2023年3月30日木曜日

ピロリ菌検査について

 みなさん、こんにちは😊

保健師 曽我です。西条中央病院のある西条市も桜が満開に近づいてきました🌸🌸

当初、雨予報だった週末も晴れの予報に変わっており、今週末はお花見日和となりそうです。


3月1日より、令和5年度の健康診断のご予約を頂いております。特に胃カメラご希望の方が多く、皆様の健康志向の意識の高さを感じております。胃カメラ検査時に、私たち保健師が問診で、

「ピロリ菌の検査はされたことがありますか?」

と質問させていただいております。

今回はピロリ菌の検査方法についてです。

まず、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)とは?

ピロリ菌は人の胃の粘膜にすみつく細菌のことです。

一度感染すると菌はそのまま胃の中に定着し、ほぼ一生持続します。ピロリ菌の感染が分かれば、除菌治療をすることで胃がん発症のリスクを下げることができます。


💊ピロリ菌の検査方法💊

ピロリ菌検査の種類は豊富で、内視鏡を使用する方法・使用しない方法のどちらも存在します。 内視鏡を使用しない検査方法には、以下の3種類があります。この中でも、血液などを用いた抗体検査は簡便であるため、健診などで実施されることもある一般的な検査方法です。

・尿素呼気試験:診断薬を服用した後の呼気を集めて調べます。

・糞便中抗原測定:糞便の中にピロリ菌の抗原があるかどうかを調べます。

・抗体測定:血液や尿の中にピロリ菌の抗体(体内から異物を排除するタンパク質)があるかどうかを調べます。

ちなみに…西条市では、中学校2年生と年度末年齢が50歳になる市民を対象に、無料でピロリ菌感染検査を実施しています。中学2年生は尿検査で、50歳の方は血液検査で実施しております。


内視鏡を使用する主な検査方法は、以下の3種類です。

・迅速ウレアーゼ試験:ピロリ菌が出すアンモニアの反応の有無を試薬で調べます。

・鏡検法:顕微鏡で胃の組織にピロリ菌がいるかどうかを調べます。

・培養法:胃の組織を培養し、ピロリ菌が増殖するかどうかを調べます。


以上の検査はどれも100%の結果が出せるわけではなく、偽陰性になる(感染しているのに陰性になる)ことがあり、複数の検査を行うことでより正確に判定できるとされています。


健診当日のお申込みも可能です。もし、気になる方はお問い合わせください。

そして検査により陽性と診断された場合は、外来を受診の上除菌治療をおすすめします。


本日もお読みいただきありがとうございました😃

曽我

2023年3月28日火曜日

西条市長と井戸端会議

皆様こんにちは。

保健師 越智です。


桜があっという間に咲き始めたかと思うと、辺りは花盛りを迎えております。今週末はお天気が気になるところですが、お花見ができるといいですね。




井戸端会議に参加しました


先月西条市長との井戸端会議に参加しました。テーマは「喫煙」についてです。近隣看護職の会で共同で健康問題に取り組む活動の一環でした。

ご一緒したのは花王サニタリープロダクツ愛媛 保健師小林さんです。

喫煙はいろいろな調査や研究において、がんの発生率や死亡率に関与していることが知られています。また循環器疾患である心筋梗塞や脳梗塞などの疾患とも関連があります。

喫煙率は喫煙場所やたばこの価格などの環境因子により減少傾向ですが、喫煙者のマナーについてはまだまだ問題がありそうです。

たばこは嗜好品ですので、制限することは難しいのですが、喫煙をどのように誘導するかをテーマに話をしました。現在公園など公共の施設で禁煙を促す表示はありません。屋外はほとんど規制もありません。

公園や公道ではタバコのポイ捨てはよく見かける光景です。健康被害や環境におけるたばこの取り扱いはとてもデリケートな問題です。いろいろな事情により、単に規制ということは難しいようです。

