2015年11月27日金曜日

いいお風呂!!

こんにちは。保健師の山内です。

ここ数日で寒くなり冬を感じさせるようになってきましたね。

さて、昨日の11月26日は、ごろ合わせで『いい風呂の日』でした。それにちなんで入浴のことについてお話します。


入浴し温まることで、疲れが取れたり、体の血行がよくなったり、気分がリラックスしたりするなどの効果があります。

入浴による良い効果がある反面、入浴中に突然死する人が毎年約1万人もいるそうです。その原因には、心筋梗塞や脳卒中などがあります。

11月から3月の寒い時期に多いようです。冬は、寒冷刺激によって血管が収縮し、血圧が上昇しやすくなってしまいます。また、家の中の温度差が大きく脱衣所と浴室の温度差があること、体を温めるためにお湯の温度を高くすることなどが理由として挙げられます。

こういった条件が重なることにより、入浴中に血圧の大きな変動がおこり、心筋梗塞や脳卒中をおこしやすくなってしまいます。血圧が高い人や、血糖値やコレステロール値が高い人などは動脈硬化によってリスクが高いため、寒い時期の入浴には十分に気をつけることが大切です。

            【入浴中の血圧の変動について】



お風呂で心筋梗塞や脳卒中などをおこさないために、お風呂のお湯の温度に注意しましょう。
お湯の温度が高いと血圧が急上昇してしまいます。そのため、お湯の温度を高くしすぎないことが大切です。
お湯の温度は、41℃を超えるとリスクが高くなるため、40℃以下に抑えるように気をつけましょう。

30分以上の長風呂は、体力を消耗させ、水分も失われてしまいます。お風呂に入っているのは、気持ちが良いものですが、長風呂には注意をしましょう。

お湯の中に深く入り過ぎないようにすることも大切です。お湯の中に入ると、体に水圧がかかり、血圧も上がり、心臓に負担もかかります。

入浴することで、脱水をおこしてしまいます。入浴前後は、コップ1杯の水分を取るようにしましょう。

家の中の温度差を減らすために、入浴前に脱衣所や浴室を温めておくのもよいです。暖房設備で温めておいたり、浴室はシャワーを2~3分出しっぱなしにしておくと浴室を温めることができます。

入浴するタイミングは、食後すぐに入浴すると胃に血液が集まっているため心臓に負担がかかります。食後1時間以上経ってからにしましょう。また、お酒を飲んだ後や運動をした直後、外出から帰宅した直後も血圧が高く、脈も多いため、しばらく休んでから入浴するとよいです。

皆さんも、体に良い入浴方法で、体の疲れをとったりしてもらえればと思います。


↓ 先日、西山広隆寺に紅葉を見に行ってきました。ただ、行ったときはまだ紅葉が始まったばかりでしたので少し残念でした。


それでは、また、よい1日を。山内