寒くなったり暖かかったりな日ですね。体調にはお気をつけ下さい。
今回は血栓症についてです。
血栓症は、なんらかの原因で血管の中に血のかたまりができて、それによって血管がつまってしまう病気です。
正常に血がとどかなくなった部位あるいは臓器は壊れたり、正常な機能が失われます。
その部位によってさまざまな症状が引き起こされます。
血栓症は、動脈で血栓ができる動脈血栓症と静脈で血栓ができる静脈血栓症にわけられます。
心筋梗塞や脳梗塞は動脈血栓症に分類され、エコノミークラス症候群は静脈血栓症に分類されます。
エコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢で脚を動かさないでいると、脚の静脈血の流れが悪くなり、そこに血栓ができてしまうことがあります。
手術を受けた後やベッドで寝たきりとなる入院中、災害時の避難所生活、飛行機やバスや新幹線での長距離移動、デスクワークなどで起こる可能性があります。
エコノミークラス症候群の主な症状は、突然の呼吸困難、胸の痛み、歩行時の息切れなどがあります。
エコノミークラス症候群の予防には、長時間同じ姿勢を避け、2~3時間に1回はふくらはぎの筋肉を意識しながら、足首の曲げ伸ばしなどを行いましょう。
ふくらはぎのマッサージも効果的です。
ふくらはぎの筋肉が伸び縮みすることで脚の静脈の血行がよくなり、血栓ができにくくなります。
また脱水状態になると血液が固まりやすくなるため、アルコール以外の水分をしっかり摂りましょう。
心筋梗塞は、心臓に栄養を送る血管が血栓によってつまり、心臓の筋肉が壊れてしまう病気です。また、脳梗塞は脳に栄養を送る血管がつまって脳の一部が壊れてしまう病気です。
心筋梗塞の症状では、強い胸の痛み、吐き気、冷や汗、呼吸困難などがあらわれます。
脳梗塞の症状には、突然の片側の手足の麻痺、顔面の脱力、会話がしにくい、ろれつがまわらないなどがあります。
このような症状があった場合は、すぐに病院を受診しましょう。
心筋梗塞、脳梗塞の予防には、生活習慣の改善が大切です。
適度な運動やバランスのよい適量の食事によって内臓脂肪を減らしましょう。
ウォーキング、水泳、ジョギング、サイクリングなど自分に合った運動を軽く無理の無い範囲で1日30分以上毎日続けることがお勧めです。
食事では、まずは食べ過ぎないことが大切です。LDLコレステロールや中性脂肪が高い方は、動物性の脂肪や卵類、バターや生クリームを使った洋菓子などを控えましょう。
青魚や大豆製品、野菜を積極的に摂るように心がけましょう。