保健師 近藤です。
明日3月9日は、「脈の日(みゃくのひ)」から3月9日から15日まで1週間を『心房細動週間』になります。この機会に脈を測ってみてはどうでしょうか??
【知っておきたい脈の自己チェック】
1.ひとさし指、中指、薬指の3 本で、手首の親指側を触ります。
(この時、指の腹の部分で触ると脈を感じやすくなります。)
2.10秒間ほど脈をとります。
3.少しおかしいな?と感じたら、さらに10 秒間脈をとります。
4.一定のリズムを刻んでいれば正常、脈が飛ぶように感じたら、担当医師に相談してください。
とぶタイプ
不規則なタイプ
心臓は、規則正しいリズムで全身に血液を送り出すポンプとして重要なはたらきをしています。この規則正しいリズムは、心臓内で作り出される電気信号でコントロールされていますが、電気信号が乱れ、心臓の拍動リズムが不規則になる状態を不整脈といいます。
心房細動は、心臓の4つに分かれた部屋*のうち、「心房」と呼ばれる上の2つの部屋で生じた異常な電気的興奮により起こる不整脈です。心房細動が生じると、心房が痙攣したように不規則に震え、結果として、脈が不規則に速くなるのが特徴です。
日本では、心電図検査で心房細動と診断される患者さんが約80万人いらっしゃいます。また、潜在的な人も含めると100万人を超すともいわれており、心房細動は、糖尿病や高血圧症などと同じように一般的な病気といえるのです。 心房細動の発症リスクは加齢とともに増加し、60 歳代では100人中1人、80歳以上では100人中3.2人の割合で心房細動の患者さんがいると報告されています。
心房細動は、それ自体は死に直結する病気ではありません。しかし、心房細動が起こると、心房内から血液がうまく送り出されなくなり、血液の「よどみ」が生じ、血栓(血液のかたまり)ができやすくなります。この血栓が血流にのって脳にまで運ばれ、脳の血管を塞いでしまうのが脳梗塞です。
心房細動によってできる血栓は、他の原因でできる血栓よりも大きいことが知られています。そのため、心房細動が原因で起こる脳梗塞(心原性脳塞栓症)は他の脳梗塞よりも病態が深刻です。後遺症が残ったり、死に至ったりするケースも多く、社会復帰できる確率は約50%と報告されています。
【症状】
心房細動では、脈の乱れ、胸部の不快感、胸の痛み、動悸、息苦しさ、運動時の疲労感、めまいなどの症状が起こります。しかし、約50%程度の患者さんは症状を自覚しないもいわれています。とくに発作持続期間が短い発作性心房細動は、見つかりにくいため注意が必要です。
健診時に心電図をとりますが、自分でも脈のチェックを行い、脈の違和感、動悸、息切れなどの心房細動を疑う症状、不整脈を感じた場合は、できる限り早く医療機関で担当医師に相談しましょう。
ちなみに3月8日、本日は『国際女性デー』とされ、女性の自由と平等を掲げる日になります。
イタリアでは、女性に感謝を伝える記念日として『Festa dela Domna』別名『ミモザの日』があるそうです。
夫から妻へ、息子から母へ、女性同士でもミモザを贈ります。
ミモザの花言葉『感謝・思いやり・友情』だそうです。
ミモザは、黄色い花でとても元気をもらえる花と感じます。
私も欲しいですね、笑
では、よい週末を。
次回までSee you again!!