2018年3月30日金曜日

大腸がんと飲酒・喫煙

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

暖かくなり、満開の桜に心も弾みますね。

今日は前回お話した大腸がんについて、飲酒や喫煙との関係をお話ししたいと思います。

大腸がんの発生には生活習慣が関係しているという件は前回お話ししましたが、飲酒・喫煙も大腸がん発生に関係があると言われています。





1日平均1合以上の飲酒者は、お酒を飲まない人に比べて、大腸がんになりやすい


男性では、アルコール摂取量が日本酒にして1日平均1合以上2合未満の人は、飲酒しない人に比べて、大腸がんの発生率が1.4倍、1日平均2合以上の人は、2.1倍でした(日本酒1合と同じアルコール量は、焼酎で0.6合、泡盛で0.5合、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯(200ml)、ウイスキーダブルで1杯です)。

女性では、週1日以上飲酒する人でも、飲酒しない人に比べて、発生率は上昇しませんでした。これは、1日平均1合以上飲酒する人がほとんどいないためで、大量飲酒すれば男性の結果と同様であると考えられます。

たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、大腸がんになりやすい


男性でも女性でも、たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、大腸がんの発生率が1.4倍でした。たばこをやめた人も、1.3倍でした。
女性は、喫煙者が少ないので、たばこをなくして予防できる部分は小さいですが、喫煙そのものの発生率への影響は、男性同様といえます。

お酒を飲む人で、たばこを吸う人は、どちらもしない人に比べて、大腸がんになりやすい


男性の結果に限りますが、1日平均2合以上のお酒を飲む人で、しかもたばこを吸う人は、お酒も飲まないし、たばこも吸わない人に比べ、大腸がんの発生率が 3.0倍でした。
また、お酒、たばこどちらかまたは両方たしなむ人とどちらの習慣もない人の大腸がん発生率の比較から、もしお酒を飲む人やたばこを吸う人がいなかったならば、男性の大腸がんの約46%は予防できていたはずという計算になります。

お酒とたばこが悪いわけ


お酒に含まれているエタノールは分解されてアセトアルデヒドになります。お酒を飲むと顔が赤くなる、気分が悪くなる、頭痛がする、などの原因物質です。これががんの発生にかかわると考えられます。
さらに、アセトアルデヒドが分解される際に出る活性酸素によって、細胞の中の核酸(DNA)を作るのに必要な葉酸という物質が壊されてしまいます。これによってDNAの合成や傷ついたDNAの修復がうまく行かず、がんになるとも考えられています。 

たばこの煙には、多くの発がん性物質が多く含まれています。たばこを吸っていると、たばこの煙が触れる「のど」や気管、肺以外に、直接触れない大腸の粘膜からも発がん性物質が検出されます。これによってがんが発生しやすくなると考えられています。

 節酒・禁煙が大事


大腸がんは、近年急速に増加し、対策が急がれるがんのひとつです。発生に関しては、食物との関係が注目されていますが、今回の結果から、お酒は無視できない重要な要因であることが確かめられました。また国際的にはたばこと大腸がんは関係が薄いと考えられていますが、日本人においては、関係があるのかもしれません。
大腸がんの予防のためには、特に中高年の男性にとって、節酒(1日平均1合未満)と禁煙が大事であると考えます。これは大腸がんに限らず、その他のがんや循環器疾患の予防にも通じるものです。
がん予防の観点からも生活習慣の改善について考えてみてはいかがでしょうか。


今日も一生健命  竹田




2018年3月28日水曜日

保健師の会開催

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

今年度の私の投稿も今回が最後となりました。

ブログ開始から早3年、来年度は4年目を迎えます。今後もよろしくお願い致します。

平成30年度の予約が開始されています。毎日たくさんのご依頼を承っております。

特に胃カメラはご希望が多く、ご希望のお日にちに添えない場合もございます。

なるべく早くにお申し込みいただくことをお勧めいたします。


保健師の会開催

3月19日にクラレ西条事業所で保健師の会が開催されました。

参加は花王サニタリー様、今治造船様、クラレ西条様それぞれの保健師さんが集まりました。近況の報告や新しい提案、日頃の問題などが話し合われました。

当院は先日あった健康経営セミナーの情報提供を行いました。講師の古井先生には、「健康経営の普及に企業と医療機関の連携の実績が利用できる。」というご意見をいただきました。

