2018年8月24日金曜日

いのちを支える献血

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

昨日~夜中にかけては台風20号は通過しました。この辺りは雨もそこまで酷くなく良かったですが、和歌山県が被害が大きかったみたいです。
今日は台風が去り、お天気がいいですが、かなり暑くてびっくりしました。最近は少し秋を感じるお天気だっただけに、夏が戻ってきたような気分になりました。

8月21日は『献血の日』だったそうです。
時々、受診者の方々から献血について聞かれることがあるので、今日は献血について調べてみます。

1964年(昭和39年)8月21日、日本政府は『輸血用血液を献血により確保する体制を確立』すると閣議決定しました。
このことから、毎年8月21日は『献血の日』とされたそうです。


献血とは・・・
病気の治療や手術などで輸血を必要としている患者さんのために、健康な人が自らの血液を無償で提供するボランティアです。
※輸血とは…赤血球、血小板などの機能が低下したり、量が減少した時に補充する治療法です。
日本国内では、1日あたり約3,000人の患者さんが輸血を受けていると言われています。
現在、輸血に使用する血液は、まだ人工的に造ることができず、長期保存することもできません。

また、患者さんによっては大量の輸血を必要とする場合があります。このため、輸血に必要な血液を確保するためには、一時期に偏ることなく、1日あたり約13,000人の方に献血にご協力いただく必要があります。

血液のゆくえ
血液は、栄養や酸素の運搬、免疫など人間の生命を維持するために不可欠です。現在、血液の機能を完全に代替できる手段はないため、医療において輸血は欠かすことができない治療法となっています。皆さまの献血が輸血医療を支えています。

献血いただいた血液は、献血会場から各地のブロック血液センターに運搬され、精密な検査や血液成分ごとに分離が行われて血液製剤となり、適切な温度下で保管されます。医療機関からの要請に24時間365日対応できる体制を整えており、患者さんが必要とする時に血液が届けられます。



輸血用血液製剤の多くは、不慮の事故等に伴うものではなく、がん(悪性新生物)の患者さんの治療に使用されています。

また、使用する方の約85%は50歳以上です。

血液の量・献血の量について
人間の血液の量は、体重の約13分の1と言われています。血液の量の12%を献血していただいても医学的には問題がなく、皆さまにお願いしております献血の量は安全なものですので、ご安心ください。

また、献血後の血液の「量」は、水分を摂取することにより短時間で回復します。
血液の「成分」が回復する速さは、その成分によって異なります。
回復する速さには個人差がありますが、目安として、血漿成分は約2日、血小板成分が約4~5日、赤血球は約2~3週間で回復します。

献血していただく方の安全を最大限守るために、血液の成分が完全に回復するまでの期間を考慮し、献血の種類によってそれぞれ、次回献血いただける日までの日数を定めております。

献血方法別の献血基準


※献血を遠慮してもらう場合に、服薬中の方が出来ない場合があります。
内服していても特に支障のない薬は、ビタミン剤およびごく一般的な胃腸薬などの類。それ以外は病気の種類や薬の種類によって献血をご遠慮いただくことがあります。また、外用薬、坐薬、点眼または点鼻薬でも、その内容により献血できない場合がありますが、その判断は医師が行います。

私もできる限り献血に参加したいと思っています。
皆さんも、体調の良い日に献血をしてみてはいかがでしょうか?

では、良い週末を!!
次回までSee you again!!