2015年10月28日水曜日

放射線に習う

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。


10月26日月曜日の号外は、コンビニでも配られるほど愛媛県にとっては関心の高いニュースだったようです。伊方原発の再稼動。賛否はともかく、くれぐれも安全であることを願います。




東日本大震災での影響ですが、やはり今気になるのは放射線ではないでしょうか。

医療において、放射線の有益性は診断や治療で明らかとなっています。健診においても画像診断は重要視され、がんの早期発見に有用とされています。

本日は検査機器から受ける影響について少々。

放射線がもたらす影響として がん発生のリスク があると言われています。


健診で使用する医療機器の放射線量


●胸部X線写真   約 0.2 ミリシーベルト 

●胃部X線写真   約 20 ミリシーベルト 

●マンモグラフィー 約 0.15 ミリシーベルト

●胸部CT     約  7  ミリシーベルト

●腹部CT      約 11 ミリシーベルト

*すべて1回の検査あたりの放射線量

医療で受ける放射線量は年間 約 3.87 ミリシーベルトと言われています。


身の回りの放射線量

私たちの身の回りには、 自然放射線 と 人工放射線 の二種類があります。



普段の生活で浴びる自然放射線被爆量は、年間 約 2.4 ミリシーベルトです。

図のように区別されますが、医療で使用する放射線量は多いと判断されるのでしょうか。



放射線被爆の制限(放射線業務従事者の限度)

放射線技師が業務上放射線を取り扱う場合、「職業被爆」と区分され、実効線量は年間 50 ミリシーベルト とされています。

妊娠をしている場合は 1 ミリシーベルトと制限されています。



妊婦や小児の放射線の影響量

小児や胎児は放射線感受性が高く、注意が必要です。しかし奇形や発達異常を引き起こす線量は 100~150 ミリシーベルト と非常に高く、通常の医療被曝でこの値を超えることはありません。


放射線量 100 ミリシーベルト

短期間で100ミリシーベルトの放射線量を超えると線量の上昇とともにがんのリスクが高まることがわかっています。

100ミリシーベルトを超えない範囲では、放射線ががんを引き起こすという科学的な証拠はないとも言われています。


独立行政法人放射線医学総合研究所HP

http://www.nirs.go.jp/index.shtml

リンクご活用下さい


年間 3.87ミリシーベルト であれば人体に影響のある範囲でないことは明らかとなります。

皆様が受けられる健診においては特別心配ありません。

ご安心下さいね。



東日本大震災から5年を迎えようとしています。

復興に向けて活動は続いています。




来年1月9日に復興支援のためのフィギュアスケートエキシビションが岩手で開催されます。

写真の2人も出演する予定だそうです。

チケットはプレミアになること必至ですね。

当選しますように。(来週には結果がわかります)


では次回までお健やかに  篠崎