2019年4月19日金曜日

突然起こる?!突発性難聴

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

4月も残り少なくなってきました。平成ももう少しで終わりです。
ゴールデンウィークも近づいており、10連休の方は旅行に出かける方も多いのではないでしょうか?
ちなみに、当院は4月30日、5月1日は診療をしていますので、何か症状ある方は受診して頂いたらと思います。



今日は、突然なるかもしれない『突発性難聴』について説明したいと思います。

突発性難聴は、突然、左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなる疾患です。音をうまく感じ取れない難聴(感音難聴)のうち原因がはっきりしないものの総称で、幅広い年代に起こりますが、特に働き盛りの40~60歳代に多くみられます。
大人がかかる耳の病気のなかで最も多いです。

前日は問題なかったにもかかわらず、朝起きてテレビをつけたら音が聞こえにくい、あるいは電話の音が急に聞こえなくなるなど、前触れなく突然に起こることがあります。
 聞こえにくさは人によって異なり、まったく聞こえなくなる人もいれば、高音だけが聞こえなくなる人もいます。後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、難聴に気づくのが遅れてしまいがちです。

また、難聴の発生と前後して、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴り、めまい、吐き気などを伴うケースも多く、耳鳴りで受診したら突発性難聴だったという人もいます。難聴やめまいが起こるのは1度だけで、メニエール病のように繰り返すことはありません。

難聴やめまいが現れたら、できるだけ1週間以内、遅くとも2週間以内に耳鼻科を受診してください。
なぜ早く受診しなければいけないかというと、音を感じる神経である「有毛細胞」が障害を受けた場合、10日から2週間の間に神経変性が起こってしまうからです。神経変性は一度起こると元に戻らず、聴力も戻りません。
そのため、早めの受診が大切です。早期にきちんとステロイド薬などを内服または点滴すれば、基本的に1~2週間で治ります。原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや疲労などが引き金になるとされています。

また、めまいが起こった場合、多くの人は脳神経外科や内科を受診しがちです。ところが、めまいの原因の7割は耳からくるものであり、脳や血圧、内臓からくるものは全部で3割程度。脳神経外科や内科では、当然ながら耳の病気の診断はできないため、突発性難聴のように急を要する病気であったとしても、診断や治療が遅れてしまうケースが多々見られます。めまいを起こしたら、まずは耳鼻科を受診してください。

発症後1週間以内に、それらによる適切な治療法を受けることで、約40%の人は完治し、50%の人にはなんらかの改善がみられます。ただし、治療開始が遅れれば遅れるほど治療効果が下がり、完治が難しくなってしまうので、注意が必要です。


もし、耳の違和感を感じたら早めの受診をお願いします!!

では、皆さん良い週末を。
次回までSee you again!!