寒くなってくると、血圧が変動することがありますので、高血圧に注意が必要です。
日ごろから血圧が高い人は、狭心症の発作や心筋梗塞など、思わぬ事態につながることもあるので注意が必要です。
「顔(片方がゆがむ)・腕(片方の力が入らない)・言葉(ろれつが回らない)」、「胸が締め付けられる、冷や汗」などが脳卒中、狭心症・心筋梗塞のサインです。
脳卒中や心筋梗塞が疑われたら、一刻も早く救急車を呼びましょう。
受診が早いほど治療の選択肢が増え、症状の改善や重症化の防止が期待できます。
血圧の急上昇を防ぐため下記のように心がけましょう。
〇布団から出る前に室内を暖める
〇脱衣所を暖め、浴室との温度差を少なくする
〇寒い屋外に出るときはしっかりと防寒対策をする
〇トイレ内や便座を温めておく
高血圧を防ぐために生活習慣で気を付けることは、
減塩とエネルギーを摂りすぎないように気を付けましょう。
高血圧の人は、常に食事には気をつけていると思いますが、冬場はさらに意識して、減塩にきをつけましょう。
また、アルコールの摂りすぎにも注意が必要です。
アルコールは血圧を上昇させたり、降圧薬の効果を弱めたりします。
さらに、エネルギーの過剰摂取にもつながり、肥満の原因にもなります。
肥満によって血圧上昇をもたらすこともあります。
食事の量も含めて、エネルギーを摂りすぎないようにしましょう。
また、便秘にきをつけましょう。
便秘になると、トイレでいきむ時間が長くなりますが、寒いトイレでいきんだときに、脳卒中を起こす例も多くあります。
食事は繊維質のものをしっかり摂り、適度な運動を心がけて、便秘をしないようにしましょう。
高血圧にとって、ストレスは危険因子のひとつです。
ストレスを受けた身体から疲れをとるためにも、充分な睡眠をりましょう。
また、睡眠時は血圧が下がります。活動時に上昇した血圧によって傷ついた血管壁を、修復する時間でもあるのです。
また、現在、医師から降圧剤を処方されている場合は、自己の判断で服用を中止したりすることは危険ですから、必ず医師に相談してください。
血圧は精神状態や活動によってとても変動しやすいものです。
血圧が高いと言われている人は、定期的に血圧を測って、数値を確認しましょう。
また、正常値内の人も毎年必ず健診を受けて、自分の血圧値を確認しましょう。
それでは、また良い一日を。山内