2015年10月14日水曜日

ワーク・エンゲイジメント

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。


最近の話題は政治経済が多いようです。

内閣発足について報道では賛否両論。世論においては「改造内閣指示しない」が47%と新聞に掲載されていました。

記事に反して、個人的には「一億総活躍内閣」には大いに期待をしています。内閣の機動力が気になるところですね。






健康管理センターが取り組む 「職場いきいきプロジェクト」 では、職場の健康について支援しています。

その目標の一つは、 いきいき社員を増やすこと です。


本日はタイトルにもある ワーク・エンゲイジメント について少々。

ワーク・エンゲイジメント とは、「仕事に誇り(やりがい)を感じ、熱心に取り組み、仕事から活力を得て活き活きしている状態」を指します。

ワーク・エンゲイジメントは、 バーンアウト(燃え尽き) の対となる概念として シャウフェリらにより提唱されました。(2004年) 

バーンアウトした従業員は、疲れきって仕事への熱意が低下しているのに対し、ワーク・エンゲイジメントの高い従業員は、活力にあふれ、仕事に積極的に関与するという特徴を持ちます。

職場の健康づくりに必要な考え方です。

http://www.hj.sanno.ac.jp/cp/page/8748

東京大学大学院准教授 島津明人氏 による解説です。リンクご活用下さい。


ワーク・エンゲイジメントを含め、ポジティブな感情が重要とされています。

何故でしょう。

ポジティブな感情には「ストレス打消し効果」があります。更に、 ポジティブな感情はいかにして私たちの幸福につながるか を説明した「ポジティブ感情の拡張-形成理論」があります。

この理論では 喜び、興味、熱心さ、愛情、誇り などのポジティブ感情が、私たちの瞬間的な思考や行動のレパートリーを 「拡張」 し、その人の持つ 知的、社会的、心理的な資源 を持続的に 「形成」 する力を持っていることを主張しています。

例えば、

仕事でワクワクしたり、楽しみを感じたりすると、思考がより柔軟になり、新しいことを主体的に学ぶようになります。つまり、思考や行動の幅が広がります。広がった思考や行動は個人の資源として蓄積され、将来的な健康と幸福につながります。

要するに、

日頃からポジティブな感情を経験するように心がけることが、健康や幸福を引き寄せることにつながる ということです。

いきいき社員さんのポイントは、ポジティブな感情を持つことですね。


健康経営を維持・増進する為の方法として、ワーク・エンゲイジメントは今後重要になります。メンタルヘルス対策としても取り入れてみてはいかがでしょう。

ワーク・エンゲイジメントを高める方法として ジョブ・クラフティング という手法もありますが、それはまた別の機会に。




先日は出産祝いへ。(生後10日の女の子です)

まさか父親から母乳が出るんじゃないか! というほど子煩悩な友人を目の当たりにして、その生命の力に圧倒されます。(母乳 出なかったそうです。当たり前ですが)





未来をつなぐ子供たちに、私たちはどんな社会を創るのでしょう。健やかに、心豊かに育つ環境を一人ひとりが考える。一億総活躍にはそんな思いも含まれていることを願います。


次回ブログ更新は10月19日(月)予定です。

では次回までお健やかに。  篠崎