2019年4月10日水曜日

風疹対策

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

入社式や入学式も終わり、新しい生活がスタートしています。新生活にわくわくする一方慣れない毎日に不安やストレスを感じている方もいらっしゃるかもしれません。
睡眠を十分にとって、1日の疲れを残さないようにしましょう。

厚生労働省が行う風疹対策が始まります。



風疹は、風疹ウイルスによって引き起こされる急性の風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、風疹への免疫が無い集団において、1人の風疹患者から5~7人にうつす強い感染力を有します。

風疹ウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。

症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化する事があります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要する事もある為、決して軽視はできない疾患です。

また、風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、先天性風疹症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。

平成23年以降風疹の発生数は上昇しています。それを受けて厚生労働省は予防接種を受けていない年代の男性に抗体価検査とワクチン接種の実施を行うこととなりました。

最新の感染症情報です。ご参照下さい。

https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/rubella/2019/rubella190403.pdf

【ワクチンの接種】

風疹ワクチン(主に接種されているのは麻疹風疹混合ワクチン)を接種する事によって。95%以上の人が風疹ウイルスに対する免疫を獲得する事ができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫がつかなかった方の多くに免疫をつけることができます。
さらに、接種後数年の経過と共に、免疫が低下してきた人に対しては、追加のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。


【風疹対策】

昭和37年4月2日~昭和54年4月1日産まれの男性について、抗体検査と接種が無料で受けられるクーポンが発行されます。

お住まいの市町村が主体で案内が届きます。
該当の方は健康診断の際に抗体検査を受けることも可能です。

自宅にクーポンが届きましたら、受診できる病院にご相談下さい。
西条中央病院は健康管理センターが窓口となっています。


週末はお花見日和でした。近所の桜並木でランチです。
満開の桜を独り占めした気分でした。

次回までお健やかに。篠崎