2019年6月21日金曜日

食中毒対策について

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

6月も終わりが近づいてきています。早いもので今年も後半年!とカウントダウンが始まる感じがします。
結局、四国の梅雨入りは入ったのか、そうでないのか?よくわからない感じのまま過ぎています。

今日はこの梅雨から夏にかけて発生しやすい食中毒についてお話ししたいと思います。

食中毒の主な原因である細菌は、気候が暖かく、湿気が多くなる梅雨から夏にかけて増殖が活発になります。とりわけ、食肉に付着しやすい「腸管出血性大腸菌(O-157、O-111など)」や「カンピロバクター」、食肉のほか卵にも付着する「サルモネラ」による食中毒の発生件数が目立ちます。

食中毒症状は主に腹痛や下痢、嘔吐や吐き気などですが、食中毒とは気づかれず重症になったり、死亡したりする例もあります。
厚生労働省では、「食中毒菌を『つけない』『増やさない』『やっつける』」を食中毒予防の3原則として掲げています。

1.「つけない」…洗う・分ける

食中毒の原因菌やウイルスを食べ物につけないよう、こまめに手を洗いましょう。包丁やまな板など、肉や魚などを扱った調理器具は使用するごとに洗剤で洗い、できるだけ殺菌するようにします。また、肉や魚の汁が他の食品に付着しないよう、保存や調理時に注意が必要です。


2.「増やさない」…低温で保存する

細菌の多くは10℃以下で増殖のペースがゆっくりとなり、マイナス15℃以下で増殖が停止します。肉や魚、野菜などの生鮮食品は購入後、すみやかに冷蔵庫に入れてください。また、庫内の温度上昇を防ぐため、冷蔵庫のドアを頻繁に開けることや食品の詰め込み過ぎはやめましょう。

3.「やっつける」…加熱・殺菌処理

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するので、しっかり加熱して食べましょう。また、肉や魚、卵などを扱った調理器具は洗って熱湯をかけるか台所用殺菌剤を使って殺菌しましょう。


≪お弁当の食中毒対策も忘れずに!≫
・清潔な容器を使う。パッキンは汚れやすいため、容器からはずして洗う
・おにぎりは素手で握らずにラップを使って
・おかずの残りを利用するときは、しっかり再加熱してから
・梅干や酢など抗菌効果のある食材を活用する
・水分が多いと細菌が増殖しやすいため、水気をよく切る
・ごはんやおかずは、よく冷ましてから別々に詰める
・長時間持ち歩く時は保冷剤を活用する
・車の中や日の当たる場所ではクーラーボックスに入れる

≪こんな症状が出たら早めに受診を≫
多くの食中毒症状は、細菌・ウイルスが体内に入った1~2日後に起こりますが、細菌の種類によって食後30分程度で起こったり、逆に1週間ほどたってから起こる場合もあります。嘔吐や下痢など、食中毒と思われる症状が見られたら早めに受診しましょう。

食物繊維を多く含むキノコ類や豆類、海藻類のほか、乳酸菌が豊富なヨーグルトや納豆などで、腸内環境を整え免疫力を付けることも食中毒予防につながるので、積極的に食べましょう。腸内細菌のバランスを保つことで、細菌やウイルスから体を守る免疫細胞の活動が高まります。

腸内環境を整え、睡眠もしっかりとり、バランスの良い食事をとり免疫力を高めておきましょう!!

では、次回までSee you again!!