2019年10月18日金曜日

口内炎を予防!

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

お祭りも終わり、年末にむけて一段と忙しくなる時期ですね。愛媛県ではインフルエンザの流行シーズンに入ったと発表があったそうです。疲れをためないようにしっかりと休息をとり、インフルエンザに負けないからだをつくりましょう。

今日は口内炎についてお話します。

口内炎とは


「口内炎」とは、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。いくつか種類がありますが、もっとも多いのが「アフタ性口内炎」です。はっきりとした原因がわかっていませんが、体調が悪いときにできやすいことが知られています。




アフタ性口内炎

一般的にもっとも多くみられるのが「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」です。
原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB2が欠乏すると口内炎ができます)などが考えられています。

アフタ性口内炎にかかると、赤く縁取られた2~10mm程度の丸くて白い潰瘍が、ほお・唇の内側・舌・歯ぐきなどに発生します。小さなものが2~3個群がって発生することもあります。普通は10日~2週間ほどで自然に消滅してあとは残りません。

なかなか治らないとき、範囲が広いとき、何度も再発するときは、ベーチェット病などほかの病気の一症状であったり、くすりが原因の場合もあるので、すぐに病院へ行きましょう。


カタル性口内炎

「カタル性口内炎」は、入れ歯や矯正器具が接触したり、ほおの内側を噛んでしまったりしたときの細菌の繁殖、熱湯や薬品の刺激などが原因で起こる口内炎です。
口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。アフタ性とは異なり、境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。
また、味覚がわかりにくくなることもあります。

ウイルス性口内炎

ウイルスが原因で起こる口内炎もあります。単純ヘルペスウイルスの感染が原因の「ヘルペス性口内炎(口唇へルペス)」は、主に唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染します。
ほかにも梅毒・淋病・クラミジアなど、性感染症(STD)による口内炎が知られています。またカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌は、もともと口の中に存在する常在菌のひとつですが、免疫力が低下したりすると増殖し、「カンジダ性口内炎」を発症することがあります。
ウイルス性口内炎に多くみられる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱が形成され、破れてびらんを生じることがあり、発熱や強い痛みが伴うことがあります。



口内炎のケアは


口の中を清潔に

口内炎はふつうの場合1〜2週間で治りますが、症状を長引かせたり悪化させてしまうと厄介です。
口内炎ができたら、口の中を清潔にして細菌の増殖を防ぐことがケアの基本。食事の後にはきちんと歯をみがき、うがいをひんぱんに行うなど、毎日の習慣が大切になります。

傷口を保護する

しょうゆや酸っぱいものなどが、患部にひどくしみる場合があります。
子どもの場合に痛がってものを食べないときは、水分だけは十分にあたえてください。あまり神経質になることはありませんが、口内炎のときは刺激物はひかえ、傷口を保護するように努めましょう。口内炎治療軟膏などを塗ると痛みがやわらぎ、傷の修復を早めます。

ビタミンB2などの補給を

栄養のバランスをとり、ビタミンB群、ビタミンC、動物性タンパク質などの不足を補うこともケアのポイントです。
とくにビタミンB2は粘膜の修復作用があり、ビタミンCは細菌に対する抵抗力を高めてくれます。食事で不足しがちな場合は、ビタミン剤などで積極的に補給するようにしましょう。



予防のポイントは


体調をととのえる

夜ふかしや過労、偏った食生活などによって生理的なバランスが乱れると、からだの抵抗力が弱まり、その結果として口内炎を起こしやすくなる傾向があります。とくにストレスなどで胃腸の調子をくずすと、口内炎のリスクが高まります。体調には気を配り、生活のリズムを保つことを心がけましょう。


むし歯をつくらない

むし歯は、その症状自体が生活に支障をきたしますが、口の中に細菌などを繁殖させるもととなり、口内炎の原因にもなってしまいます。口腔内を健康に保つ上でも、普段から正しい歯みがきを習慣づけてむし歯の予防に努めることが大切です。むし歯がある場合はすぐ治療するようにしてください。

よく噛んで食べる

食事のときにものをよく噛んで食べることも、口内炎の予防のひとつになります。その理由は、よく噛むことよって唾液の分泌が促され、唾液の作用によって口腔内が清浄に保たれるためです。適度にかたいものを食べるなどの工夫をして、よく噛むことを習慣づけましょう。



今日も一生健命 竹田