皆様こんにちは。
保健師 篠崎です。
いつもなら雨がたくさん降る時期に雨があまり降らない今日この頃です。
お百姓さんのため息が聞こえてきそうです。
湿度の高い時期のはずですが、さわやかな快晴が続いています。
今後の高温・多湿には十分ご注意下さい。
本日は健康経営について。
近年AIのお仕事が急激に増えていますが、そのAIを利用した研究が成果を出しています。
ビックデータを使用したヘルスケア事業ですが、厚生労働省はデータヘルス計画として事業を行っています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061273.html
データヘルス計画のねらいです。
データ
ヘルス計画とは、健診・レセプトデータの分析に
基づいて保健事業をPDCAサイクルで効果的・効
率的に実施するための事業計画です。
これは、健康日本21で打ち出された「1次予防重視」と高齢者の医療の確保に関する法律で規定された「特定健診・特定保健指導」を両輪と
し、ICTの進歩(健診・レセプト情報等の電子化
と解析技術の進歩)とPDCAサイクル技法をエンジンとして、集団全体に働きかけ全体のリスクの
低下を図るポピュレーションアプローチや、危険度がより高い者に対してその危険度を下げるよう働きかけるハイリスクアプローチの両面からなる保健事業をより効果的・効率的に展開するもので
す。
これに加えて、健康日本21(第二次)が強く
打ち出した「健康を支え、守るための社会環境の整備」という視点に立って、健康的な職場環境の整備や従業員における健康意識・生活習慣の改善に向けた取組みを、事業主との協働の下で推進します(コラボヘルス)。
これらを通じて、働く人々と家族のさらなる健康、より健康的な職場の
実現を目指すものなのです。それが実現すれば、医療費の適正化や職場の生
産性の向上等さまざまな効果が期待できます。
デ
ータヘルス計画という一連の事業を適切に実施するにはそれ相応の人材と経費を要することも事実ですが、それはやがて医療費適正化と生産性向上という効果をもたらすでしょう。
その効果は事業所にとどまらず、国全体としては人口減少や高齢化を乗り切る切り札ともなり得ます。その意味で、健康づくりは「投資」と捉え
ることができます。
この考えのもと協会健保の健康宣言は実施されています。
さらにデータヘルスの研究成果も海外専門誌に掲載されるなど注目を集めています。
その内容は「肥満は伝染する!」
33の健康保険組合の被保険者である30万人の勤労者を追跡したところ、メタボリックシンドローム該当者の割合が高い職場にいる勤労者ほど健康状況が悪化し、5年後にメタボリックシンドロームになっている割合が高いことがわかりました。
つまり、職場の環境や同僚の意識・行動が個々の健康に影響する可能性が示されたのです。また、驚くことに勤労者が職場環境から受ける影響はその人がタバコを吸っているリスクと同等かそれ以上でした。
以上のような内容です。
ビックデータを活用することにより、生活習慣への影響やそのリスクまでわかるようになってきています。
新しく仲間入りしたバラです。名前はバレリーナ。
一重の花びらが房になります。つるバラで花がよくつきます。来年に向けて大きく育てるのが楽しみです。
では次回までお健やかに。