2018年6月1日金曜日

歯と口の健康を考える

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

四国も梅雨入りしましたが、今日は良いお天気でしたね。

この週末はお天気も持ちそうです。本格的な梅雨が始まる前に、掃除や洗濯などできることをしておきたいなぁと思っています。

6月4日から10日まで歯と口の健康週間です。




歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療を徹底することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進に寄与することを目的としています。

2018年度(平成30年度)は「のばそうよ 健康寿命 歯みがきで」の標語のもと、全国各地で地域住民参加型の各種啓発事業を展開します。


日本は、日本人男性の平均寿命は78歳、女性は85歳と、世界一の長寿大国です。しかし、残念ながら、歯の寿命は50~60歳代で、高齢になるに従って、歯を失う人が多いのが現状です。
けれども、日頃から歯磨きなどの口腔ケアをしっかり行っていれば、歯の寿命をもっと延ばすことができます。最近では、80歳まで20本の自分の歯を持とうという「8020運動」も提唱されています。


健康な歯を保つための口腔ケア


むし歯や歯周病は、お口の中全体に広がっている細菌や歯の周辺に付着している歯垢(プラーク)が原因でおこります。日常生活で次のポイントに気をつけてお口の中のケアを心がけましょう。

1.歯磨き
”食べたら磨く”習慣を身につけましょう。毎食後、丁寧に歯磨きをすることで、お口の中を清潔に保ち、細菌類が繁殖しないようにすることが、むし歯・歯周病予防の基本です。

  • 歯磨きのポイント
磨きにくい「前歯の裏側」「奥歯の表(ほお)側」「歯ブラシを持つ手の奥歯の裏側」も磨き残しがないように丁寧に磨きましょう。

2.歯間ブラシやデンタルフロスで歯垢を除去
歯と歯の間や、歯と歯肉の境目に付いている食べかすや歯垢は、歯ブラシだけでは取れにくいため、歯間ブラシやデンタルフロスなどの用具を使って、しっかり落としましょう。

  • 歯磨きのポイント
歯肉を傷つけないように注意しながら歯間を丁寧に掃除しましょう。

歯科医や歯科衛生士によるケアも必要自分では取り除けない歯垢や歯石を除去するためには、年1~2回専門クリーニングが必要です。お口の中で起きているトラブルの早期発見・治療のためにもかかりつけの歯科医をもち、定期的に歯垢や歯石のケアを受けましょう。


こんなときは歯科医の受診を!


次のような症状があったら、歯科医に相談しましょう。

□ 朝起きたときに、口の中がネバネバする。
□ 歯みがきのときに出血する。
□ 硬いものが噛みにくい。
□ 口臭が気になる。
□ 歯肉がときどき腫れる。
□ 歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。
□ 歯がグラグラする。

歯を丈夫にする食生活


  1. いつまでも丈夫な歯を保つためには、食事の習慣にも注意が必要です。
    丈夫で健康な歯を保つ栄養
    歯の形成に不可欠なカルシウムやカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富にとれるサクラエビなどの魚介類や干しシイタケをはじめとするキノコ類、また海藻類や乳製品を毎食バランスよくとるように心がけましょう。
    野菜では、カルシウムやビタミンA、Cが豊富に含まれるニラがおすすめです。
    また、歯のエナメル質を強化するビタミンAが豊富なニンジン、カボチャ、レバー、ウナギや、歯の象牙質の形成に必要なビタミンCが含まれるレモン、キウイ、ミカン、ブロッコリー、ゴーヤなどもとりましょう。
  2. 口内の酸性化を抑える
    梅干や酢の物など、酸っぱい味のものは唾液をたくさん分泌するので、間接的に口の中を清潔に保つことを助け、酸性化を抑えます。
    また、繊維質の多い野菜などは、噛むことで唾液の分泌を促し、歯垢を付きにくくする効果が期待できます。
  3. 適度に硬いものを食べる
    食感が適度に硬いせんべいや煎り豆、たくあん、野菜などは歯や顎の骨を鍛えます。

「歯の衛生週間」をきっかけに、歯を長生きさせるための口腔ケアを実践する習慣を身につけましょう。

今日も一生健命  竹田