2019年4月17日水曜日

自律神経の乱れ

こんにちは、山内です。

春を感じる季節になりましたね。

季節の変わり目は体調を崩しやすいです。



自律神経は、作用が相反する「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経から成り立っています。

「交感神経」は心臓の動きを速くしたり、血圧を上下させて酸素を体のすみずみに送ったりなど、活動に備える働きをしています。

一方、「副交感神経」には、心臓の動きを遅くして体をリラックスさせる働きがあります。

通常はこの二つの神経が互いにバランスを取り合うことで、心身の調子が保たれているのです。

ところが、春は気温の寒暖差とともに、気圧の変動によっても、自律神経のバランスを崩しやすい時季です。

気圧が下がったり上がったりすると、自律神経はストレス反応を引き起こし、交感神経が興奮状態になります。

その結果抑うつやめまいの悪化、心拍数の増加、血圧の上昇、慢性痛の悪化などの症状が現れます。

このような症状を解消するには、気温や環境に翻弄されがちな自律神経を正常なバランスに整えることが大切です。

自律神経のバランスは、主に副交感神経が上下することでとられています。

ですから、鈍りがちな副交感神経の働きをよくすることが、自律神経のバランスを整えるることにつながります。

副交感神経の働きをよくするもっとも効果的な方法は「体を温めて血流を改善する」ことです。

交感神経が優位な状態が続くと心身がリラックスできず、血管を収縮し続けて血流が悪くなります。

そこで、体を温めて血流を改善すれば副交感神経が優位になり、自然と自律神経が整う好循環が生まれるというわけです。

まずどういったことに気をつけたらよいか紹介します。

○朝食は必ず食べましょう。

1日3食を守ることが大切ですが、特に朝食は、寝ている間に下がってしまった体温を上げ、自律神経を整えるのに大きな役割を果たすので欠かさないようにしましょう。

また、気象病対策にはビタミンB1が有効です。痛みや自律神経のメカニズムとも深く関係している、脳の栄養素・糖質を体内でエネルギーに換えてくれる働きをします。
ビタミンB1が多く含まれているのは豚肉、うなぎ、玄米などです。

○首の後ろを温めましょう。
血流が多く太い血管が通っている首の後ろを温めると、効率よく全身に血液を行き渡らせることができます。

加温用のペットボトルに40度くらいのお湯を入れ、首の後ろに当ててくつろぎます。

○アイパックをしましょう。
就寝前、目のまわりを心地よい温度で温めると、短時間で副交感神経が優位になり、脳や体がリラックスできます。
安眠効果や目の疲労回復効果も得られます。

水を絞って電子レンジで40度くらいに温めた蒸しタオルを、目の上に当ててくつろぎます。
*タオルを電子レンジから取り出すときは、いったんタオル全体を広げて、熱過ぎないかどうかを確認してから使用しましょう

○睡眠をしっかりとりましょう。
スムーズで深い眠りを誘うためには副交感神経が働き、心身をリラックスさせることが重要です。
就寝前に上記のようなアイパックをしたり、好きな音楽を聴いたり、リラックスできる環境にしましょう。

○ゆっくり長くできる運動をしましょう。

自律神経を安定させるために取り入れたい運動は、ウォーキングや軽めのランニング、水泳など、ゆっくり長くできるものです。

めまいや頭痛が出やすい人は、ストレッチや筋トレで首回りの筋肉をつけて、血流を促すとよいでしょう。

自分にあったリラックス方法などを見つけて、自律神経を整えて春の体調不良を予防しましょう。



それでは、またよい1日を。山内