2021年6月11日金曜日

歯の健康

 こんにちは、山内です。

昨日までは夏のような暑さでしたが、梅雨のような天気が続くみたいですね。

熱中症や体調管理に気をつけて下さい。



今回は歯の健康についてです。

「歯周病」で歯を失う人が多くなってきており、とくに高齢になると、歯周病で歯を失う比率が高くなります。

歯周病は、歯を支えている歯肉やあごの骨が徐々に破壊されていく病気です。

正しい治療やケアをせずに放置していると、やがて歯がぐらぐらになって抜歯を余儀なくされます。

歯周病は口の中だけの病気ではありません。歯周病は全身の病気と深い関わりがあり、なかでも注目されているのが歯周病と「メタボリックシンドローム」の関係です。

近年のさまざまな研究から、(1)歯周病によって噛む機能が低下すると肥満になりやすい、(2)歯周病の原因菌である歯周病菌が血管に入ると血糖値をコントロールするインスリンの働きが悪くなり、糖尿病を悪化させる、(3)逆に肥満や糖尿病の人は歯周病を発症しやすく、しかも重症化しやすい、などメタボリックシンドロームと歯周病は、相互に影響し合いながら、互いを悪化させることがわかってきています。

歯を失うと「かむ」ことが難しくなり、食べられるものが限られてきて栄養バランスのとれた食事がとりにくくなります。

歯科検診は、むし歯と歯周病を早期に発見するための検診です。

一般的な歯科検診では、問診、むし歯や歯周病などの検査、かみ合わせや歯並び、口腔清掃状況などのチェックを行います。

さらに、その人に合ったブラッシング指導や歯石除去が行われる場合もあります。

少なくとも年1回は歯科検診を受けましょう。

歯の健康を保つために、歯磨きをしましょう。

むし歯菌を減らすということは、プラークを取り除くことです。

プラークはむし歯菌が作るネバネバの物質によって歯に付着しています。

この付着力はかなり強くて、ウガイでは取り除くことができないので、歯ブラシでこすり取る必要があります。

やはりむし歯予防の基本は歯みがきです。

歯ブラシが歯と歯ぐきの間に届くように気をつけながら、細かく動かして歯垢を落とします。

強く当てる必要はありません。

自分の歯に合わせてブラシの先やわきなども使いながら、すみずみまで毛先を当ててブラッシングしましょう。

また食習慣で気をつけることは、唾液をたくさん出すようにして、食事の際によくかむことです。

いつも軟らかい食べ物をあまりかむことなく食べているようだと、プラークが歯に付着したまま、細菌が増殖を続けることになります。

よくかんで食べること、できればかみごたえのあるかたいものを食べることは、むし歯予防にも有効です。

歯磨き、食生活に気をつけて、定期的に歯科検診を受けましょう。

それでは、またよい1日を。山内