みなさん、こんにちは😊
保健師 曽我です。西条中央病院のある西条市も桜が満開に近づいてきました🌸🌸
当初、雨予報だった週末も晴れの予報に変わっており、今週末はお花見日和となりそうです。
3月1日より、令和5年度の健康診断のご予約を頂いております。特に胃カメラご希望の方が多く、皆様の健康志向の意識の高さを感じております。胃カメラ検査時に、私たち保健師が問診で、
「ピロリ菌の検査はされたことがありますか?」
と質問させていただいております。
今回はピロリ菌の検査方法についてです。
まず、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)とは?
ピロリ菌は人の胃の粘膜にすみつく細菌のことです。
一度感染すると菌はそのまま胃の中に定着し、ほぼ一生持続します。ピロリ菌の感染が分かれば、除菌治療をすることで胃がん発症のリスクを下げることができます。
💊ピロリ菌の検査方法💊
ピロリ菌検査の種類は豊富で、内視鏡を使用する方法・使用しない方法のどちらも存在します。 内視鏡を使用しない検査方法には、以下の3種類があります。この中でも、血液などを用いた抗体検査は簡便であるため、健診などで実施されることもある一般的な検査方法です。
・尿素呼気試験:診断薬を服用した後の呼気を集めて調べます。
・糞便中抗原測定:糞便の中にピロリ菌の抗原があるかどうかを調べます。
・抗体測定:血液や尿の中にピロリ菌の抗体(体内から異物を排除するタンパク質)があるかどうかを調べます。
ちなみに…西条市では、中学校2年生と年度末年齢が50歳になる市民を対象に、無料でピロリ菌感染検査を実施しています。中学2年生は尿検査で、50歳の方は血液検査で実施しております。
内視鏡を使用する主な検査方法は、以下の3種類です。
・迅速ウレアーゼ試験:ピロリ菌が出すアンモニアの反応の有無を試薬で調べます。
・鏡検法:顕微鏡で胃の組織にピロリ菌がいるかどうかを調べます。
・培養法:胃の組織を培養し、ピロリ菌が増殖するかどうかを調べます。
以上の検査はどれも100%の結果が出せるわけではなく、偽陰性になる(感染しているのに陰性になる)ことがあり、複数の検査を行うことでより正確に判定できるとされています。
健診当日のお申込みも可能です。もし、気になる方はお問い合わせください。
そして検査により陽性と診断された場合は、外来を受診の上除菌治療をおすすめします。
本日もお読みいただきありがとうございました😃
曽我