2019年2月1日金曜日

小酒のすすめ

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

新しい年になり、早くも一月がたちました。2月になりまだまだ寒い日が続いていますが、引き続き体調管理に気をつけましょう。



今日は2月1日から始まる全国生活習慣病予防月間についてお話します。

これは生活習慣病予防に対する国民の意識向上と、これによる健康寿命の伸長を目指すべく、毎年2月を「全国生活習慣病予防月間」と定め、平成23年より広く啓発活動を行っています。

「“一無、二少、三多”による生活習慣病予防」をメインテーマに、年度テーマと併せて情報発信を実施しており、今年は “少酒”にフォーカスし、様々な事業を展開しています。

一無、二少、三多とは?


一無とは禁煙の勧めです。
 「タバコの三悪」とは、タバコによってからだに運び込まれるニコチン、タール、一酸化炭素です。こういう身体に悪影響をもたらすタバコについて、「健康日本21」は、特に若年者における喫煙をゼロにするという大きな目標を掲げスタートしています。
二少(にしょう)は、少食・少酒の勧めです。
食事療法という言葉がよく生活習慣病で用いられることからも、糖尿病、脂質異常症、高血圧の予防・治療の基本は常に食生活にあります。
もっとも望ましい組み合わせは、主食と一汁三菜、それに果物、乳製品といわれています。よく噛んで、三食を規則正しく食べ、偏食をしないことが重要です。
特に「3つの白を控える」ことと、「食物繊維を豊富に摂る」ことが重要です。「3つの白」の第一は白米・白パンの白、次は食塩の白、そして三番目は砂糖の白です。いずれも食べすぎ、摂りすぎに注意してください。

年度テーマ「小酒」とは?


まざまな生活習慣病がアルコールと密接に関わっていて、大酒をすれば多くの疾病が誘発される可能性が高まります。
「健康日本21」のなかでは、アルコールに関して1日20g(日本酒に換算して一合程度)の摂取が望ましいとされています。「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそおこれ」という言葉もあるとおり、アルコールをたくさん飲める人でも、1日にその程度の飲酒量が望ましいということです。

一日一合まで


アルコールは少量であれば良薬ですが、飲み過ぎにはご注意を。できるだけ控えるようにして、飲む場合でも日本酒換算で1日1合程度(アルコール量:約20g)までにしましょう。



    お酒の種類アルコール度数 純アルコール量
ビール(中瓶1本500ml)5%20g
清酒(1合180ml)15%22g
ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml)43%20g
焼酎(35度)(1合180ml)35%50g
ワイン(1杯120ml)12%12g


三多(さんた)は、体を多く動かし(多動)、しっかり休養をとる(多休)、多くの人、事、物に接する生活(多接)の勧めです。身体活動をできるだけ多くして、しっかり毎日の生活の中で維持しましょう。そして、身体を動かした後は、しっかりと休養をとることが重要です。メリハリのある生活は、健康長寿には欠かせない要素です。


今日も一生健命  竹田