保健師 竹田です。
今日は雨が降っていますが、梅雨入りは遅れているようです。適度な雨は必要ですが、梅雨は憂鬱な気分になりますね。自分なりのリフレッシュ方法を見つけたいものです。
喫煙している人、または以前喫煙していた人で、「動くとすぐに息切れする」「かぜでもないのにせき やたんが出る」「軽い運動後に喘鳴(ぜんめい:ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音)がする」など の症状がある人はいますか?
その症状は、年のせいではなく「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」かもしれません。
症状は?
病状はゆっくりと進行していき、次第にちょっとした動作をする際にも、息切れや息苦しさを感じるようになります。
さらに進行すると呼吸困難になり、日常生活に支障をきたします。重症になると呼吸不全に陥ったり、全身に障害が現れたりすることもあります。
COPDを引き起こす最大の原因は喫煙です。
喫煙者がCOPDを発症するリスクは非喫煙者の 6 倍といわれています。 患者は 40 歳以上に多く、50 歳代、60 歳代と年代を増すごとに有病率も増加します。
周囲の人が吸っているたばこの先から立ち上る煙(副流煙)を吸う「受動喫煙」は、主流煙以上に有 害物質が含まれるためCOPDの危険性を高める要因となりますから、注意が必要です。
診断・治療は?
COPDは進行性の病気です。現在の医学では根本的に治すことはできませんが、早期に診断を受けて治療を開始すれば、呼吸機能の低下を食い止められ、健康な人と変わらない生活を続けることができます。一般的に治療には長い時間を要するので、日常生活の自己管理を行うことが重要になります。
喫煙している場合は何をおいてもまず禁煙です。
日常生活で気をつけることは?
体力を維持するための運動としては有酸素運動がおすすめです。
中でもあまり無理をせずにできるウォーキングが最も適しています。歩くときには上体をまっすぐにして背筋を伸ばし、意識してリズミカルに進むようにします。
1日20~30分程度を目標に歩くようにしましょう。
COPDは自己管理が何よりも大切です。快適な生活を送るために、普段から次のような点を心掛けて、息切れによる苦痛を少しでも軽くしましょう。
● | 着替える時は、前屈みになると呼吸が苦しくなるので椅子に腰掛ける。 |
● | 入浴時は、水圧が胸部までかからない半身浴にする。 |
● | 睡眠時間を十分に確保する。寝る前に痰を出しておく。 |
● | 栄養バランスのとれた食事をとる。 |
● | 水分不足に注意する。(痰が出しにくくなるため) |
● | 外出から帰った際の手洗い・うがいを習慣づける。 |
● | インフルエンザワクチンを接種する。(重症化予防のため) 今日も一生健命 竹田 |