2022年1月14日金曜日

口呼吸になっていませんか

 みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

県内のコロナウイルス感染者数も増加しており、全国的にも増えています。再度、ひとりひとりが意識して感染予防対策に取り組みましょう。

今日は口呼吸の影響についてお話します。

呼吸とは酸素を取り込み、二酸化炭素を排出することで、私たちは二つの呼吸を行っています。体外から呼吸器系を通して行う外呼吸と、体内の細胞レベルで行われる内呼吸です。口呼吸は外呼吸のひとつの方法です。

起きたときにのどの痛みを感じる人も多いのではないでしょうか。これは、就寝中の口呼吸が原因の一つ。また、長時間マスクをつける生活も口呼吸を招きやすくなります。口呼吸は感染症をはじめ、さまざまな健康リスクにもつながります。

口呼吸になる理由は


  • 軟らかい食事が増え、口周りの筋肉が発達しない
  • アレルギーや風邪による鼻づまり
  • 顔面の骨格の形状に問題があって空気が通りにくい場合
  • 肥満
  • 激しい運動
  • 就寝中のいびき など


口呼吸の影響は


  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 風邪やアレルギーになりやすい
  • 老化を促進する
  • 歯並びが悪くなる
  • 口臭の原因に

鼻呼吸の影響は


鼻から呼吸する「鼻呼吸」の場合、外気を取り込む際に一緒に入ってきた細菌やウイルスなどを排除する機構が備わっているため、風邪をひきにくかったり、ウイルスに感染しにくいという特徴があります。
また、鼻呼吸の場合は冷たく乾いた空気を吸い込んでも「副鼻腔」の働きにより、加温・加湿された状態で気道に空気を届けるなどの機能も働きます。

さらに鼻腔はメンタルヘルス面にも重要な役割を果たしています。普段は鼻呼吸をしている人が花粉症の時期だけ、鼻が詰まって口呼吸になることがあります。そんな時期は頭が重たくてスッキリせず、熱っぽい感じがしばしば生じます。
睡眠にも重大な悪影響を及ぼすので昼間に眠気が生じたり、集中力低下が起こります。


口呼吸のポイント


口を閉じる筋肉をきたえる

「あいうべ体操」という口輪筋を鍛える方法が有効です。「あ〜、い〜、う〜、べ〜」と口や舌を大きく動かすことがコツです。

1.「あー」と口を大きく開く。
2.「いー」と口を大きく横に広げる。
3.「うー」と口を強く前に突き出す。
4.「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす。

声を出す必要はありません。1日30回すると、約1ヶ月で口呼吸が改善してくるでしょう。

口テープ睡眠

就床する前に、サージカルテープ(長さは約5cm)を上下の唇をまたいで真中で縦にゆったりと貼ります。片端を折り曲げてはがしやすくしておきます。最初はしばらく貼って様子を見ます。気になったらはがしてもかまいません。慣れてきたら貼って寝てください。知らぬ間に外していてもかまいません。

口呼吸の自覚がある人は是非、試してみてください。

慢性的に鼻でうまく呼吸ができないときは、耳鼻咽喉科に相談しましょう。
日常的に鼻呼吸を意識するとともに、加湿器で空気を加湿する、こまめに水分補給をしてのどを潤すなど工夫して健康維持に努めましょう。


今日も一生健命   竹田