会議では美観を目的に取り組んではどうかと提案もありました。結果としてたばこによる影響が少なくなることが目的ですので、アプローチは様々な方向性があるという事です。

例えばポイ捨て規制などの条例を制定するまでの道のりは遠いようにも感じますが、タイミングを逃さず、まちの健康意識の向上を目指して活動は続きそうです。


西条市HPご確認ください

https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/citypromo/mayor.html


令和4年度も最終週となりました。健診に来ていただいた方にまた来年度も元気にお会いできることを楽しみにしております。


では次回までお健やかに。越智



2023年3月23日木曜日

耳鳴りが起こったとき

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

春分も過ぎ、春の過ごしやすい穏やかな日がやってきそうですね。桜も来週あたり満開を迎えそうです。

今日は、耳鳴りについてお話します。

実際には何も音がしていないにもかかわらず、自分の耳や頭の中で雑音が聞こえる状態を「耳鳴り」と言います。

急な気圧の変化などで感じる一時的な耳鳴りは誰にでも起こることがあり、特に心配することはありませんが、症状が長引き、日常生活に支障をきたすような場合には治療が必要となります。






耳鳴りの症状

耳鳴りで聞こえる代表的な音には、以下の様な音が挙げられます。

  • セミの鳴き声のような音(ジーン)
  • 金属音のような音(キーン)
  • 電子音のような音(ピー)

耳鳴りとして感じる音には個人差があります。上記の3種類以外にも「ブーン」「ゴォー」など、様々な耳鳴りが存在します。自分にしか聞こえない不快な音が続くようであれば、医療機関を受診するようにしましょう。


原因


耳は「外耳」「中耳」「内耳」の3つに分類することができます。多くの耳鳴りに関わっているとされるのは、この中でも「内耳」です。
音が聞こえるメカニズムは、
<外から音が入ってくる→内耳で電気信号に変換される→電気信号は神経を通り脳に伝わる→音として認識される>
耳鳴りはこの過程のどこかで異常が起きた結果発生すると考えられています。




内耳以外にも耳鳴りが起きる要因として考えられるものに、以下のような物が挙げられます。

  • 加齢
  • 疲労
  • 糖尿病
  • ストレス
  • 血圧異常
  • 薬の副作用
  • 耳や脳の腫瘍

日常生活で心がけたいこと


耳の健康や若々しさを保ち、耳鳴りを予防するためには、十分な睡眠や栄養バランスのとれた食生活などで全身を健やかに保つことも大切です。
また、ヘッドホンやイヤホンで大きな音を聞き続けない、ヘッドホンやイヤホンを1時間以上使ったら耳を休ませる、といったことも心がけましょう。

耳鳴りで受診が必要な目安は?


疲労や睡眠不足で起きる一時的な耳鳴りで、すぐに症状が治まるようであれば様子を見ても良いですが、症状が長く続く時や一旦止んでもまたぶり返すような時には耳鼻咽喉科を受診しましょう。
特に、片側だけの耳鳴りの場合や、めまい、難聴、歩行困難、しゃべりにくい、というような症状を伴う時は、至急治療が必要な場合もありますので、なるべく早く、詳しい検査を受けましょう。

今日も一生健命 竹田

2023年3月17日金曜日

心の健康

 こんにちは、山内です。

この時期は新年度への緊張、年度末のしめ、別れ、気温の高低差など身体的にも、精神的にもストレスの負荷がかかりやすい期間です。

この期間はいつも以上に健康を意識して頂ければと思います。



ストレスによる心身の不調のサインは人それぞれ異なりますが、自分にとってのサインを知っておき、見逃さないようにしましょう。

気分が沈む、ゆううつ、眠れない(寝つけない、何度も目が覚める)、怒りっぽくなる、理由もなく不安になる、気持ちが落ち着かない、イライラする、お腹が痛くなる、下痢または便秘が続く、胸がドキドキする、疲れがとれない、だるい、何も食べたくない、食べてもおいしくないなど。

ストレスと上手に付き合う力を高めることが大切です。

バランスの取れた食事をとる

適度に体を動かす

十分な質の良い睡眠をとる

リラックスできる時間をもつ

など生活習慣にきをつけるよう意識しましょう。


<こころの健康が大切なこと>

〇自分の感情に気づいて表現できること(情緒的健康)

〇状況に応じて適切に考え、現実的な問題解決ができること(知的健康)

〇他人や社会と建設的でよい関係を築けること(社会的健康)

