2016年6月24日金曜日

仙人掌のはな

皆さん、こんにちは。

保健師 近藤です。

先週も書かせてもらいましたが、今週もです。

よろしくお願いします。


最近は、梅雨により雨が続いており、ジメジメ、じとじとしております。
この時期、温度も湿度も高くなり、人にとっては不快に感じられる気候ですが、いわゆるカビと呼ばれる生き物にとって、天国のようなシーズンです。

今日は、そんなカビについてお話します。


カビが引き起こす病気には、大きく分けて次の3つがあります。

アレルギー疾患

感染症

カビ中毒

アレルギー疾患はカビの胞子がアレルギーを引き起こすもので、気管支ぜんそくや鼻炎などがあります。特に、ススカビと呼ばれる「アルテナリア」というカビの胞子は大きく、これが鼻の中に入ってアレルギー性鼻炎を起こすとされています。

アレルギーを持っている人やお肌の弱い人にとって、カビはとても手強い敵になります。

カビが原因となる肺炎の一つに、アレルギーによる過敏性肺炎=夏型過敏性肺炎があります。

一般的な肺炎は、細菌やウィルスなどの病原体が、肺に感染して引き起こされる炎症ですが、夏型過敏性肺炎の原因は、室内に発生するカビの一種「トリコスポロン」の胞子。発症すると、このカビの胞子を吸い込むたびに、咳などの症状が繰り返し起こるようになります。

このトリコスポロンというカビは、6月から9月くらいにかけての時期に、盛んに繁殖して胞子をたくさん飛ばします。温度20度以上、湿度が60%以上になると活動を始め、高温多湿になるほど盛んに繁殖するようになるため、梅雨の時期から夏の終わり頃までの間は特に注意が必要です。



感染症は、カビが人体の組織に取り付いて引き起こすもので、代表的なものは「水虫」や「タムシ」。日本では多くの人が悩まされている疾患です。水虫は、白癬ともよばれております。


白癬菌などの真菌症の原因となるカビの一つの際立つ特徴は、動物の体温でも生育できる好温性だということ。37度以上で生育できるカビは少なく、白癬菌はカビの中では珍しい領域に生息していると言えます。
また、白癬菌の栄養源もカビとしては特徴的です。カビの中で、動物性のものを利用するものは少数派。白癬菌は皮膚の表面の角質部分を好みます。


カビ中毒は、カビ毒(マイコトキシン。カビが作る毒性物質)により引き起こされるもので、食品衛生上問題とされているのは、十数種類程度です。
細菌による中毒とは異なり、食べた後間もなく吐き気や激しい痛みに襲われるということは比較的少なく、慢性疾患からのガンや肝臓・腎臓障害となってあらわれてくる場合があります。

発がん性が「天然物の中で最強」と言われるのもカビ毒の一種。カビが生えた食品は食べないようにしましょう。


カビにとっての天敵は、

「乾燥」と「清潔」です。

カビは気温20℃以上、湿度75%以上の環境で、食べカスや石鹸カス、人体から出る汚れなどの「食べ物」がある場所が大好きです。


つまり、梅雨を迎えるこの時期、換気・除湿が最も重要!

【カビ予防】

①常に、離れている2箇所の窓を開けて、部屋に空気の流れを作るようにしましょう。その際、風の入り口を小さく、出口を大きく開けておくと、より空気の流れが速くなります。外出時などは除湿機やエアコンの除湿機能を使いましょう。

②お風呂上りに全体に熱いシャワーをかけ、石鹸が残らないように。
その後、窓を少し開け換気扇を回し続ける。

先日のテレビで掃除のプロが言っていたのですが、お風呂掃除は乾燥しているときに、防カビ剤を下から上にかける(洗剤がとどまる時間が少しでも長く)といいそうです。乾燥していないと液も薄まり、効果がないそうです。私は、がっつり濡らしてから洗剤をかけていました。

実際してみると、こすらずにカビがなくなっていました。
お掃除のプロはやはり凄いですね。


③台所水蒸気の出る調理中は必ず換気扇を回しましょう。食料が多いので、とにかくこまめにお掃除を。
きつい洗剤より重曹やお酢を使うと、食器などについても安心です。

④押入れ下にスノコを引いたり、こまめに戸を開けて風を通します。


先日、植えてるサボテンをみてみると・・・




なんと花が咲いてました!!

なんか蕾らしきものがある~と思っていたのですが、

突然咲いてました!!

びっくりです!とても可愛らしいお花で、少しうれしくなりました。

その後、雨が続き、蕾も閉じてたのですが、

今日見るとそのまま枯れてました。


花のいのちは短しですね。


雨も相変わらず降り続いておりますが、

みなさん次回まで、See you again !!!