2022年4月27日水曜日

はじめまして

みなさん、はじめまして😀

保健師 曽我です。

健診の場ではお会いした方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年度より、この健康管理センターのメンバーとしてお仕事をさせて頂いております。

このブログは今日が初登場です!!まだまだ慣れるまでには時間がかかりますが、温かい目で見守っていただけると嬉しいです🙏


そろそろGWですね。チューリップが大好きなのでコロナ流行前はチューリップ畑に遊びに行っていました。早く日常の生活に戻れるといいですね。


ところで私にとって初めての健康づくり支援ブログ。。。何を題材にしようかと悩んでおりましたが、まだ入職して1年経っていない私が発信できること、と考え、健診者のみなさまから健診中にご質問頂いた内容について書いてみます。

何度か頂いた質問として、”ピロリ菌は以前陽性で除菌したのですが、再発はするのですか?”という質問です。



こちらの写真はピロリ菌です。ピロリ菌の正式名称は、「ヘリコバクター・ピロリ菌」といいます。食べ物や飲み水から感染する経口感染がほとんどで、多くが幼少時に感染すると考えられています。日本の場合は衛生環境が十分整っていなかった時代に生まれた方の感染率が高く、50歳以上の約80%の人はピロリ菌を保菌しているといわれています。

現在は生活環境が改善され、生活習慣も衛生的に変化してきたため、ピロリ菌保菌者は減少傾向です。現在は国民の約半数程度の感染に減少しているとされています。

当院の健診は、胃カメラ検査の人気が高く(ありがとうございます!)、1日10名前後の方が胃カメラを受けられます。胃カメラ検査後にピロリ菌の検査を追加される方もいます。

ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍慢性(萎縮性)胃炎胃がん胃MALTリンパ腫の発生や進行、特発性血小板減少性紫斑病などに関係しています。

ピロリ菌に感染していない健常者に比べ、ピロリ菌陽性でかつ萎縮性胃炎が進んだ患者では、10倍胃がんの発生リスクが高くなるとの報告もあります。


では、本題に戻りまして、

一度除菌した後、ピロリ菌に再発するかどうか…

それは全くゼロではありません。これまで日本で行われたいくつかの研究では、ピロリ菌除菌後の再発率は0.22~2%と報告されています。「再発」の中には「再感染」と「再陽性化」が含まれます。


あまり高い確率ではないですが、再発することはあるようです。

ただし除菌によりピロリ菌が消えても、一度進んだ胃の粘膜の萎縮(荒れ)は残るため、元々ピロリ菌がいない方に比べると、胃がんなどの発生率が高いことが分かっています。除菌した後も1年に1回の定期的な胃の検査を受けることをお勧めいたします。


本日もお読みいただきありがとうございました。


曽我