2021年3月26日金曜日

疲れ目解消!

 みなさん、こんにちは

保健師 竹田です。

暖かい日が続いていますね。桜もあっという間に咲き、わくわくする時期になりました。コロナが気になる毎日ですが、密を避けつつ桜の時期を満喫してくださいね。




今日は疲れ目についてお話します。

パソコン作業などで目の疲れやかすみがおこるのは、目の筋肉痛によるものです。目に負担をかけ過ぎると、目の中の細胞や筋肉が疲れてしまいます。
長時間のパソコン作業や、手先の細かな作業、メガネやコンタクトレンズの度が合っていない、老眼(老視)などで気付かないうちに負担をかけている場合があります。

VDT(Visual Display Terminal)とは

パソコンなどのディスプレイを長時間見続けると、目の酷使のほか画面を凝視するため、まばたきの回数が減り、目が乾いた状態となりやすく、さらに目が疲れやすくなります。
このように画面を見て操作する必要のあるパソコンなどは、必要以上に目を酷使するため、VDT(Visual Display Terminal)ストレスといわれています。

疲れ目のしくみ

私たちはものを見るときに、カメラのレンズのような働きをする水晶体を調節しながら、ピントを合わせています。この水晶体を調節するのが毛様体筋という筋肉で、水晶体を引っ張ったり緩めたりしています。




長時間のパソコン作業のように近くのモノをじっと見るような場合には、毛様体筋はずっと緊張していることになり、筋肉疲労を起こしてしまいます。
老眼の場合は、ピント調節力が老化で弱まり、近くが見づらくなります。これを放置したまま無理して近くを見続けると、目が疲れやすくなります。

また、正常な目の表面は涙に覆われていて滑らかですが、目が乾いていると涙が少ないために表面がでこぼこします。すると、通常であればピントが合っている状態でもぼやけてしまいます。
ただし、私たちの脳はなんとかピントを合わせようと無理に筋肉を動かして調節するので、通常よりも調節機能を酷使することになり、疲れが生じるのです。
さらに、長時間の作業で休憩をとらなかったり睡眠不足だったりすると、目を構成している細胞に必要な栄養や酸素が不足しがちになります。すると細胞の代謝が低下し、疲労を回復しづらくなるという悪循環に陥ってしまいます。


疲れ目のケア

  • 疲れ目になりにくい姿勢や作業環境
    室内照明はディスプレイより少し明るいくらいがちょうど良く、直射日光は目に優しくありません。
    長時間の作業をするときは1時間おきに10分程度目を休めるようにしましょう。
    猫背にならないよう背筋を伸ばし、ディスプレイと目の距離を50センチ程度離し、目線がやや下を向く程度の姿勢を心がけましょう。

  • 目・首や肩をあたためる
    温めて血行を促せば、目の疲れが和らぎます。目を温めると副交感神経の働きを高めるので全身のリラックスにもつながります。また疲れ目で悩む人の中には首や肩こりに悩んでいる人も多くいます。目だけでなく、首や肩も蒸しタオルなどで温めてみましょう。
    また全身の温めに効果的なのが入浴です。お湯の温度はややぬるめの38~40度がおすすめ。10分以上ゆっくり湯船につかりましょう。

  • 仕事の合間にストレッチ
    パソコン画面を見つめ続け、毛様態筋が緊張しているのをリラックスさせましょう。仕事の合間に意識して視線を遠くに合わせることで、毛様態筋の緊張を和らげましょう。

  • メガネやコンタクトは定期的に度のチェックをしましょう。老眼の有無や程度を検査し、必要であれば老眼鏡を使用してください。

今日も一生健命 竹田