企業さんは医療機関を含め、健康づくりの取り組みを見える化してみようということになりました。

健康管理センターの取り組みも同様にしてみると面白いと考えています。

この地域で健康経営が具体的に進められるのは時間が必要と考えます。保健師の会では、少しでも加速できるツールの提案をしたいという思いです。

次回開催時は見える化第1回目となります。楽しみです。




クラレ西条さんの桜を毎年楽しみにしています。

見ごろは週末でしょうか。お天気に恵まれたお花見になりますように。

では次回までお健やかに。 篠崎


2018年3月26日月曜日

胃カメラ予約状況

胃カメラ予約状況

30年度の予約について

○人間ドック(個人・健康保険組合)

4月2日~予約可能

○協会健保生活習慣病予防健診

 4/6・4/9・5/2・5/7 1件空きあり

 7/10以降 予約可能

 29年度予定枠終了

 キャンセル空きなし

 今年度の予定枠はすべて終了となりました。

 新年度の予約受付中です。お早めにご予約下さい。




桜が美しい季節になりました。二分咲きといったところでしょうか。

お花見が楽しみです。ではまた来週。


2018年3月23日金曜日

1日15分はじめてみませんか?

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。
最近は雨の日が続いていましたが、今日はお天気も良く病院から石鎚山が良く見えてとてもきれいでした。
このままお天気も続けば、さくらも咲き始め、お花見シーズン突入です。朝晩の冷えはあるので、温かい格好でお花見をしてもらったらと思います。


3月も終わりに近づき、年度末。人事異動や新入社員など、職場環境や人間関係の変化が一挙に押し寄せ、何かと忙しい時期です。新鮮でワクワク気分もあるけれど、ストレスも溜まりがち……

そんなときにこそ気をつけたいのが、心の健康(メンタルヘルス)。忙しさや不安は目には見えないストレスとなって、あなたの身体にも悪影響を与えることがあります。 

1.自律神経・内分泌系の異常が代謝機能を乱す
  →血圧や血糖値が上昇する
   コレステロールなどの血中脂質の異常が起こりやすくなる

2.血液中の赤血球が増加する
  →心筋梗塞や脳卒中の原因となる「血栓」ができやすくなる

強いストレスは、時に心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気の引き金になることがあります。適宜、ストレスを解消する必要があります。
1日単位でのストレス解消法で、誰でも効果を実感しやすいのは運動です。運動した後はスッキリとした爽快感があり、肥満や生活習慣病予防だけでなく、メンタルヘルスにもよい影響を及ぼします。

運動すると自律神経の交感神経が活性化されて優位になり、意欲的でポジティブな思考になるといわれています。さらに以下の2つのことが関連していると考えられています。

(1)脳内で分泌されるエンドルフィンは、人がストレスに積極的な意志で立ち向かおうとするときに分泌される物質で気分の高揚・幸福感などが得られます。

(2)脳の情報伝達のバランスを整えるセロトニンが増えると心が落ち着いてさわやかな気分になり、集中力も高まります。不安感や抑うつ感なども改善されます。


メンタルヘルスのためには、楽しみながら、無理なく続けられる運動が適しています。
1日15分から始めましょう。15分というのは1日のうちの約100分の1の時間。習慣になってしまえば苦になりません。

15分でできることは、朝起きてラジオ体操をする、ひと駅を歩く通勤ウォーキング、犬の散歩、仕事や家事の合間のストレッチなどです。
体力や運動経験、時間的・経済的余裕などを考慮して、自分に合うものを行いましょう。

余談ですが、私は最近腹筋とストレッチ?みたいなことをはじめました。15分もしていませんが、続けていこうと思います。もう少し運動できたらなと思います。自転車通勤もサボりがちだったのを、はじめたいと思います。

皆さんも、4月から、新たな気持ちでできることをはじめてみてはいかがでしょうか??

では、皆さん良い週末をお過ごし下さい。
次回まで、See you again!!

