こんにちは、山内です。
急に梅雨のような天気が続きますね。
コロナウイルス感染が急拡大しています。
明日から3連休ですので、皆さんも感染予防に努めて頂ければと思います。
今回は更年期障害についてです。
閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。
更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。
【更年期の症状】
①血管の拡張と放熱に関係する症状
ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など
②その他のさまざまな身体症状
めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど
③精神症状
気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など
更年期障害の特徴の一つは症状が多彩なことですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります。
また、薬物療法もありますので症状に合わせて医療機関を受診しましょう。
次は更年期頃に注意したいことです。
女性ホルモンの働きには、血管をしなやかに保ち、動脈硬化の予防や内臓脂肪の分解をしやすくするなどがあり、男性と異なり女性は生活習慣病の発症が抑えられていました。
しかし閉経以降は女性ホルモンの保護がなくなり、「脂質異常症」「動脈硬化」「糖尿病」「高血圧」など生活習慣病へのリスクも高まっていきます。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞など、重大な病気を引き起こす危険因子であるため、特に閉経後の女性はこれまで以上に注意が必要です。
更年期を迎えると、エストロゲンの急減によって骨代謝のバランスが崩れ、閉経後、1年に2%ずつ骨量は減り、10年後には20%も減少するといわれています。
若い時に蓄えた骨の量が減少して骨がもろくなり、骨折リスクが高まります。
閉経後には骨密度測定がお勧めです。
更年期症状のある方は、一度かかりつけの婦人科を受診して相談して頂ければと思います。
それでは、また良い一日を。山内