2020年1月24日金曜日

早めの花粉症対策を

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

今日は暖かい一日でした。年が明けるとそろそろあの季節・・・花粉症の方にはつらい季節が近づいてきます。

2020年のスギ花粉の飛散開始時期は、九州から近畿、東海、関東にかけて、おおむね例年並みかやや早くなりそうです。
2月上旬に九州、四国、東海、関東の一部から、花粉シーズンがスタートし、近畿、長野、北陸、東北では、例年並みか例年より少し早く花粉が飛び始めるところがある見通しです。
すでに近畿や関東では、わずかながら飛散が確認されているところもあるため、本格的な飛散が始まる前に早めに対策しましょう。



花粉症とは



花粉症とは、鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によって鼻水等の症状が引き起こされることをいい、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。

メカニズムとしては、アレルゲンが鼻腔内の粘膜に付着すると、体内に抗体が作られマスト細胞という細胞に結合します。
その後再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出されることにより鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます。

季節性アレルギー性鼻炎を引き起こす花粉は、日本では約60種類も存在すると報告されています。
そのため、鼻炎を引き起こす花粉は一年中飛んでおり、春先のスギやヒノキだけでなく、初夏のシラカンバ、秋のブタクサやカナムグラなど、地域や季節によって異なります。

2月から4月はスギ花粉、4月から5月はヒノキ花粉、6月から8月はイネ科花粉、8月から10月は ブタクサやヨモギなどの雑草類の花粉が主として飛散します。

症状は?



鼻水:風邪などによっておこるやや粘性が高く黄・黄緑がかった鼻水とは違い、花粉症の鼻水は「水のような」粘り気がなくサラサラした透明のものが止まらずに出てきます。

鼻づまり:鼻粘膜が腫れて鼻からのどへの通り道が狭くなることによって、鼻づまりがおこります。
口で呼吸をしがちになりますので、口の渇き、咳といった症状がでたり、においを感じにくいため食べ物の味が分かりづらくなったりします。

くしゃみ:「くしゃみ」は、鼻の粘膜についた花粉を取り除こうとして起こる症状です。
花粉症のくしゃみは、風邪やインフルエンザの際のくしゃみより回数も多く、ほとんどの花粉症の人が悩まされる症状です。

その他にも症状が重い方は、皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感や寝つきにくいといった症状が伴うこともあります。

花粉症の初期治療

花粉が飛びはじめる1~2週間前から、もしくは症状が軽いうちに治療を始めることを初期療法といいます。初期療法をおこなうと、症状が出るのを遅らせたり、症状を軽くしたりできる可能性があります。

花粉症の症状をしっかり抑えるためには、病院で診断を受けて、ご自身に合った治療を行うことが大切です。

花粉症の対策



治療を行っていても、原因となる花粉は空気中にたくさん含まれています。
症状の悪化を防ぐために、花粉をできるだけ避けるように工夫することが大切です。

  1.  花粉情報に注意しましょう。 (特に下記のような日は要注意!)
     ・天気が晴れまたは曇り ・最高気温が高い ・湿度が低い ・前日が雨 
  2. 花粉が付着しにくい素材の服を選びましょう。 
  3.  飛散の多い時は、窓・戸を閉めましょう。 
  4. 帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室し、洗顔、うがいをし、鼻をかみましょう。 
  5. 掃除をこまめにしましょう。 
  6. 飛散の多い時の外出は控え、外出時には、マスクやメガネを使いましょう。 
  7. 飛散の多い時のふとんや洗濯物の外干しは避けましょう。
早めの対策で花粉症の時期を乗り切りましょう。

今日も一生健命  竹田