保健師 竹田です。
週末もすっきりしないお天気でしょうか。梅雨明けはもう少し先のようです。
今回は、大人の汗疹予防方法を紹介します。
汗疹とは
しかし、大量に汗をかいたり、汗をかいたまま放っておいたりすると、汗に含まれる塩分や付着したほこりなどで汗管や汗孔が詰まってしまい、行き場をなくした汗が皮膚の中で溜まり、炎症を起こします。この発疹のことを汗疹と呼びます。季節を問わずできますが、汗を大量にかく夏場に多く見られます。
子どもは、小さな身体に対し、大人とほぼ同じだけの汗腺があるため、体表面積あたりの密度はかなり高く、大人の2~3倍も汗をかきます。そのため、汗疹ができやすいのです。しかし、近年は夏場の気温が高く、汗を大量にかくため、大人も汗疹ができやすくなってきています。
汗疹の種類
水晶様汗疹
皮膚の外側にある角質層で汗管が詰まり、透明な水ぶくれがポツポツと現れます。多くの場合は数日で自然になくなります。
紅色汗疹
表皮の少し深い部分で汗管が詰まり、かゆみのある赤いプツプツができます。一般的な汗疹は紅色汗疹が多いようです。掻きむしってしまうと、細菌感染を引き起こし、重症化することがあるため、病院などで治療してもらうのが良いでしょう。
深在性汗疹
真皮内の汗管が詰まると、白く丘のような発疹ができます。かゆみはなく、紅色汗疹を繰り返すと起こりやすくなり、汗を上手く排出できないために熱中症のリスクが上がります。
なりやすい場所
首元や胸元
特に、髪の毛の長い人は首元や胸元に汗が溜まりやすくなります。
女性の胸の下
下着が密着し蒸れやすくなります。
背中
リュックサックやショルダーバックの肩掛け部分は蒸れやすくなります。また、寝たきりや座りっぱなしが多い高齢者や疾患がある方は、ベッドや椅子に触れている部分が蒸れやすくなります。
皮膚が重なっているところ
膝の裏や肘などの関節付近や肥満でお腹の皮膚が重なっている場所は汗が溜まりやすくなります。
予防法は?
肌を清潔に保つ
汗をかいてそのまま放置しておくことが、汗疹の一番の原因です。肌を清潔に保つためにも、汗はこまめに拭き取るようにしましょう。その際は、乾いたタオルよりも、清潔な濡れタオルで優しく拭き取るようにするのがおすすめです。
可能であれば、大量に汗をかいたときにはシャワーで汗を洗い流すようにしましょう。また、汗をかくことが予想される場合は、通気性や速乾性の良い服を選んだり、着替えを用意したりすることも大切です。他に、髪を結ぶ、素肌につけるアクセサリー類は控えるといったことも予防になります。
肌をごしごし洗わない
汗を流すためにシャワーを使用する際には優しく洗いましょう。熱いお湯を使用したり、ゴシゴシ洗ったり、洗浄力の強い洗剤で洗ったりすると、皮膚が乾燥してバリア機能を弱め、炎症を引き起こしやすくなります。
室内の温度管理
クーラーなどを活用し、室内の温度管理をして、汗のかきっぱなしにならないようにしましょう。熱中症予防にもなります。
今日も一生健命 竹田