2022年12月2日金曜日

高血圧に注意

 こんにちは、山内です。

師走になり、寒くなってきましたね。

体調崩さないようにお気をつけください。



今回は、血圧についてです。

寒くなってきて、健診に来られた方で血圧が高い方がいらっしゃいます。

病院や健診で測った血圧が140/90mmHg以上、家庭で測った血圧が135/85mmHg以上で高血圧と診断します。

高血圧は自覚症状がほとんどないので自分では気がつかない人が多く、また、健診などで高血圧を指摘されても、放置する人が多くいます。

しかし、血圧が高い状態をそのままにしていると、動脈の壁に負担がかかって動脈硬化を進行させ、やがては狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患を招くことにつながります。

血圧が高めの方は、まず自宅血圧を下記のようなタイミングで測定しましょう。

朝:起床後1時間以内、排尿後、朝の服薬前、座った姿勢で1〜2分間安静にした後

晩:就床前(飲酒や入浴の後)、座った姿勢で1〜2分間安静にした後

高血圧の場合は、早めに医療機関受診をお勧めしします。


高血圧を防ぐために、減塩の食事や適度な運動を心がけましょう。

塩分を控えることを中心に、下記のポイントに気をつけた食生活に取り組んでみてください。

1日3食、バランスのよい食事をとる

薬味や柑橘類の果汁、香辛料などを利用して、塩分を控える

塩辛や漬物など、塩分量の多い食品は少量にする

麺類の汁を飲みきらない

野菜やきのこ、海藻類、豆類などを十分にとる

体内の余分な塩分を排泄する作用のあるカリウムを多く含む新鮮な野菜や果物をとる


週に1回、30分以上の運動を習慣にしましょう。また、運動する時間がとれない場合でも、暮らしの中で体を動かす機会を増やしましょう。

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行う

買い物やランチはいつもより遠くの店に行き、歩く距離を伸ばす

勤め先の休憩時間や家でストレッチ等の体操をする

遠くのトイレを使う

いつもより歩幅を広く、速く歩くようにする

掃除や洗濯などの家事をこまめにする

子どもと遊ぶ

などできるところから取り組んでみてください。


温度の変化による血圧の急激な上昇が心筋梗塞や脳梗塞の引き金になることがあります。

外出時には暖かい服装をして防寒対策に努めましょう。

入浴時はできれば脱衣所にも暖房をおいて暖かくしておきましょう、寒いところから急に熱いお風呂に入るのもよくありません。

39℃~41℃くらいのお湯にゆっくりとつかるようにしましょう。

洗顔や手洗いも冷たい水よりも温水で行うことがすすめられます。


高血圧は、放置していると怖い病気ですが、その一方で自分で見つけられる病気です。

痛みなどの症状がなくても、健康診断や家庭での血圧測定によって、発見できます。

高血圧がある場合は、そのままにせず医療機関を受診するようにしましょう。

それでは、また良い一日を。山内