2015年10月23日金曜日

メルヘン太鼓

皆さん、お久しぶりです。
保健師 近藤です。前回はお祭りでの休みと重なり、休ませてもらいましたが今週はきちんとお送りさせてもらいます。

今回は、食欲の秋・・・食べ過ぎ、飲みすぎによって数値も上がる恐れのある脂質・・・コレステロール、中性脂肪などについてお話をしたいと思います。

高脂血症とは??

・血液中に溶けている脂質の値が必要よりも異常に多い状態のこと。
・コレステロール(LDLコレステロール、HDLコレステロール)・中性脂肪(TG)が問題。
自覚症状がない!!
 ※自覚症状がないのが一番恐ろしく、徐々に血管をつまらせ、動脈硬化を引き起こす原因となる。

・原因;高カロリー高脂肪の食事と運動不足などの生活習慣が一番多く、遺伝性の脂質異常症もあり。


≪脂質異常症でみていく検査≫


LDLコレステロール;肝臓で生成され、全身にコレステロールを運ぶ役割がある。増えすぎると動脈硬化の原因となる。そのため、玉コレステロールと呼ばれている。
(基準値;60~139mg/dL)

HDLコレステロール;血管壁に付着した余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶ。動脈硬化を予防する働きがあることから、善玉コレステロールと呼ばれている。
(基準値;40~119mg/dL)

中性脂肪(トリグリセリド・TG);主に体のエネルギー源となる脂肪の一種。必要以上多くなると、体内にどんどん蓄積されていき、肥満や脂肪肝を招く。運動不足、食べ過ぎ、飲みすぎなどが増加の原因。
(基準値;30~149mg/dL)

・高LDLコレステロール血症;LDLコレステロール ≧ 140mg/dl

・低HDLコレステロール血症;HDLコレステロール < 40mg/dl

・高トリグリセライド血症;TG(中性脂肪) ≧ 150mg/dl

※実際は、上記の診断基準を含め、危険因子である年齢(男性45歳以上、女性55歳以上)、喫煙、高血圧・糖尿病があるか、家族歴、など患者さんごとのリスクを細かく考慮しながら治療するかどうかなど決定していくようになる。

放っておくとどうなるの??




ちなみに、

最近は、LDLとHDLは別々に考えるのではなく、両方のバランスが重要とされ、LH比 はその目安として注目されている。
LH比とは『LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値』で示される比率のこと。
LH比で血管の状態、動脈硬化の恐れがわかる!!

数値の目安としてはコレです。↓↓




例)LDL値 135mg/dl HDL値 45mg/dl 
  135÷45=3  LH比 3.0 
  HDLコレステロールは正常ですがLH比でみると3.0というのは、動脈硬化が
  すすんだ『かなり危険』な領域になる。


コレステロールを減らすためには・・・


コレステロールが多い食品は控えめに

コレステロールが多い食品(鶏卵、イクラやタラコなどの魚卵、ウナギなど)を食べすぎないように。人によって、コレステロールが多い食品を食べるとすぐに血中コレステロール値が上がる人と、あまり反応しない人とがいる。反応しやすい人は、とくに注意が必要。
ただし、これらの食品にもさまざまな栄養素がふくまれている。まったく食べないのではなく、あくまでも食べすぎないことが大切。

植物性タンパク質には、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがある。その代表は大豆類。煮豆などのほかに、豆腐、納豆などの大豆食品を毎日の食事にとりいれる必要がある。
また食物繊維には、コレステロールや中性脂肪が腸内で吸収されるのをさまたげる働きがあり、とくに水溶性の食物繊維には、コレステロールを減らす作用もあり、食物繊維が多いのはイモ類、根菜類、キノコ類で、水溶性のものに野菜類、豆類、海藻類などがある。

ビタミン類をたくさんとる

ビタミンCやEには、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防する働きがあり、ニンジン、カボチャ、トマト、ピーマンなどの緑黄色野菜や、魚ではサケやサバにもビタミン類が豊富である。ビタミンCとEは一緒にとると、より効果的。

動物性脂肪でも、魚に多くふくまれている不飽和脂肪酸には、悪玉(LDL)コレステロールを減らす働きがあ。その代表がEPA(イコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)!!
 青魚(サバ、イワシ、サンマなど)にはとくに多くふくまれていますが、マグロの赤身やタイなどにも多いので、おかずに魚を積極的にとり入れるようにしましょう。焼き魚よりも、刺身や煮魚のほうが、EPAやDHAを効率よくとることがでる!!


タバコをやめましょう

 タバコは善玉(HDL)コレステロールを減らすうえ、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を促進します。動脈硬化の直接的な原因となりやすいので、ぜひ禁煙を心がけましょう。

ストレスを解消する

ストレスを受けたときに分泌されるストレスホルモンには、コレステロールを増やす作用がある。仕事が忙しいときや、人間関係で問題をかかえているときなどには、意識的にストレスがたまらないようにし、積極的に気分転換を図りましょう。また、夜更かしはやめて、睡眠をしっかりとることも大切。

適度の運動をする

適度の運動をすると、善玉(HDL)コレステロールを増やすことができる。1日の歩数が2000歩未満の人にくらべると、1万歩以上歩く人は10%以上もHDLコレステロールが多くなっている(厚生労働省「平成12年国民栄養調査」)。
低HDLコレステロール血症の人はもちろんですが、すべての脂質異常症の予防や改善に、運動は非常に大きな意味がある!!


今回も長めになりましたが、コレステロール・中性脂肪が高めの方に参考になって頂けたらと思います。高めの数値でそのままにしてしまう方もいると思うのですが、放っておくと動脈硬化がすすみ、心筋梗塞など危険な状態をまねく恐れがあるので、今回の内容から『意外と怖いな』ということを知って頂けただけでもありがたいと思います。
生活習慣少し変わると、数値も変わりやすい検査項目でもあるので、少しずつ運動を始めるなどしてもいいのかもしれないでね。



余談になりますが、皆さん、お祭りは楽しく過ごされたでしょうか?
私は、今年初めてきちんと(幼少期の記憶はなく)山根グラウンドで太鼓台を、見物しに行きました。
人の数にも驚きましたが、太鼓台の台数の多さ、迫力にも圧倒され、感動いたしました。
想像を超えていました!!
私の祖母(齢83歳ぐらい)も一緒に行っていたのですが(祖母は毎年ぐらい行っている)、座るところもいっぱいで、一番上まで上がり立ってみていたのですが、彼女は3時間ほどずっと立ったまま見ていました。
祭りが好きやったんやと言う再確認と同時に、足腰しっかりしているなと思いました。

そのときの写真です。



どどん!!



風船もでてきたのは驚きですね。。メルヘンさを感じます。

その後、祖母たちとイオンにも行き中華を食べ、その夜はびっくりするぐらい良く眠れたそうです。
『中華は身体がぽかぽかして良かったわ。中華料理もこれから食べないかん!』と声を大にしていっておりました。


Let’s 中華!!



では、次回までSee you again !!