい形体的特徴;
首が短い
首が太い、まわりに脂肪がついている
下あごが小さい、小顔、下あごが後方に引っ込んでいる
歯並びが悪い
舌や舌の付け根が大きい

ここで、自分でできるワンポイントチェックです。

鏡の前で、喉を診てもらう要領で大きく口を開けて、舌を下に出してみましょう。
このときに、口蓋垂(のどちんこ)は見えていますか?
上の図のⅢ・Ⅳのように口蓋垂が見えていない場合は、形体的に上気道が狭い可能性があります。体重増加などで首まわりに脂肪がついたりすると、より上気道を狭くして無呼吸を起こすリスクが高くなる可能性がある、と考えておくと良いでしょう。
もちろん、これらの特徴と一致するからといって即ち睡眠時無呼吸症候群(SAS)ということではありません。大切なのは、今SASではなくてもその将来的なリスクを知っておくことです。

睡眠時無呼吸症候群セルフチェック!!
クリックしてみて下さい⇒http://659naoso.com/check

男性が多く、閉経後の女性の罹患率も高いです。

【睡眠中に呼吸が止まってしまう原因】
1つ目は、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)
上気道に空気が通る十分なスペースがなくなり呼吸が止まってしまうタイプです。
SAS患者さんのほとんど、9割程度がこの閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)に該当します。
 上気道のスペースが狭くなる要因としては、首・喉まわりの脂肪沈着や扁桃肥大のほか、舌根(舌の付け根)、口蓋垂(のどちんこ)、軟口蓋(口腔上壁後方の軟らかい部分)などによる喉・上気道の狭窄が挙げられます。

2つ目は、呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)です。
脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常です。睡眠時無呼吸症候群の中でもこのタイプは数%程度です。
 肺や胸郭、呼吸筋、末梢神経には異常がないのに、呼吸指令が出ないことにより無呼吸が生じます。OSAと違い、気道は開存したままです。OSAの場合は気道が狭くなって呼吸がしにくくなるため一生懸命呼吸しようと努力しますが、CSAの場合は呼吸しようという努力がみられません。
CSAに陥るメカニズムは様々ですが、心臓の機能が低下した方の場合には30-40%の割合で中枢型の無呼吸がみられるとされています。

もう少し詳しく知りたい方は下記をクリック↓↓

自分では気付いていなくても、ご家族や友人・同僚などからいびきや居眠り、寝ている間の無呼吸を指摘されたら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑ってみることも必要です。寝ている間の自分ではわからないことだからこそ、周りからのアドバイスが貴重なのです。
気になる方は、受診をお勧めします。

明日から3連休になります。
インフルエンザにはお気をつけて。
では、次回までSee you again!!

2018年2月7日水曜日

胃カメラ予約状況

胃カメラ予約状況

○人間ドック(個人・健康保険組合)

○協会健保生活習慣病予防健診

 今年度予定枠終了

 キャンセル空きなし

今年度の予定枠はすべて終了となりました。ご迷惑をおかけいたします。

月曜日に更新する予定でしたが、遅くなり大変申し訳ありません。

インフルエンザが県内でも流行しており、警報レベルが継続しています。

2月2日の発表では、A型が28.9%、B型が71.1%となり、B型が7割以上を占めています。

皆さんも、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけ、症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。



ではまた来週。

2018年2月1日木曜日

野菜を摂る工夫を

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

また雪が降り、今年はまだ寒い日が続きそうですね。インフルエンザにもまだ警戒が必要です。

寒さが厳しくなるとつい食べ過ぎてしまいますが、野菜は不足しがちです。

21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)では、成人1日の野菜摂取量目標は350g以上。しかし、平成26年国民健康・栄養調査では、平均292・3gと目標を下回っています。

愛媛県民の野菜の平均摂取量は約270g(平成28年国民健康・栄養調査)。
全国順位で男性37位、女性29位と低迷しています。さらに、松山市の若い世代(20~39歳の男性)では4割近くの人が野菜を食べない日がある(平成28年食育に関する松山市民意識調査)という結果です。

これは偏った食生活はもちろん、そもそも1日の野菜摂取量を正しく理解できていないことも原因の一つといえるかもしれません。というのも、農林水産省が行ったアンケートによると、1日の野菜摂取量をきちんと把握できている人は、わずか15%しかいなかったからです。

1日350gってどのくらい?




日本人の食事は、漬物が1皿、サラダ1皿、煮物1皿など、野菜の副菜一品一品が、だいたい70gの野菜の量に相当します。ですから、1日に野菜料理を5皿食べることで、1日に必要な野菜の量350gを摂ることができるわけです。
また、野菜炒めやカレー、シチューなど、メインの料理に野菜がたっぷり使われていれば、野菜2皿分の140gに相当します。ですから、野菜をたくさん含む料理を食べれば、2皿分とカウントすることができます。

  • 1皿分(野菜70g)に相当する料理

ホウレンソウのお浸しの小鉢1つ、野菜サラダ1皿、カボチャの煮物の小鉢1つ、野菜たっぷりの豚汁一杯、漬物の小鉢1つ、など。

  • 2皿分(野菜140g)に相当する料理
野菜炒め1皿、カレー1皿、野菜たっぷりポトフ1皿、など。
ですから、献立を考える時には、1日の中で野菜が5皿分入っているかということを考えます。


野菜を食べるといいことは?


野菜や果物には、ビタミンや食物繊維が豊富に含まれています。がんや心臓病の予防には、たっぷりの野菜と果物をとることが効果的です。

ビタミンは主に13種類あり、それぞれ重要な役割を果たしています。
ビタミンCや、緑黄色野菜に多いβ‐カロテンには発ガン物質が体内で作られるのを阻止する働きがあります。また、ビタミンA、C、E、ポリフェノールなどの栄養素には、体内の細胞や組織を酸化させ生活習慣病の原因となる「活性酸素」の発生を抑える作用があります。

食物繊維は「腸の掃除役」として知られ、生活習慣病の予防に役立ちます。野菜、果物、大豆などの豆製品、海藻など、特に種や皮ごと食べるもの、歯ごたえのあるもの、ヌメリのある食べ物に多く含まれています。

さらに、野菜や果物には血圧を下げる働きがあるカリウムも多く含まれます。
さらに大事なことは、これらの栄養素をサプリメントなどで単一に摂取するよりも、野菜・果物を丸ごと食べることの方が、疾病の予防効果が確かであることがわかっている点です。
ですので、サプリメントに頼るのではなく、野菜や果物を食事として、毎日積極的に食べましょう。

無理なくしっかり野菜をとるコツ

  • 炒め物やお浸しなどできるだけ野菜のカサを減らす料理にアレンジする
  • 煮物や和え物を多めに作って常備菜としてストックしておく
  • 外食が多いときはサラダや野菜料理を1品プラスしたり、鞄に野菜ジュースを入れておく
  • お弁当は野菜の多いものを選ぶ
  • つけあわせの野菜も残さず食べる
  • 汁物は具だくさんにする
野菜摂取にはいろいろな方法があります。
自分にあった方法で、無理なく野菜を摂る量を増やしましょう。


今日も一生健命  竹田