保健師 竹田です。
9月に入り朝晩涼しくなりましたが、まだまだ日中は暑い日が続きますね。湿度も高そうです。体調の変化に気をつけてお過ごし下さい。
今日は膀胱炎についてお話します。
膀胱炎とは
- 急性膀胱炎
症状は?
- 排尿痛:排尿時に差し込むような痛みが生じ、排尿の終わりに特に痛みが強くなります。
- 頻尿:排尿回数が増え、30分~1時間ごとにトイレに行きたくなることもあります。
- 尿の濁り:細菌と戦うために集まった白血球や炎症部分の分泌液やはがれた膀胱の粘膜が混入するために、尿が濁ります。
そのほか、残尿感、血尿などが現れることもあります。発熱がある場合には、腎盂腎炎の可能性があります。
診断・治療
膀胱炎の疑いがある場合、尿検査を行います。
尿検査で、一定数以上の白血球や細菌が見つかれば膀胱炎と診断できます。さらに尿中の細菌を培養して菌の種類を調べます。
膀胱炎の治療には抗菌薬が用いられます。3~4日の服用で症状はよくなります。
尿量が少なく、膀胱にたまっている時間が長いと膀胱内で菌が繁殖しやすくなるので、水分を多めに摂取して尿量を増やすように心がけてください。こまめに排尿することも大切です。
再発予防のために
尿量を増やしましょう。普段からお茶やお水を多めに飲む習慣をつけましょう。
・排尿を我慢しない
我慢して尿が膀胱にたまる時間が長くなると、それだけ菌が繁殖しやすくなります。外出時などには、前もって排尿を済ませておきましょう。
・過労や冷えに注意する
過労がたまったり、からだが冷えたりした時に膀胱炎は起こりやすくなります。冷房のきき過ぎには注意が必要です。
・入浴や下着交換はまめに
身体を清潔に保てば、膀胱炎は起こりにくくなります。
・排便後、前から後ろに拭く
肛門部にいる菌が尿道口につきにくくなるよう、前から後ろに拭くようにしましょう。洗浄機能付き便器も上手に使えば膀胱炎予防に有効です。
・セックスのあとは、すぐに排尿する
性行時には尿道口に細菌がつきやすく、膀胱炎を発症させる重要な原因です。
膀胱炎の背後に、重大な病気が隠れていることがあります。特に、男性の膀胱炎では、前立腺肥大症や膀胱癌が潜んでいる可能性があります。女性でも、膀胱炎を繰り返す場合や、なかなか治らない場合には、腎臓や膀胱の病気に注意が必要です。専門の泌尿器科医の診察を受けるようにしましょう。
今日も一生健命 竹田