2022年5月12日木曜日

世界保健デー

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。


ゴールデンウィークは楽しめたでしょうか。規制のない連休でたくさんの人が帰省や観光を楽しまれたと思います。身体と心のリフレッシュは必要です。連休でなくても日常からリフレッシュする環境をもちたいですね。




2022年世界保健デー「私たちの地球、私たちの健康」

世界保健デーは、世界保健機関(WHO)が設立された1948年4月7日を記念して設けられました。この日には、WHOが国際保健医療に関するテーマを選びます。

また世界各国でその年のテーマに沿った様々なイベントが開催されます。


気候の危機

WHOによると、毎年世界では1300万人以上の人々が本来ならば避けられる環境要因によってなくなっています。この死亡には、人類が直面する唯一最大の健康への脅威である気候変動による死亡も含まれています。私たちの日々の政治、社会、商業における決断が、気候と健康の危機に拍車をかけています。温暖化した世界では、マラリアやデング熱等を媒介する蚊がかつてないほど遠くへ、速く病気を運びます。異常気象、土地の劣化、水不足は、人々を強制的に移住させ、健康に影響を及ぼしています。汚染物質やプラスチックは、最も深い海の底や最も高い山々でも発見され、食物連鎖に入り込んでいます。さらに、不健康な食品・飲料を生産するシステムは、多くの肥満を引き起こし、がんや心臓病を増加させています。


世界での対策

2019年の世界保健総会では、WHOは国際社会に対し、「健康、環境と気候変動に関する世界戦略」を提案し、世界が環境や気候変動による健康リスクと課題にどのように対応すべきかを示しました。本戦略の進捗は、2021年の世界保健総会でも報告されました。


日本における気候変動に向けた取り組み

気候変動の影響により、日本でも熱中症による救急搬送や死亡者が増えています。政府は、暑さへの「気づき」を呼びかけるため、2021年4月より熱中症警戒アラートを全国に展開しています。また、「熱中症対策行動計画」を策定し、関係府省庁が一体となって取り組んでいます。

気候変動の根本原因にも対策が必要です。日本では2030年度までに温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し、さらに50%削減の高みに向け挑戦を続けることを総理が表明し、2021年10月に改訂した地球温暖化対策計画にも反映されています。他方、気候変動対策の両輪とされる適応策について、政府は「気候変動適応計画」で定めた分野別施設と基盤的施策に加えて、2021年10月の改定時には、健康、防災、農業等の幅広い分野で拡充しています。

世界的な問題となっている気候変動ですが、その影響を感じている方がほとんどと思います。夏の暑さや災害の多さに異常と捉え、コロナ感染症の威力を感じているかと思います。

生活の中で個人ができることは小さいですが、多くの方の心がけが将来の環境に大きな影響を与えます。今すぐできることを皆さんも考える機会にして頂きたいと思います。




連休中は庭仕事をしておりました。お天気に恵まれてバラの開花に達成感を味わうことができました。何についても「やりがい」は大切ですね。


では次回までお健やかに。篠崎