保健師 近藤です。
今日も雨が降り続いています。九州・四国など土砂災害など油断できない状況が続いております。状況に応じて、早めの行動をとって気をつけて下さい。
今日は、女性に多い膀胱炎についてお話ししようと思います。
膀胱の中で細菌が繁殖し、膀胱の粘膜に炎症を起こす病気が「膀胱炎」です。圧倒的に女性に多い病気です。女性の方が尿道が短く、細菌が膀胱まで簡単に到達してしまいます。多くの場合、おしっことともに細菌は膀胱の外へ洗い出されますが、おしっこを我慢したり、体調が悪かったりすると膀胱の中で細菌が繁殖して膀胱炎を起こします。
閉経後の女性は膣内の常在菌が減少しており、膀胱炎を繰り返しやすい環境になっています。また、夏は汗をかいて脱水傾向になりやすく、尿量が減って細菌を洗い流しにくいため、冬より膀胱炎を起こしやすくなります。
【急性膀胱炎の3大症状】
排尿痛:排尿時に差し込むような痛みが生じ、排尿の終わりに特に痛みが強くなります。
頻尿:排尿回数が増え、30分~1時間ごとにトイレに行きたくなることもあります。
尿の濁り:細菌と戦うために集まった白血球や炎症部分の分泌液やはがれた膀胱の粘膜が混入するために、尿が濁ります。
そのほか、残尿感、血尿などが現れることもあります。発熱がある場合には、腎盂腎炎の可能性があります。
頻尿:排尿回数が増え、30分~1時間ごとにトイレに行きたくなることもあります。
尿の濁り:細菌と戦うために集まった白血球や炎症部分の分泌液やはがれた膀胱の粘膜が混入するために、尿が濁ります。
そのほか、残尿感、血尿などが現れることもあります。発熱がある場合には、腎盂腎炎の可能性があります。
【膀胱炎の予防】
●水分を多めにとる
尿量を増やしましょう。普段からお茶やお水を多めに飲む習慣をつけましょう。
●排尿を我慢しない
我慢して尿が膀胱にたまる時間が長くなると、それだけ菌が繁殖しやすくなります。
●外出時などには、前もって排尿を済ませておきましょう。
●過労や冷えに注意する
過労がたまったり、からだが冷えたりした時に膀胱炎は起こりやすくなります。冷房のきき過ぎには注意が必要です。
●入浴や下着交換はまめに
身体を清潔に保てば、膀胱炎は起こりにくくなります。
●排便後,前から後ろに拭く
肛門部にいる菌が尿道口につきにくくなるよう、前から後ろに拭くようにしましょう。
●セックスのあとは、すぐに排尿する
性行時には尿道口に細菌がつきやすく、膀胱炎を発症させる重要な原因です。
※膀胱炎の背後に、重大な病気が隠れていることがあります。特に、男性の膀胱炎では、前立腺肥大症や膀胱癌が潜んでいる可能性があります。女性でも、膀胱炎を繰り返す場合や、なかなか治らない場合には、腎臓や膀胱の病気に注意が必要です。専門の泌尿器科医の診察を受けるようにしましょう。
ちなみに、間質性膀胱炎という病気があります。
何らかの原因で膀胱の粘膜の内側の層に炎症が起き、筋肉が萎縮する病気です。通常、膀胱には200~400mlの尿が溜まると尿意を覚えますが、この間質性膀胱炎になると膀胱が膨らまないため、100ml以下で一杯になります。 そして、尿が溜まると下腹部が激しく痛み、トイレに行く回数がとても多くなります。間質性膀胱炎の診断は、膀胱鏡で膀胱の内部を観察することが必要になります。
菌は関与しないので、抗生剤は効きません。さまざまな治療方法が試みられていますが、いまだ根本的な治療方法はなく、症状を軽くさせるために抗アレルギー薬、抗うつ薬、漢方薬などを使いますが、難治性です。
余談ですが、私は今年あじさいにはまりまして、また一鉢購入しました。
色が変わっていく紫陽花で花の色がグリーンになっていくそうです。楽しみです。
では、週末も激しく降るみたいなので、皆さんもお気をつけて下さい。
良い週末を。