2018年3月19日月曜日

胃カメラ予約状況

胃カメラ予約状況

30年度の予約について

○人間ドック(個人・健康保険組合)

4月2日~予約可能

○協会健保生活習慣病予防健診

 4/9・4/12 1件空きあり

5/1以降 予約可能

 29年度予定枠終了

 キャンセル空きなし

 今年度の予定枠はすべて終了となりました。

 新年度の予約受付中です。お早めにご予約下さい。



平昌パラリンピックが閉会しました。

日本人選手の活躍は素晴らしいものでした。

もう少し報道されてもいいような気持ちになります。東京が楽しみです。

ではまた来週。



2018年3月16日金曜日

大腸がん検診のススメ

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

高知で桜の開花があり、昨年より早い開花のようです。桜の季節が待ち遠しいですね。




今日は大腸がんについてお話します。

大腸がんは近年増加しており、近い将来肺がんを抜き、死亡率は第一位になると予想されています。

ヒトが食べたものは、体内で分解(消化)されて栄養分が吸収され、最後には便として排出されます。この一連の活動が行われる、口から肛門まで続く1本のつながった管を「消化管」と呼びます。大腸は、この消化管の一部で肛門の直前にあります。
大腸の主な役割は、食べ物の栄養分の残りと水分を吸収し、そのほかの成分を肛門へと運ぶことです。肛門へ運ばれる頃には、水分のほとんどが吸収されて硬くなり、便ができあがっています。

大腸がん発生のしくみと症状


大腸がんの大部分は良性のポリープからがん化することがわかっています。
従って、ポリープの段階で切除すれば大部分の大腸がんは予防が可能です。早期がんであればほぼ100%治癒し、進行がんで発見されたとしても他のがんと比べると助かる可能性がはるかに高いがんの一つとされています。
しかし、早期の大腸がんには自覚症状がほとんどありません。実際、大腸がんと診断された患者さんの約4割は、健康診断(人間ドック含む)で指摘されるなど診断時に自覚症状がなかったという調査結果があります。

大腸がん検診の目的は早期発見


自覚症状がない早期の大腸がんの発見には大腸がん検診が有効です。大腸がんになる人が増え始める40歳を過ぎたら、大腸がん検診を年に1度受けることを厚生労働省は勧めています。
大腸がん検診では便潜血検査を行い、陽性(大腸がんの疑いあり)と判定された場合、より詳しく調べる精密検査を行います。陰性(異常なし)と判定された場合、精密検査は行わず、1年後にまた大腸がん検診を受けます。

便潜血検査とは・・・便が大腸のがんがある部分を通過すると、便と組織が擦れて出血します。便潜血検査では、便に混じったわずかな血液の有無を調べます。検査の方法は、通常2日に分けて採便棒で便の表面をまんべんなくこすり取って、容器に入れて検査機関等へ提出します。
便潜血検査で、陽性と判定された場合、より詳しく調べるために、精密検査を受けます。

大腸内視鏡検査


先端に小型カメラが付いている内視鏡という細長い管状の医療機器を、肛門から入れて行う検査です。大腸の内部を映し出すモニター画面を見て、がんや大腸の状態を詳しく調べることができます。
また、内視鏡は、細胞の採取や小さな腫瘍を切除することもできます。
検査を受ける人は、前日および当日に下剤を飲んで、大腸の中をきれいにしておきます。
検査にかかる時間は20分程度です。



大腸がん予防のポイントは?


大腸がんの発生と食生活には密接な関係があるといわれており、医学的に証明されているものもあります。
大腸がんのリスクをあげる食物としては、動物性の高脂肪、高たんぱくにかたよった食事、繊維食の不足、直腸がんではビールという報告もあります。
リスクを減少させる食事としては、穀物、豆類の繊維食、チーズ、牛乳、魚類の良質の蛋白質をバランスよくとることが奨められています。
肉は赤身の肉を選ぶなど脂肪のとりすぎに注意し、料理法を工夫するのも効果的です。果物、野菜だけでなく、海藻、こんにゃくは水に溶ける繊維で保水性に富んでいるため、大腸の粘膜を保護する働きももっています。野菜、果物、いも類、豆類、海藻、キノコ、穀物をバランスよく摂取すれば、低脂肪、高繊維の食事に近づけます。

また、大腸がんに限らず、重大な病気のサインを見逃さないためにも、自分の便の状態や排便回数を日ごろから把握しておきましょう。症状が繰り返し起きたり、ずっと続いたりするなど、お腹の調子に違和感を覚えたら、自己判断せず、医療機関でできるだけ早く診てもらうことが大切です

今日も一生健命  竹田


2018年3月14日水曜日

筋力維持を

おはようございます。山内です。

最近は、天気の良い日も続き、春になってきたなと感じるようになってきましたね。
家に植えている雪柳も昨日から少しずつ開花し始めてきています。満開になるのが待ち遠しいです。



