2018年12月5日水曜日

お酒の飲み過ぎに注意

こんにちは、山内です。

12月になりましたが、暖かい日が数日続いてますね。
また寒くなるようですので、体調には十分お気をつけ下さい。

忘年会や新年会でお酒を飲む機会が多くなるのではないでしょうか。




節度ある適度な飲酒量は、1日平均純アルコールで約20g程度です。
これは、1日の飲酒量に換算すると、ビールなら中びん1本(500ml)、ウイスキーはダブルで1杯(60ml)、日本酒では1合(180ml)になります。
ただし、これは男性で「お酒に強い」タイプの場合に限ります。女性や高齢者、お酒の弱い方などは、この量よりもさらに少ない量が適量と言えます。

アルコールの処理能力は体重や体質によって異なります。
一般に体重60~70kgの人のアルコール処理能力は1時間に純アルコール約5gとされています。これはビールに換算して中びん約1/4本、ウイスキーな らダブルで約1/4杯くらいです。
つまりビール1本、 あるいはウイスキーダブル1杯、日本酒1合のアルコール処理には約4時間かかる計算になります。

適量はあくまでも目安です。
厚生労働省では「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g(1,000ml)以上、女性で20g(500ml)以上としています。
このような飲酒を続けていると、生活習慣病だけでなく他の健康問題のリスクなども高くなりますので、飲みすぎには注意が必要です。

お酒を楽しく飲むために、
空腹時にお酒を飲むのはやめましょう。

空腹時にお酒を飲むと、胃から小腸へのアルコールの吸収が速く、肝臓を経由して脳へ到達するため、すぐに酔いが回ります。
また、アルコールが胃壁などを荒らしてしまうこともあります。

お酒には食欲増進効果もあり、食べながら飲むことでアルコールは肝臓にゆっくり吸収され、血中濃度の上昇も抑えられます。
チーズなどの脂肪分を飲酒前にとっておくと、アルコールの刺激から胃の粘膜を守るとともにアルコールの吸収を遅らせてくれます。
枝豆や豆腐、魚、肉などの高タンパク質は、肝細胞の再生を促進し、アルコール代謝酵素の活性を高めます。
ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含んだ料理と一緒に飲むこともオススメです。

悪酔いを防ぐために大切なことは、水を十分に補給しながら飲むことです。
お酒と水を交互に飲むことで味覚をリセットできますし、アルコールの胃腸への刺激も緩和できます。
血中アルコール濃度の急上昇も抑えられるので、ほろ酔い気分が長く続きます。
また、アルコールには利尿作用があるため、脱水症状を起こしやすくなります。
水分をたっぷり補給し、アルコールを対外に排出しやすくしましょう。

また、週に2日はお酒を休みましょう。

お酒と正しく付き合い、楽しく飲むための「適正飲酒の10か条」です。

1.談笑し 楽しく飲むのが 基本です
2.食べながら 適量範囲で ゆっくりと
3.強い酒 薄めて飲むのが オススメです
4.つくろうよ 週に二日は 休肝日
5.やめようよ きりなく長い 飲み続け
6.許さない 他人(ひと)への無理強い ・イッキ飲み
7.アルコール 薬と一緒は 危険です
8.飲まないで 妊娠中と 授乳期は
9.飲酒後の 運動・入浴 要注意
10.肝臓など 定期検査を 忘れずに


健診で受けている肝機能検査には、飲酒を続けると増加するγ-GTP、肝細胞の壊れ具合を診るGOT・GPT検査、胆道系の異常を診るAL-P・LAP、血清に含まれる蛋白質、黄疸の有無を調べる血清ビリルビン検査などがあります。

一般的にアルコール性の肝臓病ではGOT・GPTの数値が上がります。また、γ-GTPの数値はお酒を多量に飲み続けると上昇し、やめると下がるというように飲酒状況に敏感に反応します。

健診結果で、糖尿病、痛風、高血圧などの生活習慣病や肝機能疾患が判明した場合は、その治療に専念し、飲酒については主治医の判断を仰ぐことが必要です。
特に、沈黙の臓器と呼ばれる肝臓は、自覚症状があらわれないことが多いため、きちんと治療をしましょう。

お酒をおいしく飲むために、飲みすぎなどに気をつけて下さい。

それでは、またよい1日を。山内