保健師 篠崎です。
紅葉が美しい季節となりました。
近頃は研修で松山へ行く機会が多く、桜三里の紅葉を見ながら運転するのが楽しみです。
本日は11月12日に開催されたセミナーのご報告です。
治療と仕事の両立支援セミナー
両立支援は健康経営の実践的な取組です。
セミナーでは、明屋書店の業績を立て直した小島氏とがんセンターの青儀医師との対談や取組の紹介がありました。
明屋書店は人を大切に、たとえ病気になっても働ける環境をチームで作る取組をされています。知識を共有し、店舗でどんな取組ができるかをグループワークされたそうです。
そうすることにより働く人のモチベーションの向上と、業績アップという結果となったようです。たとえ業績は悪くとも、リストラは一切せず社員を大切にしていたそうです。
小島氏はそれが後々健康経営であったと振り返っていました。
がんセンターの青儀先生は、がん治療をしながら就労することに取り組んでいます。企業とタイアップし、セミナーやワークを開催されています。
その他愛媛労災病院の院長先生や産業医科大学の先生、愛媛大学の先生など、両立支援を実際に取り組まれている現状を知ることができました。
「医師はまず患者の職業を問え」とどの先生も仰っていました。
現在の医師のカリキュラムにも、患者の職業的、社会的な支援を行うことが定められていました。労働人口の減少と高齢化は、働く人の確保を難しくしています。少しでも労働力を維持していくために、両立支援は大事ということです。
中小企業における両立支援は進んでいない。そもそも就業規則や休暇制度がない事業所もあります。しかし、支援できる機関はたくさん設置されています。
愛媛県では愛媛労働局をはじめ、産業保健総合支援センター、愛媛県社会保険労務士会、がんセンター、愛大病院などたくさんの相談機関があります。
労働局のホームページに「治療と仕事の両立支援」のサイトが開設されています。
https://jsite.mhlw.go.jp/ehime-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/290828-3_00001.html
リンクご利用下さい。
厚生労働省は
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000204436.pdf
是非ご活用下さい。
両立支援支援制度を導入することについて助成金制度もあります。
このような活動が広く周知されることを期待します。
健康診断も近いし、何かしないとと思いながら早2週間。
お手本になるのは難しいようです。
では次回までお健やかに。