2018年8月29日水曜日

夏季うつ

こんにちは、山内です。

今回は、季節性のうつ病についてです。冬季うつと夏季うつの二つがあります。

うつ病には何かしら発症の引き金となる原因があるものですが、特に思い当たるストレスの原因が無く、決まった季節にだけ症状が表れるものが季節性感情障害に当たります。
そして、その期間が夏の場合は『夏季うつ』といわれるものです。

主な症状は、食欲低下や不眠などの不調です。

夏のうつは、太陽にあたることが原因になります。

発症する時期も5~9月で夏バテと似た症状が多いのですが、気分の落ち込みや不安感などの精神的不調を伴うことが特徴です。
軽度であれば、日常生活に大きな影響を及ぼすわけではないが、放置して重度になると、日常生活そのものが困難になってしまいます。

夏バテと思い込み、うつ病に気づかない場合も少なくありません。ご自身のセルフチェックが大切です。




<夏季うつ病予防のために注意すること>

①日光の浴び過ぎ
外出などで疲労感が蓄積すると、夏季うつになりやすくなります。
日の浴び過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

②室温の設定
 冷えやすさや節電などを理由に冷房をあまり利用しない女性も多くいますよね。
でも、夏季うつは気温や湿度などの外的要因が体に与える影響から発症するものなので、無理に暑さを我慢するようなことがないようにしましょう。自分の体感や体調に合わせ、過ごしやすいと感じる温度に調整しましょう。

③栄養の偏り
夏はどうしても冷たくて口当たりのいいもの、のど越しのいいものを選びがちですが、栄養が偏ってしまうと体内でセロトニン不足を招きます。
セロトニンとは、精神の安定を促す神経伝達物質で、このセロトニンがうまく分泌されなくなってしまうと、精神状態に不調が出やすくなってしまいます。

冷たい麺類など炭水化物だけに食事が偏ることがないように、肉・卵・チーズなどのたんぱく質も積極的に摂取しましょう。

④寝る前のスマホ&PC利用
 寝る前にスマホやPCの画面を見ていると、脳が刺激され、本来は脳を休めるべき時間に興奮状態になってしまいます。
そうすると、自律神経のバランスが乱れ、うつ症状を招きやすくなります。季節に限ったことではありませんが、夏季うつも招きやすくなるので注意が必要です。

就寝時間も毎日同じくらいにして、生活リズムを整えるのも効果的です。

また、平日にたまった睡眠負債を休日に少しでも返しておかないと、疲労が蓄積し、健康悪化につながってしまいます。昼夜逆転するような極端な遅寝はいけませんが、休日はゆっくり休みましょう。

⑤何かと我慢し過ぎること
一般的にうつにかかる人が『真面目で我慢をしてしまう人』だと言われるのは、自分の不調に気付いても『他の人に迷惑を掛けてはいけないから』『このくらいは我慢しなくては』といった思考習慣から見過ごしてしまいやすいからです。

我慢強いことが良いとされ、他人への配慮を最大限行うことを求められる日本人ですが、自己犠牲はほどほどにしましょう。ちょっとでも不調を感じたら、きちんと休んで体調を整えましょう。


イベントの多い時期ですので、知らないうちに疲れが溜まっていることもあるのではないかと思います。自分の心と身体をしっかりケアしてあげて下さい。


それでは、またよい1日を。山内