こんにちは、山内です。
まだ6月ですが、30度を超える夏日になってきましたね。
皆さんも体調を崩さないように気をつけて下さい。
今回は、転倒災害についてです。
転倒災害は、最も多い労働災害です。
休業4日以上の労働災害の約12万件のうち、転倒災害は約2.6万件と最も多く発生しています。
高年齢者ほど転倒災害のリスクが増加しています。55歳以上では、55歳未満の約3倍リスクが増加します。
また、転倒災害による休業期間は、約6割が1ヶ月以上となっています。
転倒災害の主な原因は、「滑る」「つまずく」「踏み外す」の3種類に分けられます。
滑る主な原因は、床が滑りやすい素材、床に水や油が飛散している、ビニールや紙など滑りやすい異物が床に落ちている。
つまずく主な原因は、床に凹凸や段差がある、床に荷物や商品などが放置されている。
踏み外す主な原因は、大きな荷物を抱えるなど足元が見えない状態で作業をしている。
転倒災害防止対策をして、安心して作業が行えるようにすることが大切です。
まずは、4S(整理、整頓、清掃、清潔)に気をつけましょう。歩行する場所に物を放置しない、床面の汚れを取り除く、床面の凹凸、段差などの解消をしましょう。
転倒しにくい作業方法としては、時間に余裕を持って行動する、滑りやすい場所では小さな歩幅で歩行しましょう、足元が見えにくい状態で作業をしないようにしましょう。
また、作業に適した靴の着用や職場の危険マップを作成することで職場内で危険情報の共有、転倒危険場所にステッカーなどで注意喚起をするなどがあります。
職場で危険などはないかチェックをしてみて下さい。
1.通路、階段、出口に物を放置していませんか?
2.床の水たまりや氷、油、粉類などは放置せず、その都度取り除いていますか?
3.安全に移動できるように十分な明るさ(照度)が確保されていますか?
4.転倒を予防するための教育を行っていますか?
5.作業靴は、作業現場に合った耐滑性があり、かつちょうど良いサイズのものを選んでいますか?
6.ヒヤリハット情報を活用して、転倒しやすい場所の危険マップを作成し、周知していますか?
7.段差のある箇所や滑りやすい場所などに注意を促す標識をつけていますか?
8.ポケットに手を入れたまま歩くことを禁止していますか?
9.ストレッチ体操や転倒予防のための運動を取り入れていますか?
問題のあったポイントがあれば改善して頂くと、作業効率もあがり働きやすい職場になります。転倒災害がゼロになるよう取り組んで頂ければと思います。
それでは、またよい1日を。山内