2019年6月28日金曜日

蕁麻疹が出たときは

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

気圧の変化で体調が優れない方も多いようです。規則正しい生活と休息を心がけましょう。

今日は蕁麻疹についてお話します。



蕁麻疹とは


蕁麻疹は皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。

大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じを伴うこともあります。個々の皮疹(ブツブツや赤み)は数十分から数時間以内に消えるのが普通ですが、中には半日から1日くらいまで続くものもあります。

症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没し、常に皮疹が現れているように見えることもあります。もし一度出現した皮疹が何日もそこに残り、特に後に茶色い色がついたり表面がガサガサ、ポロポロするようでしたら蕁麻疹とは別の病気と考えられます。

膨疹(皮膚の盛り上がり)の大きさは1~2mm程度のものから手足全体位のものまで様々で、また一つ一つの膨疹が融合して体表のほとんどが覆われてしまうこともあります。




原因は?


食品そば、エビ、カニ、果物など(アレルギーで起きる)サバ、マグロなどの青魚(魚肉が古くなりヒスタミンが産生される)豚肉、タケノコ、もち、香辛料など食品中の防腐剤・人工色素・サリチル酸
薬剤抗生物質(ペニシリン、セフェム系など)解熱鎮痛剤など一部の降圧剤(血管性浮腫の原因になることがあります)
物理的刺激皮膚のこすれ、寒冷、温熱、日光、圧迫など
発汗入浴、運動、精神的緊張(冷や汗)など
その他感染症、疲労、ストレスなど


蕁麻疹の約70%では誘因が明らかではありません(特発性の蕁麻疹)。このタイプの蕁麻疹は毎日のように自発的に症状があらわれます。
特発性の蕁麻疹のうち発症して1ヵ月以内のものを急性蕁麻疹、1ヵ月以上持続するものを慢性蕁麻疹といいます。

なお、誘因が明らかでない特発性の蕁麻疹でも、多くの場合、疲労やストレス、感染など、さまざまな因子が症状を悪化させることが知られています。


ヒスタミンの働きを抑えることがポイント


特定の刺激により症状があらわれる蕁麻疹では、特定の刺激を避けることが重要となり、自発的に症状があらわれる蕁麻疹(特発性の蕁麻疹)では、薬物治療をおこないます。

薬物療法
ヒスタミンの作用を抑える薬などが用いられます。

日常生活で気をつけることは


服の刺激が原因と考えられる場合は、木綿製などの生地が柔らかくゆったりした服装にしましょう。汗が原因と考えられる場合は、激しい運動は控え、発汗を促すような刺激物の摂取は避けましょう。


以下は蕁麻疹を悪化させることがありますので、十分ご注意ください。

  • 過度の飲酒
  • 生活上のストレス
  • 不定期な生活のリズム
  • 疲労
  • 睡眠不足
  • 特定の食品や薬剤
  • 感染症(かぜなど)

今日も一生健命  竹田