健康で過ごすことができるように筋力低下予防が大切です。
筋肉の減少は、30代くらいから始まります。健康な人でも80歳前後には30%程度の筋肉量が減少します。
老化により筋肉量が減少すると、握力や歩行機能なども低下して日常生活に支障をきたしたり、転倒による骨折や内蔵機能の低下による生活習慣病から脳梗塞や心筋梗塞、認知症などが発症しやすくなるとも言われています。

デスクワークなどで座ることが多い生活や、歩かずに車などを利用したり運動量がすくないと筋力低下しやすくなります。

筋力が低下していくと動くのもしんどくなり、さらに動かなくなる
        ↓
動かないと筋肉量は減少していく
        ↓
筋力の低下につながってしまう

筋力はなくなるのはあっというまで筋力をつけるには時間がかかります。
1日中ベッドの上で安静にしていると、たった1日で1~1.5%も筋肉量が落ちるとも言われています。

また、筋力低下は脳には関係しないのではと思いがちですが、体の中には発汗の際に働く汗線周囲の筋肉や、視力を調節するレンズ周囲の筋肉など小さな筋肉も含めると650種類もの筋肉があり、その全てが連動して生命活動を支えています。これら全ての筋肉には共通点があります。それは、筋肉は神経を介して脳とつながっているのです。

筋力低下を予防して健康な生活を送るために、適度な運動が大切です。
お勧めなのは、毎日20分程度のウォーキングがてら日光浴をする事です。
しっかり腕を振って少し速めに歩き、少しきつさを感じたら少し速度を落とし、回復したらまた歩行速度をあげるなど、無理のない程度に続けて下さい。

なかなか時間がない場合は、室内でも運動をすることができます。
室内で、踵の上げ下げ運動(下げる時はストンと地面に踵をぶつけた方が骨形成に役立ちます)を10回で1セット×1日2セット
大きく腕を振ってその場足踏み運動(太ももを腹部にぶつけるくらい高く上げるが良いです)を3分間1セット×2セット
深呼吸5回1セットを2セット
ストレッチング10分程度
など自分で続けられる運動を生活に取り入れて頂ければと思います。



若いうちから貯筋をしていきましょう。

それでは、またよい1日を。山内

2018年3月12日月曜日

胃カメラ予約状況

胃カメラ予約状況

30年度の予約について

○人間ドック(個人・健康保険組合)

4月2日~予約可能

○協会健保生活習慣病予防健診

4/4・4/6・4/16 1件空きあり

5/1以降 予約可能

 29年度予定枠終了

 キャンセル空きなし

 今年度の予定枠はすべて終了となりました。

 新年度の予約受付中です。お早めにご予約下さい。


東日本大震災から7年が過ぎました。

色あせない記憶は私たちの一生の教訓です。

命を第一に。

また来週です。

2018年3月9日金曜日

寝つきの悪い方へ

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。
3月から来年度の予約を承っています。胃カメラでの予約の方など、希望日がある方は早めの予約をお勧めします。

今回は前回の続きで、不眠にについてお話します。


厚生労働省から「健康づくりのための睡眠指針2014」が発表しています。

健康づくりのための睡眠指針2014

1.良い睡眠で、からだもこころも健康に
2.規則正しい食生活と定期的な運動が大切
3.睡眠不足と生活習慣病は密接な関係が
4.こころの健康を保つために睡眠による休養を
5.年齢や季節に応じて適正な睡眠時間を
6.自分の睡眠に適した環境づくりを
7.若年世代は夜更かしを避けましょう
8.勤労世代は良い睡眠で疲労回復・能率アップを
9.熟年世代は熟睡の工夫が大切
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない
11.睡眠中の身体の異変に要注意
12.不眠が改善できないときは、専門家に相談を


10について、
眠たくないのに無理に眠ろうとすると、かえって緊張を高め、眠りへの移行を妨げます。自分にあった方法で心身ともにリラックスして、眠たくなってから寝床に就くようにすることが重要です。眠れないときは、いったん寝床を出て、リラックスできる音楽などで気分転換し、眠気を覚えてから再度寝床に就くようにすると良いでしょう。
そのため、不眠症の方は決まった時間に寝ようとするのは逆効果になります。寝床に入る時刻が遅れても、朝起きる時刻は遅らせず、できるだけ一定に保つことが大切です。朝の一定時刻に起床し、太陽光を取り入れることで、入眠時刻は徐々に安定していきます。