〇人生の目的や意義を見出し、主体的に人生を選択すること(人間的健康)


これを機会に、いきいきと自分らしく生活を送るために「こころの健康づくり」について考えてみましょう。


それでは、良い一日を。山内

2023年3月13日月曜日

胃カメラ予約状況

胃カメラ予約状況


現在の胃カメラ空き状況をお知らせ致します。

お申し込みはお電話で承ります。皆様のご連絡をお待ちしております。

現時点の空き状況となります。お電話いただいたタイミングで空き状況は

変更する場合もありますのでご了承下さい。


〇協会けんぽ・人間ドック共通

3/16 1件空きあり

3/17 1件空きあり

3/23 1件空きあり

3/28 1件空きあり

3/31 2件空きあり


〇人間ドック

前項と同様


〇協会けんぽ

前項と同様


<胃カメラを実施できる基準について>

*健診予定日前1週間以内に、愛媛県内に滞在していること

*健診予定日前1週間以内に、愛媛県外の方と接触がないこと

*1週間以内の体調の変化がないこと

*職場や家庭でコロナ感染者や濃厚接触者がいないこと

以上ご協力をお願いいたします。


胃カメラ予約状況のご報告は本日3月13日月曜までと致します。

3月1日より令和5年度の申し込みが開始となっています。

胃カメラの予約は大変混雑しますので、空き状況の報告は4月末をめどに再開したいと思います。

お電話でのお問い合わせについては順次いたしますので、お問い合わせください。




3月21日は春分の日です。二十四節気の第四で、昼の長さと夜の長さがほぼ等しいとされています。太陽が春分点を通過した瞬間が属する日がこれにあたりますが、年によって3月20日だったり21日だったりするそうです。

この数日は春の陽気も感じる穏やかなお天気でしたが、黄砂や花粉も多いようです。アレルギーのある方は、まだまだマスク生活が続く模様ですが美しい景観の移り変わりを楽しみましょう。


ではまた4月末に再開いたします。

2023年3月9日木曜日

お酒は適量で!

 みなさん、こんにちは😊

保健師 曽我です。

今週は春のような陽気となり暖かい日が続いていますね。

外の桜の木を見ると、桜のつぼみがついており春に満開になるのが待ち遠しいです🌸🌸🌸

今年は、お花見など規制なく通常開催されろところも多くあるようですね。

お酒を飲みながらお花見をされる方も多いと思います。

今回はお酒の適量についてです🍻


お酒は適量であれば、人間関係の円滑化などの社会的効用に加え、血行を促進し、精神的ストレスの発散、動脈硬化を予防するHDLコレステロールの増加などの医学的効用があります。

しかし、お酒を飲み過ぎると、様々な生活習慣病を引き起こすことがあります。アルコールがもたらす病気として肝障害、膵炎、脂質異常症、高尿酸血症、高血圧症、食道がんなどがあります。



それでは適量とはどのくらいなのでしょう。

厚生労働省は「健康日本21」の中で「節度ある適度な飲酒」を「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」と推奨しています。


純アルコール量20gとは? ビール(5%):500ml、日本酒(15%):180ml、ワイン(12%):200ml、チューハイ(7%):350ml、ウイスキー(43%):60ml、焼酎(25%):100ml


また、一般的に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いことや、体重あたり同じ量だけ飲酒したとしても、女性は男性に比べて臓器障害を起こしやすいことも知られています。これらの理由から女性の飲酒量は男性に比べて1/2~2/3程度が適当と考えられます。


