2018年11月14日水曜日

治療と仕事の両立支援

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

紅葉が美しい季節となりました。

近頃は研修で松山へ行く機会が多く、桜三里の紅葉を見ながら運転するのが楽しみです。




本日は11月12日に開催されたセミナーのご報告です。

治療と仕事の両立支援セミナー

両立支援は健康経営の実践的な取組です。

セミナーでは、明屋書店の業績を立て直した小島氏とがんセンターの青儀医師との対談や取組の紹介がありました。

明屋書店は人を大切に、たとえ病気になっても働ける環境をチームで作る取組をされています。知識を共有し、店舗でどんな取組ができるかをグループワークされたそうです。

そうすることにより働く人のモチベーションの向上と、業績アップという結果となったようです。たとえ業績は悪くとも、リストラは一切せず社員を大切にしていたそうです。

小島氏はそれが後々健康経営であったと振り返っていました。

がんセンターの青儀先生は、がん治療をしながら就労することに取り組んでいます。企業とタイアップし、セミナーやワークを開催されています。

その他愛媛労災病院の院長先生や産業医科大学の先生、愛媛大学の先生など、両立支援を実際に取り組まれている現状を知ることができました。

「医師はまず患者の職業を問え」とどの先生も仰っていました。

現在の医師のカリキュラムにも、患者の職業的、社会的な支援を行うことが定められていました。労働人口の減少と高齢化は、働く人の確保を難しくしています。少しでも労働力を維持していくために、両立支援は大事ということです。

中小企業における両立支援は進んでいない。そもそも就業規則や休暇制度がない事業所もあります。しかし、支援できる機関はたくさん設置されています。
愛媛県では愛媛労働局をはじめ、産業保健総合支援センター、愛媛県社会保険労務士会、がんセンター、愛大病院などたくさんの相談機関があります。

労働局のホームページに「治療と仕事の両立支援」のサイトが開設されています。

https://jsite.mhlw.go.jp/ehime-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/290828-3_00001.html

リンクご利用下さい。

厚生労働省は

事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドラインを作成しています。


https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000204436.pdf


是非ご活用下さい。

両立支援支援制度を導入することについて助成金制度もあります。

このような活動が広く周知されることを期待します。



スポーツの秋といいますが、最近はヨガを定期的にしているくらいで運動不足を自覚しています。松山の研修は、駐車場を遠くに止めてウォーキングを兼ねて歩きますが・・・

健康診断も近いし、何かしないとと思いながら早2週間。

お手本になるのは難しいようです。

では次回までお健やかに。