寝酒は…
眠れないときの寝酒は、入眠(寝入り)はよくなるが、睡眠の深さが浅くなり、夜中に目が覚める(中途覚醒の増加や延長)ことがあります。
寝酒をしていると、徐々に量を増やさないと眠れなくなる(耐性の形成) こともあります。

就寝直前の5~10分のストレッチを3週間行うことで、眠りにつくまでの時間が短くなるという研究も出ています。ストレッチの参考に↓↓

それでも眠れないときに
『54321法』
布団に入り、感じるもの、聞こえるものをそれぞれ5つずつ挙げ、4
つ、3つ…と減らしていきます。

①聞こえるものを5つ数える ②感じるものを5つ数える 
③聞こえるものを4つ数える ④感じるものを4つ数える
⑤聞こえるものを3つ数える ⑤感じるものを3つ数える・・・

途中で数が分からなくなってきますが、それが自然なので思った数のまま進め、落ち着いたら眠りましょう。 
眠つきが悪い方は実践してみて下さい。

特定の睡眠障害として、

睡眠時無呼吸症候群;睡眠時に無呼吸(口・鼻の気流が10秒以上停止)、もしくは低呼吸(10秒以上換気量が50%以上低下)になる疾患。
詳しくは2月9日のブログを参考にして下さい。
補足ですが、男性は完全に無呼吸になっている場合が多いのですが、閉経前の女性も無呼吸症候群になっている方が多く、SpO2(血液中の酸素量)の低下はみられていないが、眠りが浅くなっている方が多いそうです。眠りが浅いために筋肉が休まっておらず、肩こりや背中の張りが感じる方は、無呼吸症候群を起こしている可能性は高いそうです。


レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
主に夕方から夜にかけて、足の不快な感覚とともに、足を動かしたくなる欲求が生じる疾患。背中のかゆみを感じる方もいる。重症になると足を切り落として欲しいぐらいの感覚になるそうです。

様々な原因があるが、貯蔵鉄の減少が主にある為、このような症状で夜眠れない方は、医療機関を受診してもらったらと思います。閉経前の女性に起こることが多いです。


最近は、不安定な天気が続いており、気温も変動があり体調を崩しやすい時期です。
春も近づいてきていますが、花粉も飛んでいます。花粉症やアレルギーのある方は、早めの対策をし予防をきちんとしましょう。

では、良い週末をお過ごし下さい。
次回までSee you again!!

2018年3月7日水曜日

健康経営セミナー

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

春が近づいています。卒業式や卒園式に忙しくなります。

今年は桜がいつ咲くか気になる時期になりました。


健康経営セミナー

先月南海放送で開催された健康経営セミナーに参加しました。

講演1では元広島カープ監督野村氏のトークショーがあり、たくさんの広島ファンが見受けられました。

講演2では健康経営を広く普及させている古井先生の講演がありました。

古井先生の執筆された本を教科書に、健康管理センターも健康経営を勉強しています。

講演の内容は、健康投資について。

健康投資の有無で生産性に影響を与える結果が出ています。約1.8倍もの差が出るようです。
健康経営はエビデンスが無いなどと軽視はできなくなりました。

そして健康経営のゴールは社員が健康になることではない。社員は健康に取り組むために、自主性や創造性を高めていきます。その行動が会社の成長のたすけとなります。

そのため取り組む内容は、社員や業務の動線で考えなくては継続できない。本務に親和性のある取り組みが良いとされています。

その後、企業がどのようにして健康経営に取り組んでいるか。をわかりやすく解説されました。

古井先生が関わった事例を紹介していただきましたが、どの企業も自主性や創造性があり、その取り組みが社員のコミュニケーションを広げ、業績を伸ばしていました。

当院や私たちが支援する企業に是非取り入れたい考え方です。

健診を受ける時間をどうとらえるかもあわせて考えたいと思います。



古井先生には講演後お話できる機会をいただき、南海放送に頂いた本にサインをいただきました。

感激です。

では次回までお健やかに。 篠崎

2018年3月5日月曜日

胃カメラ予約状況

胃カメラ予約状況

○人間ドック(個人・健康保険組合)

○協会健保生活習慣病予防健診

 今年度予定枠終了

 キャンセル空きなし

今年度の予定枠はすべて終了となりました。ご迷惑をおかけいたします。

平成30年度の予約について

3月1日開始されています。協会健保からの申し込み用紙が郵送される前でもお申し込み頂けますので、ご連絡下さい。


週末はお天気もよく、晴れやかなひな祭りとなりました。

同僚の結婚式もとり行われ、幸せな姿に安心と嬉しさを感じます。

ではまた来週。


2018年3月2日金曜日

疲労感続いていませんか?

