2019年9月18日水曜日

精密検査受診の現状

皆様こんにちは。
保健師 篠崎です。

9月の残暑も厳しく、秋の涼しさが待ち遠しく感じます。先週は十五夜でしたが、お団子という雰囲気でもなく過ぎ去ってしまいました。暦と季節感がどんどんずれてきているように思います。



先日やっと平成29年度の統計をまとめることができました。その中から皆様にとっても重要な情報と思われる精密検査の現状についてご報告いたします。


精密検査受診状況

当院で健診を受診していただいた方が精密検査が必要な場合、外来予約や検査予約を健康管理センターがお取りします。

一般的に初診や検査は直接予約をとることはできませんが、当院医師が健診結果において指示を出す場合予約が可能となります。



当院で実施している精密検査の実績です。検査数はのべ1156件と増加傾向です。月ごとの実績は受診者数に比例し増減をしています。

最近の傾向では一次検査で胃カメラを実施する件数が増加しており、二次検査で胃カメラを実施する事は少なくなってきています。

生活習慣病に関する内容の受診も増加しています。糖尿や脂質、尿酸値など治療域であった方に受診を勧めています。健診での一時的な異常であるか、恒常的に異常であるかなどを受診して経過をみます。必要があれば薬物治療を開始します。


精密検査の受診率は少しずつですが増加しています。受診者全体では38.3%ですが、当日医師から説明がある場合(人間ドック)は52.8%、結果を郵送する場合(協会健保)27.5%と差があります。

結果を郵送する場合、受診行動につながりにくいことがわかります。この状況では健診をうけていたのに疾患の発見が遅れてしまうこともあります。受診勧奨をお手紙などでお知らせをしますが、お仕事の都合や症状がないなどの理由で受けない方もたくさんいらっしゃいます。

健康管理センターでは全体で50%程度を目標に取り組んでいます。



精密検査を受けた方で何らかの異常があった数をグラフにしています。有所見者率は
60.6%程度です。前年度は77.2%でした。変動はありますが受診の意義はあります。なかでも15件は悪性疾患が発見されています。

健康管理センターでは健診から精密検査まで総合的な関わりができるよう外来との連携を行っています。適切な検査や治療ができるように環境を整備する事も健診の役割と考えています。

今後もみなさまにとって安心できる健診をご提供できるよう、環境を整えてお待ちしております。

30年度の結果がまとまりましたらご報告いたします。


フィギュアスケートは新しいシーズンが始まりました。選手たちの新しいプログラムや衣装でテンションがあがります。3月末まで楽しみが続きます。

では次回までお健やかに。篠崎