2021年2月5日金曜日

風疹検査はもう受けましたか?

 みなさん、こんにちは

保健師 竹田です。

立春前後は寒さのピークと言われていますが、その通り寒い日が続いていますね。コロナの動向も気になりますが、日々の感染予防対策を続けていきましょう。

今日は風疹についてお話します。

毎年2月4日は風疹の日です。
益社団法人 日本産婦人科医会が「2021年“風疹ゼロ”プロジェクト宣言」をしています。


風疹とは

発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患です。

風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性があります。男女ともがワクチンを受けて、まず風疹の流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要です。

症状は


感染から14〜21日(平均16〜18 日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳介後部、後頭部、頚部)が出現しますが、発熱は風疹患者の約半数にみられる程度。
また不顕性感染が15~30%程度存在します。似た症状を示す発熱発疹性疾患や薬疹との鑑別が必要になります。

2021年“風疹ゼロ”プロジェクト宣言


■40~50代の男性に強く訴えます!
■風疹抗体検査・第5期風疹定期接種のクーポン券を受け取ったすべての方へ
まだ80%以上の人が検査を受けていません
 〇風疹をゼロにするために検査を受けてください 
 〇また職場等で周囲の方が検査を受けられるよう配慮してください
■風疹抗体検査,予防接種(MRワクチン)が
 〇特にこの世代に実施されるよう皆さんの行動を求めます
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が大きな話題となっていますが、わが国では
 〇2019年から妊婦への風疹罹患のリスクをなくすための大切な対策が続いています


現在では、国の予防接種法で子どもの風疹の予防接種は定期接種となっていますが、この制度が始まる前は年代によって接種の方法が異なっており、“ワクチン空白世代”が存在します。
特に昭和54年4月1日以前に生まれた男性は、子どものころに風疹のワクチンを接種する機会がなかったため、すべての世代を通じてもっとも抗体が不足しています。
 
昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性へ風疹抗体検査の無料クーポン券が送付されていますが、現在の実施率はおおよそ17%に留まり、80%以上の方が検査を受けていない状況です。
新型コロナウイルスの流行下ではありますが、一人でも多くの方が風疹の抗体検査を受けて、風疹抗体の不足している方は予防接種(麻しん風しん混合ワクチン=MRワクチン:国の負担で受けられます)を受けるよう、本宣言で促しています。

当健康管理センターでも風疹抗体検査を実施しています。
クーポン券が届いている方は、予約をしてぜひ検査を受けましょう。

今日も一生健命 竹田