2015年11月6日金曜日

便潜血陽性=大腸がん?!

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。11月に入り、今年もあと2ヶ月ほどで終わりです。
1年経つのは早いですね・・・
やり残したことをしないといけないですね。そういえば、私は冬の衣替えを十分にしてないことに今気付きました。私は、この時期に何を去年着ていたのかを忘れ、毎日の着る服を選ぶのに悩みますね・・・とりあえず、今週あたりに頑張ろうと思います。



今回は、健診ではお馴染みの“便潜血検査”についてお話しようと思います。
便検査は意外と大切な検査なんです!!知っている方も多いと思いますが、今日はそのことについてお話したいと思います。


~便潜血検査の方法~

便に潜む血液の有無を調べる検査、いわゆる検便を行います。
 大腸がんの検査と言うと、大腸を直接診察する検査を思い浮かべるかもしれませんが、大腸がん検診では便を検査する事でがんにかかっているかどうか調べることが出来ます。

 大腸がんやポリープがあると、便が腸内を移動する際に便と組織が擦れて血液が付着します。便潜血検査では便に血が混じっているかどうか調べ、目に見えないわずかな出血も検知することが可能です。便に血が混じることで大腸がんやポリープの発生が疑われます。

ただし、かなり大きながんやポリープでも毎日出血している訳ではなく、いつも便に血が混ざるとは限りません。便潜血検査では、進行がんの約80%、早期がんの約50%を発見することが出来ます。見つけられなかった場合でも毎年検診を受けていれば、4分の3以上は治療可能な段階で発見されます。

便潜血検査を受けることで、がん検診の中でも最も死亡率が下がる事が証明されています!!!

 便の採取は自宅で行う事が出来ます。便の表面を採便用の棒でまんべんなくこすり、通常2日間分の便を採取します。食事制限の必要もない簡単な検査です。

ちなみに、大腸はこのような形をしております。↓↓↓


役割としては、主に水分の吸収を行い、便を作る役割を担っています。便の中には食物の残りかすや、はがれ落ちた腸内の細胞、さまざまな細菌が含まれています。
 大腸は、全長約1.5m~2m、直径約5~7cm(小腸の2~3倍)で、小腸を時計回りに取り囲むように位置しています。大腸は、盲腸、結腸、直腸に区分され、結腸はさらに上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられます。 

 大腸がんの発生率は増加傾向にあり、がんによる死亡数でも胃がんを抜いて第二位になりました。 
男性はおよそ11人にひとり、女性はおよそ14人にひとりが、一生のうちに大腸がんと診断されています。 大腸がんは女性のがんによる死亡数の第一位です。


ちなみに、

厚生労働省が毎年行っている調査によると、
肺がん・胃がん・乳がん・子宮頚がん・大腸がんの5つのがん検診の中で、がんが発見される割合が高いのが乳がん検診、ついで大腸がん検診、胃がん検診となっています!!



 大腸がん検診を受けた方は4,714,042人でした。
 受診者のうち、6.21%(292,848人)の方が要精密検査となり、要精密検査者の2.98%(8,719人)の方から大腸がんが発見されました。 


とのことなので、がん検診で発見される可能性は人数的にみると少なく感じる方も多いかもしれませんが、要精密検査と診断され、検査を受けることで、発見される可能性の高いことはいえると思います。


~便潜血検査の流れ~


※良性の病変の場合は医師の指示に従ってください。



「便潜血検査で陽性=大腸がん」と診断されるわけではなく、精密検査を受けるよう指示が出されます。また、痔でも必ずしも陽性になるわけではありません。
もし陽性となった場合でも、「痔だから陽性になった」とは思い込まずに、1度は精密検査を受けてみてください。
実際、便をきれいにする為の下剤を飲んでもらったりと大変な部分もありますが、大腸がんは早期であれば、90%以上が完治する病気でもあるので、早期発見が大切です!
要精密検査となった場合は、お電話をいただければ、予約をお取りします!!



最近、私用で尾道へ行き、尾道ラーメンを食べました。
やっぱり尾道ラーメンは安定の美味しさです。私は、あまりラーメンが得意ではないのですが、尾道ラーメンと丸源のラーメンがすきです。
今回、『味平』というお店に行ったのですが、味噌ラーメンも抜群の美味しさでした。





9月くらいに行った因島です。お天気のいいしまなみは最高ですね!!




では、これから気温も下がり、体調を崩しやすい時期でもありますので、あったかい格好でお過ごし下さい。
次回まで皆さん、 See you  again !!