★日本酒換算で1日1合程度、多くても2合までにとどめましょう


★休肝日をもうけましょう

毎日飲酒していることは、それだけ胃や肝臓に負担がかかっていることになります。週に2日はお酒を飲まない休肝日をもうけることをおすすめします。


お酒の適量をぜひ参考になさって、楽しいお花見を行ってください🌸

本日もお読みいただくありがとうございました。

曽我

2023年3月6日月曜日

胃カメラ予約状況



現在の胃カメラ空き状況をお知らせ致します。

お申し込みはお電話で承ります。皆様のご連絡をお待ちしております。

現時点の空き状況となります。お電話いただいたタイミングで空き状況は

変更する場合もありますのでご了承下さい。


〇協会けんぽ・人間ドック共通

3/16 1件空きあり

3/23 1件空きあり

3/31 空きあり


〇人間ドック

3/16 1件空きあり

3/22 1件空きあり

3/31 空きあり


〇協会けんぽ

3/25 1件空きあり


<胃カメラを実施できる基準について>

*健診予定日前1週間以内に、愛媛県内に滞在していること

*健診予定日前1週間以内に、愛媛県外の方と接触がないこと

*1週間以内の体調の変化がないこと

*職場や家庭でコロナ感染者や濃厚接触者がいないこと

以上ご協力をお願いいたします。


胃カメラ予約状況のご報告は3月13日月曜までと致します。3月1日より令和5年度の申し込みが開始となっています。

胃カメラの予約は大変混雑しますので、空き状況の報告は4月末をめどに再開したいと思います。

お電話でのお問い合わせについては順次いたしますので、お問い合わせください。



椿が満開となりました。中でも乙女椿と言われる八重の椿がお気に入りです。お近くに咲いてらっしゃる方は是非近くで眺めてみてくださいね。


ではまた来週。

2023年3月2日木曜日

女性の健康週間

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

3月に入り、少しずつ暖かくなってきたかなと感じます。年度の締めくくりで忙しい月ですが、体調に気をつけて過ごしましょう。

日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会は、産婦人科医が女性の健康を生涯にわたって総合的に支援することを目指し、3月3日ひな祭りを中心に、3月8日国際女性の日までの8日間を「女性の健康週間」と定め、2005年にその活動を開始しました。

2008年からは、厚生労働省も主唱する国民運動として、女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすことを総合的に支援するため、国や地方公共団体、関連団体が一体となり、さまざまな活動を展開しています。

  • 女性の健康に関する情報発信のためのイベント、市民公開講座の開催
  • シンボルマークバッジの着用
  • 病院・医院等での『女性の健康週間ポスター』の掲示
  • 新聞等による啓発情報の発信
  • ホームページでの活動紹介、 等


ライフステージと健康

女性は思春期、成熟期、更年期、老年期と、そのホルモン状態によって、また、結婚や育児などのライフステージによって男性とは異なった心身の変化をしています。

女性ホルモンは思春期から更年期まで、卵巣から分泌されるホルモンですが、男性のように一定に分泌されるのではなく、月経~排卵~月経という、およそ1か月単位でくり返される大きな変動があります。

また、女性には更年期があり、男性の性ホルモンが加齢によって緩やかに下降するのに対し、女性では急激な減少と喪失という、大きな性ホルモンの動きが40歳代後半~50歳代に訪れます。

つまり、月経痛、月経前症候群(PMS)や、片頭痛、子宮内膜症、卵巣嚢胞や乳腺腫瘍など、性ホルモンの動きによって誘発されやすい疾患や症状が増え、妊娠・出産・産褥以外の健康問題が増えているのです。

現代女性の健康問題


現代のライフスタイルは、結婚や出産が遅く、かつ出産数は世界最低レベルですが、就労率は(先進国中では)低く非正規雇用者が多くなっています。

一方、世界一長寿になって、高齢女性の人口割合は増えており、独居老人の経済問題、健康問題が大きな社会負担になっている現状があります。女性は男性よりも長寿ですが、日常生活に支障のない健康寿命はそれほど長いわけではなく、医療や介護を必要とする期間が平均でも10年以上あるのが特徴です。

女性には、男女共通の健康問題である、がんや心臓血管系疾患以外にも、男性とはやや異なった健康問題(骨粗しょう症・骨折、関節・筋肉の変形や弱化、認知症など、女性ホルモンの低下に関連して起こりやすい問題)が多く、すぐに死に到らならなくとも生活の質を著しく落とす可能性があります。
閉経し、女性ホルモンが失われる50代は、急激にこのような変化が起こってくる要注意期間と言えます。

過去ブログ投稿も参考にしてください。

月経前症候群 2020年4月17日投稿
更年期障害 2022年7月15日投稿
骨粗しょう症 2022年10月21日投稿



今日も一生健命 竹田