2019年9月25日水曜日

じんましん

こんにちは、山内です。

今日は、秋晴れで気持ちのいい天気ですね。
今回は、蕁麻疹(じんましん)についてお話します。



蕁麻疹とは、皮膚の一部に膨疹ぼうしんと呼ばれる少し膨らんだ発疹が現れる病気のことです。

個々の皮疹(ブツブツや赤み)は数十分から数時間以内に消えるのが普通ですが、中には半日から1日くらいまで続くものもあります。

蕁麻疹の膨疹には、かゆみがあります。

強いかゆみに加え、チクチクする、焼けるような感じがすることもあります。

症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没し、常に皮疹が現れているように見えることもあります。

もし一度出現した皮疹が何日もそこに残り、特に後に茶色い色がついたり表面がガサガサ、ポロポロするようでしたら蕁麻疹とは別の病気と考えられます。

原因の特定できない特発性が多いのですが、食物やストレスをきっかけに発症するものもあります。

多くの場合、数時間で個疹は消失します。症状は数日中に軽快する場合が多いですが、なかには慢性的に経過することもあります。

蕁麻疹の原因には、下記のものがあげられます。

食物
魚介類(サバ、エビ、カニなど)、卵・乳製品(鶏卵、牛乳、チーズなど)、肉類(豚肉、牛肉、鶏肉など)、穀類・野菜(大豆、小麦、蕎麦など) 

食品添加物
人工色素、防腐剤(パラベンなど) 

薬剤
抗生物質、非ステロイド性消炎鎮痛薬(アスピリンなど)、せき止めなど 

植物・昆虫
イラクサ、ゴム、ハチ など(触れる・刺される) 

感染症
寄生虫、真菌(カビ類)、細菌、ウイルス 

物理的な刺激
下着などによる摩擦や圧迫、こすれ、寒冷・温熱刺激、日光など 

その他
運動や発汗(特定の食品や体質などと組み合わさって原因となる)
 内臓・全身の病気(甲状腺疾患、ウイルス性肝炎、膠原病など)
 疲労・ストレス(身体的・精神的なもの 

対処については、
特定の食品で起こる場合は、その食品を避けるようにします。摩擦や圧迫などの刺激で繰り返し出る場合にも、それを避けるようにします。

患部を冷やしたり、市販のかゆみ止めを利用することはかゆみの軽減に役立ちます(ただし寒冷刺激でじんましんが出る場合には、悪化するため冷やさないでください)。

じんましん自体の治療には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服が有効です。医療機関(皮膚科)を受診し、医師に相談しましょう。

じんましん以外に、意識の低下や呼吸困難など複数の症状が現れた場合には、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なショック症状の可能性があるため、早急に受診が必要です。

それでは、またよい1日を。山内