2022年1月28日金曜日

ストレートネックが原因かも

 みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

日々の県内の感染状況が気になりますが、感染対策は変わらず今まで通り行っていきましょう。

今日はストレートネックについてお話します。
普段、パソコンでの作業やスマホを使う機会が多い方、猫背になりやすい方、運動不足の方は、「首や肩が痛い」、「めまいや頭痛がする」、「手が痺れる」といった症状はありませんか?それはもしかしたら「ストレートネック(スマホ首)」が原因かもしれません。

首の骨(頸椎)は7つあり、本来であれば緩やかなカーブを描いています。このカーブのことを頚椎アーチと呼んでいます。
人間の頭は、約4~6kgと言われていますが、頸椎が前弯しているおかげで、頭の重さを分散させ、衝撃を和らげることができます。「前かがみ」や「下を向く」という動作をすると、前弯が少なくなり、ストレート(前弯の反対である後弯ぎみ)になります。



原因は


  • 猫背
    猫背の姿勢は、骨盤が後ろに倒れてしまっている状態になります。骨盤が後ろに倒れてしまっているとバランスを保つために自然と顔が前に移動してしまいます。この前傾姿勢を長時間とってしまうこと、次第に頸椎のアーチがくずれストレートネックに繋がります。
  • 長時間のスマホ
    スマホを見ている時は、首や顔は下を向いていることが多く、首の前弯がなくなっている姿勢(前弯の逆反りした後弯)になっています。画面に集中すればするほど、そのような不良姿勢を長時間続けることになります。
  • デスクワーク
    デスクワークの際も、モニター画面に集中することで頭が前に出て、肩が前に回り、首と背中の上部の筋肉が伸びることで、胸の筋肉が伸びなくなります。このような姿勢を続けることがストレートネックの原因になります。
  • 合わない枕
    意外かもしれませんが、枕がストレートネックの原因となっていることもあります。極端に高い枕など自分に合わない枕などを使っていると頚椎アーチが失われやすくなります。

症状は


  • 首・肩の凝りや痛み
  • 頭痛
  • 手のしびれ
  • めまい
  • 吐き気

身体への影響が最初は筋肉の凝りや痛みだけだったものが、慢性化してしまうと頭痛やめまい、手のしびれなどの症状がでる場合もあります。
最近では小学生からスマホやパソコンを使用する機会が増えていることから、大人から子どもまで広い世代で注意が必要です。


改善・予防法は


スマホの使用時間を決め、姿勢を改善する
あらかじめスマホを使用する時間を決め、スマホは目の高さに合わせるように工夫をします。また片手持ちではなく、両手で持つのもおすすめです。

デスクワーク時の姿勢を改善する
自分に合った机と椅子を選び、正しい姿勢でパソコンに向かうことが重要です。また、合間に簡単なストレッチを行いましょう。

睡眠時の枕の高さに気を付ける
高すぎる枕を使って寝ている場合、首は常に下を向いているような姿勢となり、ストレートネックの状態を作り出すため、避けましょう。さらに、柔らかすぎる枕を使用していると、頭部を安定させようとし、常に首が緊張した状態が続くため、負担がかかります。枕は高すぎず、柔らかすぎないもので、自分のサイズに合ったものを選びましょう。また、枕が合わない場合はタオルなどで調節してください。

適度に休憩を取る
首への負担を少なくするために、パソコンやスマホを使う際は30分に1回は休憩をしましょう。また、首や肩を動かす、立って背伸びをするなど、身体を動かすことを心がけてください。

首の後ろの筋肉に力を入れる
首が前に出ていることが多いので、その反対の動作を行いましょう。首の後ろの筋肉に力を思いっきり入れ、ストンと力を抜くと、緊張していた筋肉が弛緩します。寝た状態で枕に自分の頭を押し付けるような運動をすることで、首の後ろの筋肉が弛緩します。

デスクワークやスマホを使う時間が増えている方は、ストレートネック予防のためにも、日頃から正しい姿勢や使用時間を気を付けましょう。


今日も一生健命  竹田