2018年11月16日金曜日

サルコペニアを予防しよう

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

11月も中旬になり、年末にむけて時の早さを感じています。寒くなり、風邪症状のある人やインフルエンザも出始めているようです。
十分な睡眠と食事に気をつけ、体調を整えましょう。

11月14日を含む一週間を「全国糖尿病週間」として、全国各地で一般向けの講演会や健康相談、街頭での広報活動などを実施しています。



今年の糖尿病週間のテーマはサルコペニアについてです。


サルコペニアとは


加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を指します。または、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を指します。
サルコペニアは高齢者の10%以上で認められるが、糖尿病患者ではその割合は3倍に上昇するという調査報告があります。


サルコペニアは、加齢が原因で起こる「一次性サルコペニア」と加齢以外にも原因がある二次性サルコペニア」とに分類されます。

・一次性サルコペニア:加齢以外に明らかな原因がないもの
・二次性サルコペニア:寝たきり、不活発な生活スタイル、無重力状態が原因となるもの

サルコペニアの診断


6mの歩行テスト、筋肉量の測定、握力の測定結果によってサルコペニアかどうかを判断する欧米人向けのサルコペニア診断アルゴリズム(測定方法)が最初に確立されました。

筋肉量の測定には、骨粗鬆症の判定にも使われるX線照射によって正確性の高い結果が得られるDXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)、または微弱な電流を体に流し、電気抵抗で測定するBIA法(生体電気インピーダンス法)が推奨されています。



予防は?


サルコペニアに陥らないためには適度な運動とバランスのとれた食事、生活習慣の見直し、積極的な社会活動への参加、慢性疾患の管理を行い、心身の健康を維持することが大切です。

運動
サルコペニアに効果的とされる下肢および体幹部の筋力トレーニングの実施と、日々の運動習慣をつけるようにしましょう。
例)上体起こし、骨盤運動、お尻上げ、脚上げなど

食事
主食、主菜、副菜の揃った一汁三菜または一汁二菜でメニューを立てると炭水化物(エネルギー)、良質なたんぱく質・鉄分、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを豊富に含む主菜(野菜・海藻・きのこ)をバランスよく摂ることができます。
間食でたんぱく質・カルシウムを摂れる乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ)やビタミン・食物繊維を摂れる果物をプラスしましょう。
特に、サルコペニア予防には日常生活活動や運動を行うためのエネルギーと筋肉をつくるためのたんぱく質(高齢者は1日75g以上、腎障害のある場合は医師や管理栄養士への相談が必要)を十分に摂りましょう。

生活習慣
睡眠不足、閉じこもり、運動不足、不規則な食生活、強いストレス、喫煙、過度の飲酒などの生活習慣は、身体活動性の低下や低栄養、生活習慣病などの慢性疾患を引き起こし、サルコペニアの要因をもたらします。
毎日の生活のリズムを整え、散歩や体操などの運動を習慣づけること、仕事や趣味を持つことや地域活動・ボランティアなどに積極的に参加し、他者とのコミュニケーションや社会とのつながりを持つこと、慢性疾患を管理して悪化を予防することで心身の健康維持を図ることが大切です。

今日も一生健命 竹田