2020年6月24日水曜日

家庭でも食中毒予防

こんにちは、山内です。

夏のように暑かったり、雨が降って少し肌寒かったり、体温調整が難しい時期です。

暑くなってくるとご家庭でも食中毒にならないよう注意が必要です。

食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」です。

これらを守ることで予防することができます。



<食品の購入で気をつけること>

〇肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。
〇表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入しましょう。
〇購入した食品は、肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ
 分けて包み、持ち帰りましょう。
〇特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買
 い物の最後にし、購入したら寄り道せず、まっすぐ持ち帰るようにしましょう。


<家庭での食品の保存で気をつけること>

〇冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
〇冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは、7割程度です。
〇冷蔵庫は10度C以下、冷凍庫は、-15度C以下に維持することがめやすです。温度
 計を使って温度を計ると、より庫内温度の管理が正確になります。細菌の多くは、10
 度Cでは増殖がゆっくりとなり、-15度Cでは増殖が停止しています。しかし、細菌
 が死ぬわけではありません。早めに使いきるようにしましょう。
〇肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁など がかからな
 いようにしましょう。
〇肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱う前と後に必ず手指を洗いましょう。せっけん
 を使い洗った後、流水で十分に洗い流すことが大切です。簡単なことですが、細菌汚染
 を防ぐ良い方法です。
〇食品を流し台の下に保存する場合は、水漏れなどに注意しましょう。また、直接床に置
 いたりしてはいけません。

<食事の下準備で気をつけること>

〇台所を見渡してみましょう。ゴミは捨ててありますか? タオルやふきんは清潔なものと
 交換し てありますか? せっけんは用意してありますか? 調理台の上は かたづけて広く
 使えるようになっていますか? もう一度、チェックをしましょう。
〇井戸水を使用している家庭では、水質に十分注意してください。
〇手を洗いましょう。
〇肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べる物や調理の済んだ食品にかからないよ
 うにしましょう。
〇生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で、果物や野菜など生で食べる食品
 や調理の終わった食品を切ることはやめましょう。
 洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜
 用と別々にそろえて、使い分けるとさらに安全です。
〇ラップしてある野菜やカット野菜もよく洗いましょう。
〇冷凍食品など凍結している食品を調理台に放置したまま解凍するのはやめましょう。室
 温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があります。
 解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行いましょう。また、水を使って解凍する場合には、
 気密性の容器に入れ、流水を使います。
〇料理に使う分だけ解凍し、解凍が終わったらすぐ調理しましょう。解凍した食品をやっ
 ぱり使わないからといって、冷凍や解凍を繰り返すのは危険です。冷凍や解凍を繰り返
 すと食中毒菌が増殖したりする場合もあります。
〇包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは、使った後すぐに、洗剤と流水
 で良く洗いましょう。ふきんのよごれがひどい時には、清潔なものと交換しましょう。
 漂白剤に1晩つけ込むと消毒効果があります。包丁、食器、まな板などは、洗った後、
 熱湯をかけたりすると消毒効果があります。たわしやスポンジは、煮沸すればさらに効
 果的です。

<調理中に気をつけること>

〇調理を始める前にもう一度、台所を見渡してみましょう。
 下準備で台所がよごれていませんか? タオルやふきんは乾いて清潔なものと交換しまし
 ょう。そして、手を洗いましょう。
〇加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。
 加熱を十分に行うことで、もし、食中毒菌がいたとしても殺すことができます。めやす
 は、中心部の温度が75度Cで1分間以上加熱することです。
〇料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると、細菌が食品に付いたり、増えたりしま
 す。途中でやめるような時は、冷蔵庫に入れましょう。
 再び調理をするときは、十分に加熱しましょう。
〇電子レンジを使う場合は、電子レンジ用の容器、ふたを使い、調理時間に気を付け、熱
 の伝わりにくい物は、時々かき混ぜることも必要です。

<食事をとるときに気をつけること>

〇食卓に付く前に手を洗いましょう。
〇清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつけましょう。
〇温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくしておきましょう。
 めやすは、温かい料理は65度C以上、冷やして食べる料理は10度C以下です。
〇調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置してはいけません。
 例えば、O157は室温でも15~20分で2倍に増えます。

<残った食品について>

〇残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。
 残った食品はきれいな器具、皿を使って保存しましょう。
〇残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう。
〇時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。
〇残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。めやすは75度C以上です。
 味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。
〇ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てましょう。口に入れるのは、やめましょ
 う。

万一、症状がある場合は、病院を受診して下さい。

家庭でも食中毒の予防に気をつけましょう。


それでは、またよい1日を。山内