2022年12月9日金曜日

仕事のやる気がでないときは

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

12月に入ったと思えば、もう中旬。クリスマスに年賀状、大掃除にお正月、、、やらないといけないことがたくさんあるはずですが、今のところ目をつぶっています(笑)やり残したことがないように、過ごしたいと思います。

今日は仕事のやる気が出ないときの対処法についてお話します。

2020年に行ったアンケート調査によると、30代男女500人のうち、「仕事のやる気が出ないときがある」と答えた人は94.4%で、多くの人が仕事のやる気が出ない経験をしていることがわかります。
仕事のやる気が出ない理由は人によって様々です。しかし、状況を改善するためには、「なぜやる気が出ないのか」の原因を明確にし、原因に合わせた対策を考える必要があります。


仕事のやる気が出ない7つの主な原因


  1. 心身に疲れが溜まっている
  2. 仕事に達成感を感じられない
  3. 仕事に慣れてきて、新鮮さがない
  4. 仕事を評価してもらえない
  5. 職場の人間関係に悩みがある
  6. 働く環境が合っていない
  7. 給料に不満がある

やる気が出ないときの5つの対処法

  1. プライベートの時間を確保し、オンとオフを切り替える
  2. 仕事の状況や評価について、上司や周りに相談する
  3. 小さな目標を立てて達成のための行動をする
  4. 自分の努力で難しい場合は、異動や転職で環境を変える
  5. 規則正しい生活や、適度な運動をする

仕事のやる気が出ない理由は人によって様々ですが、実は「やる気が出ない」といった無気力感は、病気の症状としてあらわれているケースがあります。気をつけたい病気は主に以下のものがあり、「ただのやる気が出ないだけ」と放置していると、気づかないうちに症状が悪化することもあるため注意が必要です。

うつ病
気分が落ち込み何をしても楽しめないなど、強い抑うつ状態が長く続き、日常生活に支障をきたしてしまう病気です。主な症状は、精神的な症状と、身体的な症状がありますが、何事にも意欲がなく、無関心な状態が長期にわたって続くことが特徴です。うつ病は再発しやすいと言われている病気ですが、早期に発見し、適切な治療をすることで再発のリスクを防ぐことができます。

適応障害
特定の強いストレスをきっかけに、心身に不調をきたす病気です。症状は、身体的なものから精神的なもの、行動面に現れるものなど人によって様々ですが、原因となるストレスから離れると、症状が改善することが特徴です。逆をいうと、ストレスを適切に対処しないと、症状が慢性化したり長引くことがあるため、原因となるストレスを明らかにすることがとても重要です。

自律神経失調症
ストレスなどによって交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、さまざまな症状を引き起こします。症状は個人差が大きいのが特徴で、突然現れたり消えたり、同時に3つも4つも症状があわられることもあります。内科にかかっても異常がみられず、周りから気づいてもらいにくいケースが多いため、対処が遅れてしまいやすいので注意が必要です。

更年期障害
女性ホルモンの急激な低下によって自律神経が不安定になりやすく、疲れやだるさが出やすい時期です。慢性的なだるさによって「何もしたくない」「やる気が出ない」と意欲が湧かず、気持ちが焦ったりイライラしやすくなる経験をしている女性は少なくありません。症状には、ホルモンバランスの乱れによるホットフラシュなどの血管運動症状がみられるのも特徴のひとつです。

慢性疲労症候群
原因不明の慢性的な強い疲労感が、6ヶ月以上の長期にわたって続く状態です。普通の疲労とは異なる激しいだるさや疲労感が特徴で、集中力や思考力の低下がみられます。微熱・頭痛・のどの痛みなど身体症状を伴うこともあり、症状が悪化すると重度の疲労によって日常生活に支障があるほどです。


仕事のやる気が出ない時は、まずは原因を考えてみましょう。簡単にできる対処法から試してみて、自分に合った方法を見つけていきましょう。
しかし、何をやってもどうしてやる気が湧かず、仕事や日常生活に影響が出る場合は、病気の可能性があるので早めに精神科や心療内科を受診しましょう。

今日も一生健命  竹田