みなさん、こんにちは。
保健師 竹田です。
梅雨入りし、気候や気温の変わりやすい日々ですね。湿度が高いと体調も優れないですが、リフレッシュしながら過ごしましょう。
今日は便潜血検査についてお話します。
便潜血検査とは
便潜血検査は、スクリーニングとして広く普及しており、便を採取して提出するだけの非侵襲的な検査です。健康診断の際、大腸がん検診として実施されています。
便潜血検査で陽性(+)の結果が出た、つまり便の中に血液が混じっていた場合、大腸がんや大腸ポリープをはじめとするさまざまな疾患が疑われます。
精度は
では、便潜血陽性と診断された場合、どれくらいの確率で「本当の病気」なのでしょうか?便潜血陽性の方から大腸ポリープが見つかる確率が、50%前後と言われています。大腸がんが見つかる確率は2~3%程度です。
便潜血陽性の場合
便潜血検査で陽性が出た場合、大腸カメラ検査を選択されることをおすすめします。ポリープなどの質的な診断は内視鏡検査が必要となります。
大腸カメラ検査で分かる病気は、大腸がん、大腸ポリープの他、感染性腸炎、クローン病、大腸憩室症、潰瘍性大腸炎、痔などがあります。また過敏性腸症候群の診断にも有用です。
しかし便潜血検査が陽性であったのにも関わらず、適切な精密検査を行わずにそのまま放置してしまう人がいます。
自覚症状がないため、「硬い便だったから肛門が切れてしまった」「昔から痔があるからそれが原因だろう」などと自分に都合の良い解釈をしてしまい、精密検査の機会を逃してしまう方が多く見受けられます。
大腸がんは、早期発見・早期治療が非常に重要になります。便潜血検査で陽性だった場合には、必ず精密検査を受けてください。
便潜血検査は大腸がんを見つけ出す“まず第一歩の検査”です。
今日も一生健命 竹田