みなさん、こんにちは。
保健師 竹田です。
春分も過ぎ、春の過ごしやすい穏やかな日がやってきそうですね。桜も来週あたり満開を迎えそうです。
今日は、耳鳴りについてお話します。
実際には何も音がしていないにもかかわらず、自分の耳や頭の中で雑音が聞こえる状態を「耳鳴り」と言います。
急な気圧の変化などで感じる一時的な耳鳴りは誰にでも起こることがあり、特に心配することはありませんが、症状が長引き、日常生活に支障をきたすような場合には治療が必要となります。
耳鳴りの症状
耳鳴りで聞こえる代表的な音には、以下の様な音が挙げられます。
- セミの鳴き声のような音(ジーン)
- 金属音のような音(キーン)
- 電子音のような音(ピー)
耳鳴りとして感じる音には個人差があります。上記の3種類以外にも「ブーン」「ゴォー」など、様々な耳鳴りが存在します。自分にしか聞こえない不快な音が続くようであれば、医療機関を受診するようにしましょう。
原因
耳は「外耳」「中耳」「内耳」の3つに分類することができます。多くの耳鳴りに関わっているとされるのは、この中でも「内耳」です。
音が聞こえるメカニズムは、
<外から音が入ってくる→内耳で電気信号に変換される→電気信号は神経を通り脳に伝わる→音として認識される>
耳鳴りはこの過程のどこかで異常が起きた結果発生すると考えられています。
内耳以外にも耳鳴りが起きる要因として考えられるものに、以下のような物が挙げられます。
- 加齢
- 疲労
- 糖尿病
- ストレス
- 血圧異常
- 薬の副作用
- 耳や脳の腫瘍
日常生活で心がけたいこと
耳の健康や若々しさを保ち、耳鳴りを予防するためには、十分な睡眠や栄養バランスのとれた食生活などで全身を健やかに保つことも大切です。
また、ヘッドホンやイヤホンで大きな音を聞き続けない、ヘッドホンやイヤホンを1時間以上使ったら耳を休ませる、といったことも心がけましょう。
耳鳴りで受診が必要な目安は?
疲労や睡眠不足で起きる一時的な耳鳴りで、すぐに症状が治まるようであれば様子を見ても良いですが、症状が長く続く時や一旦止んでもまたぶり返すような時には耳鼻咽喉科を受診しましょう。
特に、片側だけの耳鳴りの場合や、めまい、難聴、歩行困難、しゃべりにくい、というような症状を伴う時は、至急治療が必要な場合もありますので、なるべく早く、詳しい検査を受けましょう。
今日も一生健命 竹田