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

3月に入り、来年度の健診のご予約を多数頂いています。健診をお考えの方は早めの予約をよろしくお願いします。

今日は慢性疲労についてお話します。

朝起きてなお残る疲労感に、「以前は一晩寝たら疲れがとれたのに」と思うことはありませんか?
ほかにも「ちょっとしたことで疲れやすくなった」「夕方になると疲れがドッと出る」など、仕事に家庭に忙しい毎日の中で、これまでと違う疲労を感じている人もいることでしょう。
 
はっきりした原因がないまま疲労感が続く、あるいは回復しない場合は、自分でも知らないうち異常に疲れが蓄積する「慢性疲労」という状態に陥ってしまっているのかもしれません。




慢性疲労とは


慢性疲労とは、「6ヵ月以上疲労が続き、一晩寝ても疲れがとれない」状態を指します。
2012年に厚生労働省疲労研究班が一般地域住民2000人を対象に実施した疫学調査によれば、38.7%の人が半年以上続く慢性的な疲労を感じており、そのうち2.1%には日常生活に支障をきたすような慢性的な疲労がみられています。
IT化が進みストレスが増したと言われる現代では、さらに慢性疲労を訴える人の割合は高くなっていることが推測されます。
慢性疲労になると、作業量や活動量の低下という日常生活への影響ばかりでなく、思考力、注意力の低下から思わぬ事故を招く原因にもなります。さらにそのまま放置しておけば、うつ病などの心の病気や生活習慣病など、さまざまな疾患を誘発することにつながります。
慢性疲労は病気につながるだけでなく、すでにかかっている病気を知らせるアラームとして起きている可能性もあるため、ほうっておくとそれらの病気を進行させてしまうおそれがあります。

疲労感を伴う病気は、高血圧、低血圧、心臓や肺、呼吸器の異常、貧血、糖尿病、肝機能異常、腎臓の異常、甲状腺の異常、がん、ウイルス感染などさまざまです。


さらに慢性疲労で最も怖いのは、自覚のない疲労感による心身症や突然死です。心にムチ打ち体を酷使しているうちに疲労感そのものがわからなくなり、やがて体が悲鳴をあげて心身症による急性心筋梗塞や狭心症を引き起こしてしまいます。


自覚症状が増えてきたら要注意

  • 便秘がちである
  • よく下痢をする
  • 食後に胃がもたれる
  • 肌荒れや吹き出物がある
  • 胃がむかむかする
  • ささいなことですぐ腹が立つ
  • ワクワクすることがない
  • お酒を飲むと愚痴が増える
  • すぐに後悔する
  • いつでも仕事のことが気になる
  • なかなか寝付けない
  • 朝は食欲がない
  • 仕事へのとりかかりが遅い
  • 急に体がほてったり冷えたりする
  • 体がだるい
  • 目が疲れる
  • 単純ミスをよくする


慢性疲労を防ぐ生活習慣


質のよい睡眠 
よい睡眠がとれると、大脳の生命中枢にある自律神経系やホルモン系、免疫系の機能も正常に整えられ、心身のバランスが安定した状態になります。不眠がちな人は、毎朝同じ時間に起きて日光を浴びると、規則的な入眠が得やすくなります。

疲れた内臓を休ませるのが第一 

現在人の体の疲れがなかなかとれない大きな要因のひとつが「食べ過ぎ」です。高たんぱく・高脂肪の食事や朝食抜き・深夜の食事、ながら食い・早食い、インスタント食品の多用を控え、内臓に負担をかけない食生活を心がけましょう。


1日5分間、心と体のリセットタイムを 

趣味やスポーツなど、熱中できるものがある人ほどストレスへの耐性も強く、健康管理も上手です。しかし、忙しくて時間をつくる余裕がないようなら、毎日5分間だけでも好きな音楽を聴いたり、ゆっくりお茶を飲むなど、心を解放する時間をつくりましょう。


運動で疲れにくい体づくり
 

長時間同じ姿勢を続けている人や運動不足の人は、全身の血流が悪くなりがちで、そのため筋肉に痛みを覚えたり集中力が途切れやすくなります。そんな疲労体質に陥らないよう、週2回以上は運動して疲労を解消することが大切です。


今回のブログで400回目の投稿でした。
いつもご覧頂いているみなさま、ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

今日も一生健命  竹田