2019年8月10日土曜日

水分補給の仕方

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

暑い日が続いていますが、夏バテとかしてませんか??
早いもので来週はお盆なので、今日からお盆休みに入る方も多いのではないでしょうか?
ちなみに当院は16日のみお盆休みです。


熱中症にならないためにも、こまめな水分補給が大事といわれますが、どのように摂ったらいいのか??

体温を下げるためには、汗が皮膚表面で蒸発して身体から気化熱を奪うことができるように、しっかりと汗をかくことがとても重要です。汗の原料は、血液中の水分や塩分ですから、体温調節のためには、汗で失った水分や塩分を適切に補給する必要があります。
 暑い日には、知らず知らずにじわじわと汗をかいていますので、身体の活動強度にかかわらずこまめに水分を補給しましょう。特に、湿度が高い日や風が弱くて皮膚表面に気流が届かない条件の下では、汗をかいても蒸発しにくくなり、汗の量も多くなります。その分、十分な水分と塩分を補給しましょう。
 また、人間は、軽い脱水状態のときにはのどの渇きを感じません。そこで、のどが渇く前あるいは暑いところに出る前から水分を補給しておくことが大切です。
 なお、どのような種類の酒であっても、アルコールは尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうため、汗で失われた水分をビールなどで補給しようとする考え方は誤りです。一旦吸収した水分も、それ以上の水分がその後に尿で失われてしまいます。
 日常生活で摂取する水分のうち、飲料として摂取すべき量(食事等に含まれる水分を除く)は1日あたり1.2㍑が目安とされています。また、大量の発汗がある場合は水だけでなく、スポーツ飲料などの塩分濃度0.1 ~ 0.2%程度の水分摂取が薦められます。運動や労働時には100%飲水できません、翌日までに十分な水分摂取が必要です。なお、入浴時、睡眠時も発汗していますので、起床時や入浴前後は水分を摂取する必要があります。
 運動時や作業時に大量の発汗がある場合には、体重減少量(発汗量)の7 ~ 8割程度の補給が目安です。汗の量は、運動や作業の強度と環境温度および着衣量により異なります。運動・作業の前後の体重差が汗の量になりますので、日ごろから体重を計り、汗の量の目安を確かめておくと良いでしょう。


≪水分補給のポイント≫
・こまめに水分補給
・のどが渇く前に水分補給
・アルコール飲料での水分補給は×
・1日あたり1.2㍑の水分補給
・起床時、入浴前後に水分補給
・大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに

普段からきちんとこまめな水分補給と、長時間外で過ごす場合は、涼しい場所や日陰で過ごすようにしましょう。
来週は、お盆休みなのでブログもお休みさせてもらいます。

良い休暇をお過ごし下さい。